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村での買い出しと一波乱

出来るだけ投稿していくつもりです。

 次の日、二回目の車中泊をした僕たちは今後のことについて話し合った。


「召喚で調達できるのは完全に調理されて保存が利くものだけらしい。」

「そうなると栄養管理上、この世界で現地調達した方が良いし、第一にそれだけの為に召喚をするのはどうかと思うわよね。」


僕の言葉にそう返したのはジュリアだ。


「それには同感よ。

昨日の村に戻ってみますかね。」

「そうね、その方が良いでしょ。」

「でもやっぱり安全がね…」


僕もそれは不安に思っていた。

でも地球の武器をフルに使えるなら安全かもしれないと思った。


「健、そういえばあと何人召喚できるの?」

「あと126人ですね。」

「分かったわ。」

「ならもっと仲間を増やせないかしら。」

「ですがそれをするには第一養うことが出来なければ。」

「それなら召喚すれば良いのよ。」


ジュリアにそういわれ、不安ではあったが納得させられた。


「それでは召喚してみます。

良いですか。」

「良いわよ。」

「良いよ。」


二人からの返事を受けて僕は18人召喚する。

それが自分にとって今意思疎通を取れる限界だと感じたからだ。

そして召喚された18人はそれぞれ自己紹介した。

マイク、栄作、ジョシュア、ウジン、アースィマ、アーティカ、ロバート、ジョセフ、葵、夏菜子、マリア、ジャック、誠一、バスティン、ウィン、一香、勉、シア。と。


「僕は佐藤健だ。これからよろしく。」


僕は彼らにそう言った。

彼らは


「あなたに尽くします。」


と言ってくれた。


「これから僕たちが昨日潜入した村に入り、食料を調達する。」

「分かりました。」

「その為にあなた方にはこれから装備を支給する。要望があれば遠慮なく言ってくれ。」

「分かりました。」


一介の高校生から3日で20人の長になってしまったのがとてつもなく不自然ではあるが今はこの役割を演じよう。

そう心に決めている。


「優子、武装は何が良いか教えてくれ。」

「分かったわ。まず銃だけどM9に加えてM4A1アサルトライフルがあると良いわ。

それとアメリカ陸軍で採用されている最新のヘルメット。

そしてAN-ARC163無線機とヘッドセットかな。

アーマーはアメリカ陸軍で採用されているフル装備ので良いわ。」

「分かりました。

調べてみます。」


僕はスマホを開きM4と検索する。

銃はすぐに出て来た。

僕はそれを選択すると下のお勧めでアメリカ陸軍セットが出て来た。

装備の内容はM4、M9、サバイバルナイフ、アーマー一式、そして無線機一式であった。

迷彩柄も選べるらしく僕は森の緑に合うように緑を基調とした迷彩にした。21人分選択し、召喚しようとする。

召喚しようとすると確認画面に提案とあるのが目に付いた。僕は気になってそれを見てみるとあるサービスが書いてあった。7t払うと1t以下の召喚がカウントされなくなるという物だった。


「これって使っても良いかな。」

「これから小物はたくさん召喚するからサービスを使うと得だと思うわ。」

「分かった。」


僕は定額制プレミアムコースと書いてあるそれに入った。

そして確認画面で使用者を選んで召喚する。

するとまるで特撮アニメの変身のように体全体が光りに包まれて手に武器が握られ、そして重いアーマーを着ていた。


「全員これで良いですか。」

「大丈夫です!」


という声が響いた。

アーマーを装着して重くなった体を動かして手に持っていたM4というアサルトライフルを地面に置く。


「次は何を召喚した方が良い?」

「そうね。

JLTVを召喚しましょう。

ただ買い出しの荷物を入れる為にUTL型も召喚してほしいかな。

最後にありったけの弾薬ね。

そして取引の為にの延べ棒も召喚しましょう。」

「分かりました。」


とジュリアに返した。


僕はジュリアに言われた通り、JLTV5両とありったけの弾薬を召喚する。

JLTVの内2両はUTLという後ろが荷台になっているものにした。

そして金の延べ棒を5個ぐらい召喚する。

さっきのサービスのおかげでJLTV以外召喚に何も召喚しないのがとても楽だ。

召喚した物をまとめると


JLTV GP x3

JLTV UTL x2

5.56mm弾、30発マガジン x200

9mm弾、15発マガジン x200

12.7mm弾、110発給弾ベルト x20


とかなりの量を召喚した。

彼らにはそれを装備してもらい、装着しない分はそれぞれの車に均等に積み込んでもらった。

ちなみにJLTV GPの武装は僕たちが使っているものと全く同じだ。


「それでは他に何か希望はあるか。」

「ウィン・シュードです。サングラスを支給していただけませんか。」

「分かりました。他に必要なのがいれば言ってくれ。」


すると全員が手を挙げた。


「分かった。全員にサングラスを支給する。」


僕はスマホから細めのスポーツサングラスを召喚する。

全員が装着した状態になったところで僕たちは車に乗り込む。


「こちら1号車、全員聞こえるか。」


僕は車載無線機で応答を求める。


「2号車感度良好。」

「3号車感度良好。」

「4号車感度良好。」

「5号車感度良好。」

「6号車感度良好。」

「全車、僕に続いてくれ。」


各号車から返事を受け取ると僕たちは原っぱから昨日行った村に向かった。


 山道を1時間程歩き、街道から村に突入した。

街道を通っていた人は道脇に大急ぎで逃げ、村では人々が建物の中に逃げようとしていた。


「全車に告ぐ。

これから食料を調達する。

警戒を厳としつつ始めてくれ。」


彼らからの返事を確認すると僕は彼らが買い物をするのを待つ。

ひれ伏している村人達に金の延べ棒を渡して交渉をしている。


「こちら優子、交渉は順調。

米らしきものを俵で4つ買えそうです。」

「こちらジョセフ、野菜をかなり揃えられそうです。」

「こちら健、了解。

2台に買えるだけ買ってくれ。」


ミラーを見ると買った品物をどんどん後ろに止まっている車に載せている彼らが映っていてそろそろ撤退出来そうだった。

待っていると後ろで武器を扱っているジュリアが僕に声をかけた。


「前方に土煙が見える。

何かが来ている。」

「分かった。

無線で知らせる。」


僕は彼女にそう返すと無線機を手に取り、連絡する。


「こちら健、全員に告ぐ、警戒せよ。

前方から何かが来ている。」


彼らに無線が通じたらしく、全員が食料の代わりに武器を握っている。


少しするとその土煙の正体が判明した。

昨日の武士らしき男たちと同じ格好の奴ら、そしてそれよりも豪華な物を着た奴が彼らに取り囲まれていた。


この後は僕には聞こえていないが外で起きていた内容である。


「おーい、權坐衛門、この村について報告せよ。」


中央の男はそう言ったが返答はない。


「おかしいな、先に村に行かせた奴に村の女の選別を任せたのに、さてはあいつ、女と色遊びに夢中なのか?

見つけたら打ち首だな。

っん?

偉大な我がいるのにひれ伏していないどころか変なものを退けてもいない不届き者がいるぞ。

奴らを打ち首にしろ。」

「はっ!」


彼らは私たちに向かってきた。


「おい!お前ら、この偉大なる五十嵐基介将軍様にひれ伏さないとは何事だ。

お前らはこの私が成敗して差し上げよう。」

「すいません。私達は旅人なもので偉大なその御方を知りませんでした。」

「そうか、しかし許されることではない。お前の仲間が将軍様の奴隷になることで許してあげよう。」


「こちらジャック、かなりやばそうです。

奴隷になることを要求しています。」

「当然拒否だ。全車に通達、戦闘態勢。」


僕は躊躇なくそういった。

今大事なのは何と言っても仲間だ。これは当然の決断だった。


「それは嫌だなー。」

「ならお前ら全員打ち首だな。

首を洗って俺に差し出せ。」

「残念だがお断りだ。

ここで死ぬ気はないんでね。」

「なら死ね!」


と言って奴は刀を抜いて彼に襲い掛かろうとした。

同時に発砲音が響いた。


「総員、撃て!」


と僕が無線で言う。

そして車載されている12.7mm機関銃が一斉に火を噴く。

目の前で人間が挽肉に変わっていく。

ジャックはM4を連射しながら一番先頭に停車していた僕達の車に飛び乗った。

そして唖然とした敵を一網打尽にして車載の重火器が鳴りを潜めたのはそれから少ししてからのことだった。


「総員、戦闘態勢解除。」


僕は無線でそう言った。

そして奇襲に警戒しつつ、僕は車を降りて肉片を見る。

血の色で染まった地面に向け、僕は黙禱を捧げそのまま団子を売っていたおばあちゃんの前に行く。

おばあちゃんは完全に縮こまって怯えた目でこっちを見ている。

僕はサングラスを外し、素顔を晒す。


「おばあちゃん。そんな目で見ないで。

昨日の僕だよ。」

「昨日団子を買ってくれた方かい?」

「そう、危害を加えるつもりも一切無いから怯えないで。」

「そうは言われてもあれだけの物を見てしまったんだ。

怯えずにはいられないだよ。」

「分かったよ。

僕達を襲ってきた奴らについて教えてくれないかい。」

「あの方々はこの地域を支配する五十嵐大段将軍の息子様、五十嵐基介将軍とその家臣方だったべ。

あのお方は猫族と共存するこの村を大層嫌っておっての、ここで死んだとなってはどのみち私たちは皆殺しにされるだよ。」

「分かりました。村の方とお話をしたいから取り合って貰えませんか。」

「ちょっと待つだよ。」


そのおばあちゃんはしっかりとした足腰で反対側にある米屋の所に行った。

すると恐る恐るという言葉がぴったりと合うほどのゆっくりとした歩きで一人の中年男性がこっちに来た。


「私がこの村の村長です。

お話というのはどのようなことでありましょうか。」

「そちらにいるおばあさんがこの地域の支配者がこの村の人を皆殺しにすると言っていたのでそのことについてです。」

「それは…お前たちが昨日に引き続きあんなことをするからだろ!」


その男性はこちらをすごい睨んで恨みをぶちまけるように怒った。

一瞬ひるんでしまったが僕は毅然とした態度で返答をする。


「それは正当防衛ですので仕方ありません。

あの段階で攻撃していなければ僕の大切な仲間が死んでいました。」


しばらくの間、彼は僕をにらんでいたがそれを打ち破ったのはまさかのおばあちゃんだった。

おばあちゃんは彼の頬を叩き、はち切れんばかりの大声で説教を始めた。


「あのお方が横暴で私達のことを目の敵にしてきたのは分かっているじゃろが。

娘を奪われたのに何を今更あの方々のせいにしとるんじゃ。

全く筋が通っておらんじゃろうが!!」


こう言われて彼は我に返ったのか急におとなしくなった。


「さっきはすまんかった。

良ければ話を続けてくれないか。」

「分かりました。

まず支配者からの攻撃を守る為に私たちは是非あなた方にお力添えをしようと考えていることを伝えようと思っていました。

半分は私達のせいでありますし。」

「ここまで酷いことを言った私たちを許して下さるのですか。」

「あのことは何とも思っておりませんので安心して下さい。」

「なんとお心の広い御方なのか。

立ち話は何ですから汚くて申し訳ないですが私達のお家でお話しませんか。

村のことはみんなで決めるのですからよろしければ私以外の物も参加させたいのです。」

「分かりました。私達の方からも一名同行させて頂きます。」


僕は車内にM4を置き、優子と一緒に彼のお家でお話を始めた。

話し合いは概ねスムーズに進み、僕たちはしばらくこの村に滞在することが決まった。

僕はAirBeamShelter2032Aとコンプレッサーを荷台にこっそり召喚し、それを村の人と協力して組み立てた。

村の人々は初めは完全に怯え切っていたが、僕たちが普通の人間だと分かって安心してくれた。

それから調理器具や調味料をこっそり召喚した。

それからシフトを抜けた人たちは調理を始め、村の人々にも食べてもらった。

関係は良くなってきた感じで良かったと思っている。

因みに遺体は村の人が焼いてくれたらしい。

今ではすっかり綺麗になっている。

村の人達はこれが怪物ではないと分かってくれた。

このことが村人の好奇心を刺激したのはまた後の話である。

使用者:佐藤健[詳細]


レベル:7[詳細]


次のレベルまであと150(1120/1270)Pt[詳細]


召喚可能人数:107/127[詳細]


召喚可能t数:1224.591/1270t[詳細]


召喚者:三島優子[詳細]

ジュリア・エマ・レーガン[詳細]

    マイク・ノア・クロイド[詳細]

    加藤栄作[詳細]

    イ・シア[詳細]

キム・ウジン[詳細]

   アースィマ[詳細]

アーティカ[詳細]

    ロバート・ローガン・ムーア[詳細]

ジョセフ・リアム・ジョンソン[詳細]

兵庫葵[詳細]

    東郷夏菜子[詳細]

    マリア・フォン・テレジア[詳細]

ジャック・カー[詳細]

    武極誠一[詳細]

    フ―・バスティン[詳細]

    ウィン・シュード[詳細]

    河野一香[詳細]

長門勉[詳細]

    


    


    





[履歴]




5月24日:召喚人:三島優子


     召喚物品:JLTV GP


          M153 CROWS Ⅱ


M2


          12.7mm NATO bullet:110         


          ブランド無しサバイバルナイフ


          ブランド無し着火剤


          着火マン


          9mm bullet:15


          ベレッタM9




     殺害:人:73


        シルバー級:1


     Pt:740


5月25日:召喚人:ジュリア・エマ・レーガン


     召喚物品:AN-PRC163 x3


      咽喉マイク、イヤホンセット x3


          小袖 x3


       M9ベレッタ


          戦闘糧食Ⅱ型 x3


          小袖 x3




     殺害:人:8


Pt:80


5月26日:召喚人:マイク・ノア・クロイド

         加藤栄作

         イ・シア

キム・ウジン

    アースィマ

アーティカ

     ロバート・ローガン・ムーア

ジョセフ・リアム・ジョンソン

兵庫葵

  東郷夏菜子

     マリア・フォン・テレジア

ジャック・カー

     武極誠一

     フ―・バスティン

     ウィン・シュード

     河野一香

長門勉

    

    召喚物品:JLTV GP x3


M153 CROWS Ⅱ x3

         

JLTV UTL x2


         AN-PRC163 x21


M4A1 x21


M9ベレッタ x21


12.7mm x1100


5.56mm x7890


9mm x 3945


金の延べ棒 x10


軽量ヘルメット x21


防弾チョッキ x21


サングラス x21


ヘッドセット x21


AirBeamShelter2032A x2


         コンプレッサー x1


定額制プレミアムコース


    殺害:人:30


Pt:300



    

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