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近況

 僕が持っているスマホ、これは僕達が最後まで守り抜く物であり、同時に敵から見たら相当な惨禍を生んでいる元凶だろう。

尤もこのことを知っているのはこのスマホを通して召喚された隊員達だけだが。


最近嬉しかったことが一つある。

それは寒さから逃げることが出来る場所が一つ増えたこと、そしてもう一つが民間人の定義が良い方向に変わったことだ。

今までは戦闘に参加する、又はこちらに敵意を向けない限り、民間人であったが、これからは軍に協力している人間も民間人とみなされなくなるのだ。

つまり、今まで軍に協力している商船を拿捕する時に隊員が襲ってくるのを待つ必要なく攻撃出来るようになる。


最近のレベルについて言おうと思う。

今はレベルが18である。

それもそうだろう。

最近我々は自衛の為に戦線を全国に拡大しているから、それによって敵の屍が増えているからだ。

始めの頃はダブ国を壊滅させるだけで良かったが、その後ろ盾となっている国々が攻撃をしてこようとするのである。

安芸基地周辺の警備はポチと召喚した隊員で警備をしているが、拘束、又は射殺した人数は物凄い勢いに上っている。

多いときは一日50人を優に超える。


しかし、屍の数が最低でも20万もこの三か月で積みあがるということは当然列島全体の人口が恐ろしい勢いで減少しているということと同義である。

特に四国のこの島はほぼ人がいなくて荒れ地か焦土になっているという有様である。

ここまで来ると慈悲を覚えるが、現実はそう甘くもなかった。


対外諜報機関とホワイトウルフの潜入部隊の報告によると、九州にいる最高権力者が開戦から一か月後の10月下旬に我々のことを賊軍として各地の権力者に派兵を要求したらしい。

こっちとしては飛んだ迷惑である。

喧嘩を売ったのはそっちなのに賊軍だなんて冗談じゃない。

賊軍になったと言ったら僕を過去に暗殺しようとした美穂達元忍者が震え上がったことを覚えている。


それから起こした行動は勿論読者の皆さんは分かっているでしょう。

あえてそれには触れませんが。


そんなこんなで焦土と化した地域を中心に併合して基地を拡大することにした。

多分現実世界でも中々な大きさの基地になったと思う。

なぜなら四国全体が基地となったからである。

兵員は270000人を超え、奴隷の数も2000人ほどとなっている。

年齢的に幼いのが多いので一部の隊員達が養子として彼らを育てている。

勿論常に防諜には最新の注意を払っている。


基地が一気に拡大するようになってくると当然侵入者が入りやすくなる。

特に瀬戸内海が大変だ。

それで四国全土に大量の電灯と監視カメラ、宇和島の近くに3基の原子力発電所を建設して基地の設備の充実と侵入者対策として行った。

それとドローンによる常時監視とはやぶさ型ミサイル艇による哨戒が強化した。


それ以外にも僅かに生き残った住民を時代に合わせた木造の帆船に突っ込んで人道的に敵に送ってあげたりした。

隊員達の提案で到着後に彼らが降りると船底にある爆弾を爆発させて港に擱座させるというプレゼント付きで。

それで青ざめていた彼らがその後どうなったか僕は一切知らない。


そんなこんなで激動の三か月以上を過ごした。



話題を変えよう。

当然明るいニュースも入ってきている。

大陸への諜報員潜入が成功したことだ。

これで大陸への進出の足掛かりとなればアキル公共事業団の活動が更に広がる。

僕は争いは嫌いだから平和に過ごしやすくなると良いなと思っている。

彼らは商売をしているらしく、僕は彼らを手厚く支援しようと思っている。

それに貢献度が上がればもっと早くレベルアップが出来る。


それ以外にもハワイの人魚王国と交易を始めることが出来た。

接触の為にBAE Systems Type26を一隻、ヘンリー・J・カイザー級一隻、ファン・カルロス一世級一隻を召喚した。

艦載機や艦載艇等もセットで召喚した。

今回の選定に大きく関わったのはなんといっても航続距離である。

日本と補給の一切ないハワイを往復するにはやはり往復できるだけの航続距離を持ったものが必要と判断されたからだ。

洋上で補給が出来るように補給艦を用意したのはより安全性を高める為である。


召喚した後、この船はホワイトウルフの管轄となり、ハワイへの出航準備が本格的に始まった。

揚陸艦には大量の贈答品や豊富な武装を積んだ。

Type26にも武器庫に出来るだけ多くの武装を搭載することにした。


そして余剰人員から選抜した隊員達はハワイへの旅路を急いだ。




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