表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/43

対外諜報機関、大陸で商人になる。

お久しぶりです。かなり間が開いてしまいましたが投稿をします。

 今日は12月24日、安芸基地でも少し寒いがここは暖かい。

僕達は誰か。

皆さんもそう思うだろう。


僕達は連れ去られて大陸で売られそうになったところを海賊に助けてもらった。

とても海賊と言えるような連中ではなかったが。

それで海賊にこう言われた。


「大陸に行って僕達に協力しないかと。

嫌なら故郷に帰すが秘密は守ってもらうぞ。」


僕達は故郷に帰りたいという望郷の念があったが、同時に彼らへの恩を感じていた。

悩んでいる間に僕はここから離れられなくなっていた。

その時に僕達は完全に決めていたが最後に彼らのことを見極めておきたいと思ったのだ。


それで僕達は18才の青年の子分らしき人に案内してもらった。

始めに乗せてもらったのは”いんでぃぺんでんすきゅう”という巨大で僕達を助けてくれた時に使っていた船だった。

僕達が使っている場所よりは幾分簡素でごつごつといろんなものがむき出しになっていたが、彼らは僕達が想像できない程の力を持っているのだろう。

そして”かくのうこ”と呼ばれる場所に案内された。

そこには長い棒が上から何本もでている箱型の物が置いてあった。

これを”ヘリコプター”というらしい。

なんでも空を飛べるんだとか。

僕も含め、仲間たちは開いた口が広がらないといった感じだった。


そう言うこともあって僕達はこの海賊に入った。

その時初めて海賊ではないことを知ったが。

僕達は”対外諜報機関”という所に所属したらしく、それで厳しい訓練も始まった。男女問わず格闘術、銃という物の扱い方、そして装備の扱い方や算術やその他の教養も習った。

ここにいる僕達は必死にしがみついて初めて訓練を終えられた仲間達だ。


僕達は夜にボートで大陸のある海岸部、対外諜報機関の人間は広州と言っていたが、そこに上陸した。

ボートは船(インディペンデンス級)に戻っていった。これから僕達は仲間の4人と共に任務を開始する。


僕達は5日間、広州の町で色々と調査をし、常識を吸収していった。

それで僕達は商人をすることにした。

始めに商業ギルドという所に行って水晶を手に翳して能力を測ったり、今となっては簡単すぎる算術のテストを受けたりして無事に全員が商人としてギルドに登録された。


それから僕達は上陸の時に用意していた砂糖を2か所に露店を出して売り始めた。

角砂糖を小分けにして売るようにして普通の人達が購入できるようにした。

茶色の砂糖の方が結構売れてかなり好調だ。


「おい、これいくらだ?」

「一袋銀貨10枚です。」

「これ全部買った。」

「ありがとうございます。」


と言って気前のいい人たちは露店で小出しにしていた砂糖合計1㎏を全て購入してしまった。

この世界の銀貨1枚仲間達がいう”円”というお金で凡そ一ドルらしい。

この場所での平均的な月収は銀貨2000枚らしい。

それを考えると結構今の髭を生やしたおっさんは相当気前が良い。

それで結構初期の頃からすごい勢いで売れていくので僕達は早いうちから対外諜報機関に追加注文をした。

流石に砂糖を何回も売っていると怪しまれるので次はトウモロコシを売ることになったが。

それでトウモロコシの受け渡しは夜間に海岸で行われることになった。

それで一週間珍しい物を探しに行くと言って町を出る

ことにした。


3日目、トウモロコシを積んだボートがここに来た。


「どうだい、そっちの調子は?」

「今の所順調です。

でもやっぱり基地の食事が恋しいです。」

「そうかい。今度来るときは差し入れで基地のは無理でも船の料理人が腕を振るったのを持ってくるよ。」


気前の良いホワイトウルフの隊員が気さくに話してくれる。

やっぱり仲間になって良かったと思った。

それでしっかりと最近の情報を忘れずに紙で渡した。

そして僕達は砂糖を売った代金で買った手押し車にトウモロコシを乗せて再び町に向かった。


途中道を歩いていると盗賊に襲われたが全員が銃とナイフで始末するなんてことがあったけどまあそれ以外は順調に事が進んだ。


街に戻って来た僕達はトウモロコシを蒸した物を売り始めた。

蒸したのはかなり甘みがあって初めは見たことも無い物でかなり怪訝な目で見られたが、それがおいしいと分かるとたちまち飛ぶように売れるようになった。

僕達はこれがこの世界でほとんど流通していないのを知っているので1本銀貨100枚という強気な値段で売った。

それでも買い手は沢山付き、一週間で全てが売れて行った。


トウモロコシが完売した時点で僕達は商業ギルドに言った。


「どうも、久しぶりです。」

「久しぶりで、かねがね噂は聞いているは。なんでも珍しい物を比較的安値で売っているとか。

品質も良いらしいじゃない。」

「そうですか。

良かったです。」

「それで今日はどんな用?」

「売り上げを報告しようかと思いまして。」

「でもあれは月に一回で良いのよ。」

「遠出して珍しい物を探すつもりなのでその前にやろうかと。」

「分かりました。売上の報告書はこちらで作成してください。」


僕達は案内された場所で報告書を書き始める。

今までの売り上げは砂糖200袋売ったから10x200で2000銀貨、それとトウモロコシ4000本だから100x4000で400000銀貨、考えてかなりやばい金額だ。

それで食事代が毎食4人で銀貨120枚だったから3週間から1週間引いて二週間分で120x3x14で5040だからギルドの登録料と露店のレンタル代を引くと

402000-5040-10-600で396350銀貨だ。

それを筆で書いてギルドのお姉さんの所に持っていく。

「出来ました。」

「確認しますね。

・・・はい、問題ありません。

登録料と露店のレンタル料を納めてください。」

「分かりました。

それと金貨への両替は可能ですか?」

「可能です。」

「ではこれを出来るだけ金貨に両替して下さい。」

「分かりました。

時間はかかりますが大丈夫ですか。」

「ええ、分かりました。」


それで僕達は4時間椅子に座って待ち、受け付けのお姉さんが金貨を396枚渡してくれることになった。

ギルドではそれを預かってもらうことが出来るらしく、そうすることにした。


この三週間が僕達の商人でした。

もしかして目立ちすぎたかな。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ