この三か月間にあったこと。そしてこれからの計画。
明けましておめでとうございます。
今年も更新を続けていきますのでよろしくお願いいたします。
あの作戦により、無事にアキル領に侵攻されることなく勢力の介入を防ぐことが出来てから今日で丁度三か月となった。
レベルも相当上がり、原子力空母12隻以上召喚出来るだけのキャパシティーを得ることが出来た。
そして7月1日を以てヌルセ村とアキル全体をホワイトウルフ直轄の地となり、同時にヌルセ村の住人は全員ホワイトウルフに吸収されるようになった。
そして敵対勢力が存在しない場所、つまり小さな島等に拠点を持つことになった。
それで選んだのが与那国島だった。
一番近い大きな土地は台湾島であり、琉球からも距離がある為、基地を設置しても影響が少ないと判断されたからだ。
この島を行き来する船は無い為、ほぼ孤立していると見て良かった。
それで僕達はインディペンデンス級4隻で与那国島に向かった。
それが7月の半ばだった。
途中、船に出会わないように衛星画像を確認しながら進み、与那国島に到達した。
現地でいきなり火炎弾をを食らうという最悪のファーストコンタクトになったわけだが、幸い僕や隊員にはそれが効かないことが分かった。
これは部族全員が使えるようで、所謂ファンタジー小説によく出てくる魔法という物だろう。
しかしその後、魔法が効かないと悟ったのか彼らは急に降伏したというのがその後にあった。
そして交渉が進み、ここに空軍基地と海軍基地が出来ることになった。
空軍基地の規模は島の北部に080-260の3000 x 60mの滑走路一本を有する基地であり、海軍港は水深15mであり、大概の船は停泊できるようになっている。
そういうことが出来たのも、永続版プレミアム特典のおかげで、200000トンを消費して40000トンまで無制限で召喚出来るようになり、そして一万人規模の基地の設置が10か所まで可能になった。
その時はその内の2か所分の枠を消費した。
そして基地には海軍基地に1000人、空軍基地に10000人が配備されている。
時々台湾島からワイバーンという飛行生物が確認され、その度に我々のJAS39Fグリペンが緊急発進している。
そしていつも隊員が写真を撮影して戻ってくるということを二週間に一回くらい繰り返している。
今のところ攻撃されることが無い為に隊員達は毎回今日はどういうのが来るのかをスクランブルの度にかけるなどして完全に緩み切っているようだ。
死ななければ別に良いけど。
海軍基地の人間の一部はこの島の住人だ。
これは交渉の過程で交流がほとんどない彼らの生活を支える為に彼らを雇い、そして他の地からの食糧を供給するという契約をしているからだ。
この地ではサトウキビや塩の生産が行われていて漁業を営むことで生計を立てていたのだ。
基地の設置許可というのはちゃんとした見返りを条件としての話なのだ。
そうで無ければいずれ大きくなる垣根を遺すことになってしまうところだっただろう。
そして召喚された時から一か月後の10月位までは前の世界と気候が同じなら台風が発生する季節になる。
それで静止軌道上に7基程度の気象衛星を召喚して全世界の気象を観測する体制を同時に築いた。
勿論既に配備していたSkySat衛星も活用しているが、それは気象ではなく軍団の監視に当てたい為、これでその任務に集中させることが出来るようになった。
それ以外には哨戒用にP8ポセイドン24機で洋上監視を始めたのとインディペンデンス級を更に増強して現在48隻体制で任務を遂行しているとかいう感じである。
それ以外にあるとすれば隊員数が大幅に増えたぐらいだろうか。
かなり話がそれて新しい基地と近況報告になってしまったが、これから考えているのが、我々に敵対する勢力に大陸の人間が関わっているということについてだ。
現状、スマホシステムのこともあって、通商破壊による敵対勢力の侵入阻止とかは出来ない。
理由は明らかで、そんなことをすると民間人を巻き添えにしてスマホのトン数が減ってしまうからである。
現在迄、奇跡的に巻き添えを0に出来ているからそのまま何とか継続したいというのと、巻き添えにするとトン数が大幅に減って今後の計画に支障が出るからという二つの側面からそうなった。
そしてそんなことを考えると、現状の諜報機関による諜報と暗殺以外に侵攻を防ぐ手立てが無いことになる。
それでは心許ないというのが正直なところだった。
そして次に兵員の確保についてだが、僕は奴隷というものに目を付け始めた。
奴隷はどの場所でも所有者の所有物であるが、これを使用すれば諜報をより有利に進められるのではと考えた。
諜報機関の報告によると、日本列島では奴隷の売買が行われていないが、大陸では一般的であることが日本列島内での諜報で明らかとなった。
同時に日本列島で現地人が拉致されて売られるということが発生していることが分かった。
僕達は勢力圏を大陸まで広げるために、奴隷を使って行うことにしたのだ。
そして同時に連れ去られていた彼らに恩を売っておくという正しく一石二鳥の計画が始まった。
そして同時に我々に敵対する勢力に手を貸している奴らを抹殺することも目論んでいる。
水際対策が出来ないなら大元を潰す。
これが我々の理念である。




