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城下の火災とけむ臭さ

5日間の穴を埋める為に投稿ペースを上げていこうと思います。

夜、僕は名目上ホワイトウルフの頭取であるアキル公共事業団の団長であるジュリアと一緒にアキル城にお邪魔していた。

まだ牢獄に閉じ込められていた人や領主から不憫な扱いを受けていた人はほとんど城内で残って生活をしている。

彼、彼女らは僕達が最大限の配慮をして城の中で生活してもらっているが最近は小規模な反抗が続出している為にそれに手を回す余裕がなくなっている。

今日わざわざ来た目的はアキルの法をどうするかということと私達に反抗する奴らをどうするかを決める為だった。


「ジュリアさん、そろそろ話しを始めますか。」

「そうですね。

お茶はこの辺にして始めましょう。」


領主となった権座衛門は私達にそう語りかける。


「それで最近城下にいる団員が襲われる事件が多発していてですね、犯人は全て拘束しているのですが幾分扱いに困っていまして。」


「アキル公共事業団も同じく被害にあっております。」

「それは大変苦しい事態でありますな。」


権座衛門はジュリアと優子の話を真剣に聞いている。


「それで現在、犯人は私たちが共同で拘束しておりますが今後の処罰について取り決めを行いたいのです。」

「ですが我々にはまだ法が定まっておりません。

今の状態では身柄の引き取りは困難です。」

「そうですよね。

それなら我々の組織、及びその傘下の人間に加えた場合、今後は我々の法律を適用することでよろしいですか。」

「ええ、分かりました。」


領主はあっさりと治外法権を認めてくれた。


「それでですね、収容施設を作りたいのですがどこか広大な土地を分けていただけ無いでしょうか。」

「それは検討してみます。

それでしたら‥」


領主は何か私達の後ろを見て話しを止めた。


「どうされました?」


僕達も後ろを振り向き見ると月の光だけが照らしている町に赤い光を発している箇所があった。


「火事です。」


ジュリアはそう言った。

逆にそれ以外考えられるはずが無いが僕はその時一瞬ぼーっとしてしまった。

僕は無線で基地に連絡を取る。


「こちら健、安芸基地、応答せよ。」

「こちら安芸基地、どうぞ。」

「城の西側で火災が発生している。

すぐに消化をしてくれ。」

「了解です。

既に消防車を向かわせています。」


「分かりました。」


僕達は城で火災の様子を眺めていた。

日は⇒火は2棟程の家屋を飲み込み、同じ方向から『ウーンウーン』という消防車両のサイレンが聞こえる。

消防車の赤い光と火災の光が重なった頃、無線で報告があった。


「こちら安芸基地、住人から攻撃を受けています。

消火活動開始できません。」

「了解。

いざとなれば持てる力を持って制圧しろ。」

「了解。」


僕は遠慮を忘れたのであろうか。

前の自分だったらこんな積極的な指示は出さなかった。

人間は置かれた環境が変わるとこうも簡単に変わってしまう。

僕は自分の変貌に驚いていた。

これでまた人の命が消えてしまう。

しかしそれよりも仲間の命の方が比べ物にならない程大切だ。

僕は自分にそう言い聞かせていた。


「こちら安芸基地。

ホワイトウルフの戦闘部隊が周辺を封鎖することで消火活動を開始しています。

現在死傷者報告ありません。」


5分程してそう言う返事が返ってきた。

城から見るとさっきまでの赤い炎に空の黒と混じる真っ黒な煙が上がっているのが確認できた。

炎の勢いは目に見えて小さくなってきているのが分かる。


その頃、現場では戦闘と消火活動、二つのことが同時に行われていた。

家屋が並んでいるから道幅時代は広い所でもそこまでではない。

だからJLTVやHMMVWを2台横にして並べれば道は封鎖出来る。

そしてホワイトウルフの隊員は鎌や包丁で武装している住人を相手に対してバリケード替わりにしている車両の後ろから銃を構えている。

その後ろでは酸素ボンベ、ガスマスク、そして大変重量のある防火服を着ている隊員が消防車を用いて賢明⇒懸命なの消火作業を行っていた。

消防車と言っても街中で一般的に使われる消火栓から水を引っ張ってくるタイプではない。

給水車とかなり似ていて、自ら水を運んで来なければならないタイプだ。

給水車両も応援で来てはいるが消火用の水の量には大幅な制限がある。

でも車両の通行が妨げられるこの状況では水の供給も滞り苦しい状況になるのは目に見えていた。


「どうするんだ!

どのみち後10分で水が無くなるぞ!」

「球宴は既に要請済みです。

しかし、進路を阻まれ到着には大幅な遅延が発生するとのことです。」


この時、消防隊長である0013256は焦っていた。

そんなことを知らないどころか誰かに洗脳されているような住人は


「よくも家を焼いてくれたな!」


という怒号が遠く離れているはずなのにはっきりと聞こえる。

私達がそんなことをするはずがないが当の住人がそう言っている。

俺はそれを報告することを頭に入れて消火作業に当たった。


あの後、車に備付けてある消火器を使ったリと消防の専門装備を持っている人がやることとは思えないようなことをしながら時間を稼ぎ、無理やり応援に駆け付けた消防車両と給水車から水を貰うことで鎮火した。


鎮火には2時間を要し、まだ燻っているところもある為完全ではないが、後一押しで終わるだろう。

火事では3棟が全焼し、周辺の建物が半焼した。

明日にでも出火原因の調査が入るだろうから後はホワイトウルフの仲間に引き継ぐことにして俺たちは基地に戻った。


基地から鎮火が完了したとの報告を受けた僕は火災と同時に発生した暴動が発生した原因の確認をする為に基地に戻ることにした。

時間は午後11時50分、車両を使っての帰還は危ないということで最近使うことが少なかったブラックホークを使って基地に帰ることにした。


月光が漆黒のブラックホークを照らしている。

今までその姿は見られたことが無いが、この中を飛べば当然目撃されるだろう。

あまり手の内は明かしたくないが僕としてヘリ位公開していいかなとか思い始めていた。

僕には圧倒的な戦力を惜しみなく召喚出来る能力があるのだから。

僕はある意味遠慮が無くなってきたかもしれない。


そんなことよりも取り敢えず死傷者が味方に出なかっただけ良かったと思った。



使用者:佐藤健


レベル14[詳細]


次のレベルまであと8995(154835/163830)Pt[詳細]


召喚可能人数:0/16383[詳細]


召喚可能t数142897.056/163830[詳細]


召喚者:(番号のみ表示)


    AAA0000001-AAA0000200[詳細]  


    0000201-0016383[詳細]


6月14日:召喚人:


     召喚物品:


     殺害:人:4

        ブロンズ級:2

         

     貢献:3474


     Pt:17430



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