表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/43

城下で生活するある農民の回想録

主人公以外の視点で振り返る回今回で2回目です!

今週はこんな感じの話を作っていくつもりです。

 おらは一郎、このアキル(ホワイトウルフ名:安芸)でアキル川(安芸川)の上流の方で田んぼを耕し、稲を育てている。

ここ最近までは特に何もなく、ただただ田んぼで稲の世話をしていた。

だがここ3日で一気に変わった。

その前日の夜、突如として何処からともなく『バリバリバリ』という音が聞こえた。

おらとおらの家族は全員音をたどって家から出たんだ。

そしてその音はどこからか分からなかったがしばらく聞こえていた。

その後少しして今度はさっきよりも音は小さかったが、『ウィーンウィー――ン』というようななんとも形容し難い音がした。

それで向こうから人の叫び声が聞こえてきたりと何が何だか分からなかった。

だが何かまずいことが起こっていると思ったおらは妻子を家の中に入れ、何が起こったのか近所の健介と顔を見合わせながら思案していた。

そうしていると更に今度は『ババババッ』という音が聞こえて来た。

その後突然『ヒュー―』という音が聞こえその直後『ッババーン!』という音が響いた。

おらは聞いたことの無いそれらの音に漠然とした恐怖感を覚えていた。


しばらくして『バリバリバリ』という音が段々と小さくなっていった。

すると遠くから人が息を切らせながらやってきた。

彼に何かあったのかと聞くと彼は


「突然緑の塊がやってきた緑の目を持っている奴らがいきなりそこから出て来たんだ。

奴らは変な甲冑と変な物を持っていたよ。

それでそこ黄色い塊から音がすると刀を持って戦おうとした人がバラバラになって倒れているんだよ。

それでおらは怖くなって逃げて来たんだべ。」


と物凄く早口で言った。

そして彼は男とは思えない感じで涙を流し始めた。


又少し時間が経って家の中で彼を慰めているとさっきよりも格段に大きい『ウィーン』という音が近づいてきた。

おらは全員を床下に隠すとその音は突然に静かになった。

おらはずっと怖くて一晩中床下に妻子と籠っていた。


次の日、怯えながら外を覗くと見たことの無い緑一色の恰好の人間が立っているのが見えた。

その2本の腕と2本の足を持っている人間らしきものは不思議な棒を持っていた。

それは人がいないのに何か口を動かして何かを話していた。

おらからそれを聞くには小さすぎてとても分からなかった。

その様子をこっそり見ているととても大きな人間の声が聞こえて来た。

その声はヌルセ村の村長と名乗る人物で、彼は前領主の圧政に耐えかねて白いオオカミという傭兵団と反乱を起こして今に至ると言っていた。

私はここの容赦のない領主を相手に勝てる奴はいるのだろうかと半信半疑であった。

そこで僕は意を決して家の扉から出た。

家族に小声で遺言を残して。

昨日匿った彼も行くと言っていたが付いてくるのを拒否した。

万が一彼を狙っているのなら妻子共々殺されると思ったからだ。

おらが扉を開けて出るとその人間はこっちを向いた。

おらは死を覚悟したがそれはおらをすぐに見てすぐに別の方向を見ているようだった。

そしておらは九死に一生を得たような気分になった。


その次の日、特に何もなかった。

昨日の夜に又『バリバリバリ』という音が聞こえて来たが別にそれ以外は何もなかった。


その次の日、又何もなかった。

おらは流石に何日も家にこもっているのはまずいと思って今日は農作業に出かけた。

所々で緑色で黒い丸い物を四つ付けた不思議な物と緑色の変な格好をした人間をかなり見かけた。

特に何にもない下流の荒れ地の周りにそれが集まっていたので気になったが奴らに関わる勇気もない俺は当然奴らに近づきすぎないように気を付けながら帰路についた。


またまた次の日、何やらかなり騒がしい。

田んぼに向かおうとするとかなり人だかりが昨日まで荒れ地だった所に出来ていた。

それ以上に驚いたのはその荒れ地の代わりようだった。

今まで見たことが無い白くて高い建物がかなり並び、周辺には見たことの無い網が張り巡らされていた。

その囲いの中には最近見る変な服装の奴らがいてこっちをずっと見ていた。

それでおらは田んぼの作業をそっちのけにして特に人だかりが出来ている場所に行くため、川の下流へ沿って向かって歩いて行った。

網の向こうでは同じ格好の奴がこっちを見ているようだった。

全員何か黒い板のような物を目のある辺りに着けていて目線がどこに向いているのか分からなかった。

そしてその一番人だかりが出来ている場所に着くと、そこだけ網が無く、代わりに門がそこにはあった。

そこにはさっきと同じ格好をしたのが沢山いて、手は輪っかが二つ付いたものを握っていた。

彼らが一体何者であるのか私にはよく分からないが何か恐ろしい力を持っているかもと思った。

その人だかりに混じっていると妙に綺麗な服を着たのがちょっとずつ前に来ていた。

そして事件が起こった。

その男が突然一番近くにいた緑の恰好の奴に刀を突きさそうと突進した。

緑の奴は気づいたのか咄嗟によけようとする。

しかしよけきることが出来ずにその刀は刺さったように見えた。

おらはその瞬間は目を閉じ、手を合わせた。

しかし結果は違ったというか最後まで見ていないから分からないが。

との直後、最近噂の火縄銃とかいう物を持ったのが突然前に出て来て後ろに刺された人の後ろにいた奴めがけて発砲した。

その音で周囲が完全に混乱状態となった。

実際おらも何が何だか分からず一目散に走って逃げた。

そしておらは必死に足がもげるぐらいの勢いで家に向かって走って行った。

少しして緑の塊が私の横を馬よりも早い速度で走り抜けた。

おらは一体何が起こっているのか分からずただ不安と恐怖に苛まれながら家路についた。

明日はポチの視点で回想しようと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ