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安芸基地設置

今日も休まず投稿します。

 村長が領主となった次の日、名目上は白いオオカミ(正式名称:ホワイトウルフ)所属のUH-60Mは夜に要人輸送をすることになっている。

要人とはヌルセ村の若い人たちであり、これからの領運営を担う金の卵である。

彼らは昨日までこの日暮らしで耐えて来たのにいきなり今日になって領運営を担う立場になってしまった。

誰もが戸惑っていた。

僕も境遇としては同じことを経験しているので彼らのことを気の毒に思ってしまう。

しかしこれは必要不可欠なのだと自分を納得させた。

彼らは今日の朝通知してからすぐに僕達の宿舎で領運営について講義を受けていた。

我々の今後の予定やその他いろいろと。

彼らは話を真面目に今は聞いているがこの食堂にあるあらゆるものに驚き、始めの一時間位は講義どころではなかった。


彼らが我々の暮らしている空間に慣れた頃、夜になり彼らはこれから安芸の城に向かうことになった。

時間は午後8時30分、彼らは宿舎から少し歩いてヘリに向かう。

彼らは日中このヘリを遠目で見ているとはいえ、エンジンをスタートさせて甲高い音をさせているのに驚き腰を抜かしてしまったのもいた。

彼らは足を震わせながら歩くのが精一杯という感じで歩いていった。

僕と彼ら、そして護衛の隊員2人が乗り込むとヘリのエンジンが更に甲高い音をさせて宙に浮いた。

彼らは座席に座ってベルトで固定されているとはいえ、宙に浮かんだ瞬間に顔面を真っ青にしてそれから一人も話す人はいなかった。

旅の途中、ヘリを操縦している隊員がヘッドフォン越しに


「旅は楽しいかい?

やっぱり空は最高だ!」


とか言って陽気な感じで話しかけたが彼らは微動だにせず石像のように固まってしまった。

僕と隊員と陽気に会話をしていたが、彼らが固まってしまったのを見てちょっと刺激が強すぎたと反省した。

ところでなぜ夜にヘリを使った輸送をしているか思う人がいるかもしれない。

物凄く簡単に言うとこのヘリという物を秘匿する為である。

2日前の作戦でヘリの音ぐらいしか聞こえておらず、漆黒のこのヘリの姿を捉えた者はいない。

それにあの作戦はヘリのこのローター音と共に始まり、電撃のように作戦を完遂した。

つまり、残党が安易に行動を起こせないようにする目的がある。


飛行時間20分程でヘリは城に到着した。

この前より時間がかかっているのは安芸上空で何回も旋回をして音を響かせていたからである。

城の中庭に着陸すると固まっていた彼らが意識を取り戻し、呼吸を荒くしながら降りて行った。

僕もヘリから降り、再び離陸をするヘリを見送った。


「領主様、ご希望の8名お連れしました。」

「長旅ご苦労。

確かに八名を確認した。こちらで預からせてもらう。」

「了解しました。」


と僕は領主に敬礼をした。

彼らは頭の上に???が浮かんでいるのが見えるような顔をしていた。

領主は彼らに付いてくるように言ってその場を去って行った。

僕は隊員達が建ててくれたテントに行って隊員達と明日の予定、そして今後の展望について話し合う計画について正式決定を通知することにした。


「明日は21:00に基地を召喚する。

これで大丈夫か。」

「はい、問題ありません。」

「今後は周辺の勢力が不明で次の行動がどうなるか分からないが現在のところ各地域で兵が集結しているというのは確認されていない。

おそらくだが今後1週間で動きがある可能性がある。

ポチ達が密偵や間者らしき物を襲ってくれているから情報の伝わりが遅くなっているがこの反乱が伝わるのは時間の問題だ。」

「私も同感です。」

「それとポイント稼ぎの為に他の隊員からの提案で水を配ってはどうかと言われたんだがどう思う?」

「それに僕は賛成ですね。

最近警戒に行ってもよく見ますし。」

「それも一緒に召喚しよう。」


そして隊員と軽く話し合った後僕はテントの中で眠りについた。


 ここでスマホのシステムについて少し話しておこうと思う。

スマホのシステムの一部で民間人を巻き込んで死亡させてしまうと大きなペナルティを課すというのがある。

そしてそれの度が過ぎるとスマホが機能を失い僕は完全に力を失う。

だが、ポチの仲間が間者や密偵らしき者を片っ端から殺しても何も起こらない。

おそらくその中にはそうでない者も混じっているはずだが。

その答えは前の回での行動を見ればわかるだろう。


次の日、安芸基地召喚予定地周辺は隊員達によって完全に封鎖された。

召喚の際、万が一にも巻き込むと面倒くさいことになるからであるが、一番の理由はやはり秘密の保持である。

僕は領主から既に許可を貰っている。

後は僕がスマホを開いて召喚するだけである。

今回の規模は2万人用であり、これからはそこを司令部として機能させるつもりだ。

それで召喚で消費する予定のt数は20000tであるがあまりに出費が大きいのでこれを削る方法が無いのかと考えていた。

検索する内に月額性プレミアムコースの二段の物を見つけた。

それは20000t支払うと司令部としての機能を持つ人員20000人の基地を一個無料で召喚出来、好きなだけ水、燃料等、各種消耗品がただで召喚出来るようになり、そしてそれを使い続ける内は4000tまでの召喚が全てただになるという物であった。

それに加え、これは一回払うと永続的に適用され続けるので完全なるチート能力である。

欠点があるとすれば、今まで燃料とかを必要とする物の中に直接召喚出来ないので毎回召喚されるタンクから輸送しなければならないという点である。

そのコースは更にもっと上まであり、今わかる一番上のチート能力を獲得するには2000万t必要である。

これは大規模な基地の設置が300万人分可能であり、1000人以上の基地では石油などの物品がただで沸いてくるようになる。

そして40万tまでの召喚がただになり、それを超えるものも90%割引される。

これを羨みながら僕は十分チートなそれに20000tを支払った。


そして夜を迎えた。

僕は予定地の近くからスマホを操作する。

この基地は先行して20000人分の宿舎と未舗装滑走路、そして桟橋を召喚する。

20000人規模の基地では滑走路3000m2本、大型港湾2個、又はそれぞれ一個ずつを司令部から50km以内に召喚出来るのだが、住民には十分な説明をしていないのでその二つの召喚は取りやめた。

それにそれを作ろうとしたら海岸周辺を大規模に埋め立て、農地をコンクリートで覆うことになり、そんなことを突然すれば彼らの生活基盤は完全に崩壊してしまう。人員を最大数まで召喚する。

それは絶対に避けたいので今回は限定的に召喚することにした。

そして召喚が一瞬にして終わると僕はその未舗装滑走路に入り、今度は16183人を一気に召喚する。

様々な迷彩柄を身に纏った彼、彼女らに僕は直後に召喚した身分証明書カードを回していく。

あのカードでも16183人分となると162個の束となって召喚されてそれを全員に配るのだけでもすごい労力である。

一時間程してそれが全て配り終わると僕は彼らにこう言った。


「これからあなた達はこの基地が家であり、故郷となる。

いかなる時もこの家を守り、任務を一人も欠けることなく遂行することを期待する。」


と言って僕が敬礼すると並んでいる彼らは一糸乱れぬ敬礼をしてくれた。

僕はその空気に威圧された。

その間にも召喚に立ち会っていた隊員達はインフラを中心に各場所を念入りに点検していた。

滑走路上で敬礼していた彼らは僕がそれぞれの宿舎に移動するよう言うと駆け足で彼らはこの場を去って行った。


次の日、街の民衆はびっくりして、更にはその騒動を聞きつけた人が基地のフェンスの前にごった返していた。

基地の西側の門の前が一番ひどいので昨日召喚した隊員達が左方に白いオオカミの正面を模ったワッペンを着けて厳重に警戒している。

そして彼らの手には大量の手錠が握られている。

下手に追っ払うと暴動に発展する危険があるので相手が敷地に入ってこない限り拘束するのを控えるように言っている。

そんな状態の中、事件が起こった。門で警戒に当たっていた隊員が刀で襲われたのだ。

そして直後に近くから発砲音が響き、辺りは騒然となった。

襲われた隊員は刺されたが防刃ベストを装備していたので手を切るという軽傷で済んだ。

襲った犯人は別の隊員に拘束された。

そして銃を発砲した犯人はそれもまた別の隊員が射殺した。

これによって基地は厳戒態勢となり、基地周辺にいた民衆を追い払い重武装した隊員が街に繰り出した。

それによって給水車ではなく、新たな兵器を召喚していくことになる。


使用者:佐藤健


レベル14[詳細]


次のレベルまであと58005(105825/163830)Pt[詳細]


召喚可能人数:0/16383[詳細]


召喚可能t数142897.056/163830[詳細]


召喚者:(番号のみ表示)

    AAA0000001-AAA0000200[詳細]

0000201-0016383[詳細]

    

6月8日:召喚人:

    召喚物品:小袖 x24

    殺害:人:0

    貢献:8

    Pt:40

6月9日:召喚人:0000201-0016383

召喚物品:永続版ベーシック特典(20000t)

殺害:人:1

    Pt:10

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