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主人に仕えるポチの回想

今日はポチです。

明日は…まだ考え中です。


 今、俺は山沿いの街道で間者狩りを仲間と一緒にしている。

主様の為にだ。

主様は我々に寛大なお心で接して下さる。

それに俺にポチという良い名前をくれた。

俺は負けた相手が主様で良かったと思っている。


俺は元々この縄張りの頂点に君臨していた。

実際この地域で俺よりも強い奴なんてどこにも存在しなかった。

俺にとっては退屈な時間だった。

それも3週間弱前までの話だ。

俺の縄張りの中にいきなり人間ごときが来た。

正確には湧いたと言って良いだろう。

なんせ縄張りのかなり内側に入るまで確認出来なかったのだから。

それは俺たちの森で俺のグレイトベアーを軽々と殺し、あまつさえ俺たちが楽しみにしていたディッシュである人間の盗賊をミンチに変えてしまったのだ。

俺はその時はかなり怒った。

だが心の中に秘めている理性が僕を制止した。

人間が入り込んだあの黄色い怪物がどんなのか分からなかったからだ。


遂に奴らに復讐する時が来た。

あの時はそう思っていた。

実際は逆になってしまったが。

俺はごみくず同然のグレイトベアーを集め、そして俺をひたすら信仰する配下を従えて、あの人間に復讐をしようとした。

そしたら近くに黄色いそれがいて俺たちは一気にそれに襲い掛った。

それの顔の上には変な動く棒が付いて時折それから光と音が出ると先頭のグレイトベアーが倒れていた。

俺にも何か当たって痛みが生じた。

でも俺はその時復讐で頭がいっぱいになり、そんなことは気にしていなかった。

それでなんか同じのが更に二匹俺たちの前に現れ、それが火を噴く。

そして捨てグレイトベアーが目に見えて減ってきたが俺はそんなことは気にせず突っ込んでいった。

そのおかげで最高の主様に出会えたけれど俺を信仰している配下を半分も失ったことは後悔している。

それでその黄色い三匹がなぜかチリジリになっていったら今度は『ヒューン』という音がした直後、前にいた捨て駒が耳が張り裂ける程大きい音と共に吹き飛び、俺も目に見える怪我をした。

それは物凄い回数続き、皆動くのがやっとという程重傷を負った。

俺は心が折れた。

ここには俺でも全く歯が立たない程強い奴がいるのだと。

俺は念話でリーダーらしき人物に話しかけ攻撃を止めてもらった。

そして心が折れた俺は今の主様に従うことにし、主様はそれを条件にもならない優しい条件で受け入れてくださった。

俺はこれだけ心が広い生き物にあったことが無い。


それから俺は主様の為に精を出した。

俺が主を持ったのはかなり前だった。

俺は人間どもの主人の様子を偵察して来いと言われた。

俺は手を出したかった。

でも決して主様の命に歯向かうことはできないと分かり、ただじっと衝動を抑え、毎日主様に報告し続けた。

そして主様を得た数日後、俺はついに主様から攻撃をして良いとの命を授かった。

主様は俺のことを心配して下さり、俺に必ず帰って来いと言ってくださった。

本当に俺はご主人様に心配されて嬉しかった。

でも同時に人間ごとき相手にそんなことを心配されるのは癪に障った。

それで夜、夜襲をかけて大将を首だけを残してかみ殺した。

人間の肉はおいしいはずなのにこいつのだけはまずかった。

まず触感から最悪だった。

元は捨て駒として使っていた配下も奴らを殺してどうやら全滅させたようだ。

主様は俺たちを敗北させたのと同じ手段を使って敵をねじ伏せていた。

やはり主様は素晴らしい。

そうただ感嘆することしかできない程だった。


それから情報を毎日村に赴いて主様に様子を報告した。

最近学んだのだ。

主様に最近の様子を逐一報告すれば必ず近い内に俺にとって大好きな戦いが出来ると。

それに主様達は本当に優しい。

俺にとって主様達や村人が温かく接してくれるのが新鮮で今まで見下してしたけど人情の良さを実感した。


俺は今、仲間達に間者狩りをやらせている。

俺が手を下せないのは本当に残念だが主様には何か考えがあるのだろう。

俺は主様に最近お目通りできていないのが残念だが主様の役に立っていることに喜びを覚えながら命を遂行している。


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