表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/43

五十嵐領への突入

今日で4日目、これからも頑張ります。

 この前から一週間が経った。

SkySatによる偵察でこの地域のみならずこの異世界全体の様子が分かってきた。

この世界の地形は地球の地形と酷似していた。

それどころかおそらく全く同じと言っても良いだろう。

最近、この地域は雨で光学衛星であるSkySatからの衛星画像には雲がかかって不鮮明な所も多かった。

昨日位から再び晴れとなったので最新の画像を仕入れることが出来た。

そんな感じでかなりの進捗があったわけである。

とりわけ、この世界の情報をかなり仕入れられたのが一番大きかっただろう。

3日前位から今日まで急ではあるが作戦の準備を進めていた。

まず、前の世界の地形図を全て召喚し、次に作戦に不可欠なGPS衛星24基を召喚した。

全地球測位システムはアメリカのGPS以外にもGLONASS、GALILEO等があるらしいが現在アメリカ製の物を多く装備しているのでGPSにした。

なぜGPSをしているかと言うとやはり今回初めて投入するUH-60Rヘリコプターの運航に必要だからである。

理由は簡単で、地球世界にあるらしい電波航法等が一切無いかららしい。

僕は全然知らなかったが全部ジュリアからここ最近そういうことについて教えてもらった。


作戦準備について話しを続ける前にここで僕達の現在地について話そうと思う。

今いるのは高知県室戸市吉良川である。

現地名称はヌルセであるがこれから我々は地球と同じ名称で作戦を進めようと思う。


それで作戦に当たっての準備であるがまず宿舎の屋上にStarlink用のSHFアンテナ、無線用の広帯域アンテナを召喚した。

そしてJLTVの車体上部にはSHFアンテナを装備し、情報通信を確保している。

それと作戦開始と同時に奇襲をかける為にUH-60Mを召喚した。

そして陸上移動用としてHMMVWを20両召喚する。

今までの戦闘で装甲厚は必要ないと分かった為、HMMVWにして召喚容量を削減しろと優子に言われたからこうした。

これにもJLTVと同様の銃を装備し、同様の改修を行った。

それと人員を一気に170人増やした。

宿舎の設計定員限界まで召喚して一部はこの宿舎で作戦指揮を取ってもらう。

この作戦の為にこの食堂は臨時の作戦本部となり、正面には大型のディスプレイが壁に立てかけられ、沢山のコンピューターが机の上に並べられている。


以上が宿舎と車両に関してのことだが、隊員達の装備も一部追加されている。

隊員達のヘルメットに小型カメラを装着して無線機を介してリアルタイムで情報を送信できるようにした。

それから今回の作戦では5人班で行動することになるのでその長はそれ以外に無線機のオプション装備であるキットを携行する。

短期間で作戦を終了させる為に装備は小さなリュック程度の物に3食の戦闘糧食と弾薬を詰め込むだけになっている。

最後にこの村の村長と話をつけて我々が占領した地域の統治をするために代表になってもらうことで話をつけた。

そして今日の夜、作戦が開始される手筈になっている。


現在時刻午後9時、夏至に近くてかなり日が沈むのが遅い。

やっと真っ暗になったので26km先の領主の城に12人の分隊が強襲をかけることになっている。

さっきJLTV2台、ハンヴィー6両の第一部隊が出発した。

次の部隊の出発もそろそろ完了するだろう。

僕はヘリパットの横でAAA0000005のジョシュア率いる部隊の見送りをする。

彼はヘリに乗り込む前に敬礼をして


「行って参ります。」


と言ってくれた。

僕は


「成功を祈る。」


と言い彼を見送った。


バタバタバタという音と強烈なダウンウィンドーを発生させながらUH-60Rは離陸していった。

それを手を振って見送ると僕は宿舎に戻り、作戦本部となっている食堂に向かう。


「健殿、先ほど出発したA分隊、後10分で目標到達です。」

「分かりました。」


食堂の壁に立てかけられた大型ディスプレイの一枚にはヘリからの赤外線映像が映し出されている。

そしてその左脇にはAAA0000005と脇に表示されている。

彼の頭についている赤外線カメラからの映像だ。


「こちらA分隊、間もなく目標到達、リぺリングで降下します。」

「こちら作戦本部、了解。

健闘を祈る。」


そしてヘリの赤外線映像には謎の音に困惑しているのだろうか。

一斉に家屋から人が出てきて空を見ている様子が分かる。

ジョシュアのカメラからは今正に彼が降下しようとしていることが見て取れた。

そして全員が天守閣の屋根に降下したのを確認すると彼らはハンマーを使って屋根に穴を開けようとしている。

少しして穴が空くとすぐに彼はスタングレネードを落として時間を置き、城内への侵入を始めた。


「こちらA分隊これより城内に侵入する。」

「こちら作戦本部、了解。

後30分でB,C分隊が到着する。」

「了解。」


と彼は言うとロープを使って城内に侵入した。

そこには朧気に意識を持ち、少し口を動かしているのがいた。

彼のカメラを通してみると彼らはそいつらを結束バンドで縛り、口をガムテープで塞いだ。

その後時々サイレンサーを付けた拳銃を発砲しながら進んでいく。

ほとんど闇である為、暗視装置を付けた彼らとは違い、わずかな灯を頼りに動いている奴らは相手になっていないようだった。

そんな感じで鑑賞していると画面が乱れ始めてジョシュアからの映像が途絶した。

僕は驚いた。

一人の隊員が彼に通信を試みる。


「こちら作戦本部、応答せよ。」

「…ガガ、こちらA分隊。」

「映像が途絶した。問題があれば報告せよ。」

「こちらA分隊、異常ありません。

城内である為、映像用回線の電波が悪いのではと思います。」

「了解。

これより5分毎に定時連絡をせよ。」

「こちらA分隊、5分毎に定時連絡、了解。」


と言って通信をと終了した。


僕はしばらく椅子に座ってヘリからの映像の右側に表示されている戦術マップを見ていた。

隊員達は時折無線機を手にする位でそれ以外はずっと静観していた。

30分位経過してB,C分隊から無線が入った。


「こちらB分隊、目標に到達しました。」

「了解。

このまま城まで向かってくれ。」

「了解。」

「こちらC分隊、目標に到達しました。」

「了解。

城周辺の確保を頼む。」

「了解。」


僕は作戦が大詰めを迎えていると思っていた。

順調に進めば後少しで城の制圧が完了すると思っていた時、

B分隊から連絡が入った。


「こちらB分隊、敵集団に民間人が混じっていて発砲できません。」

「了解。

そのまま車ごと突っ込めるか。」

「JLTVを先頭にして試してみます。」


ジョシュアの画面からそのJLTVのRWSの映像に切り替えて観察する。

確かに前方には鎧を着た集団と鍬を持った民衆らしき者達が走って来ていた。

どんどん彼らとの距離は縮まっていき、衝突した。

その直後映像の揺れから車体が動揺したことが分かった。

そしてB分隊は順調に城に向かって走っていった。


「こちらA分隊、銃撃を確認。」

「こちら作戦本部、もう一度送れ。」

「銃撃を確認。」

「了解。

援護は必要か。」

「こちらで制圧する。

必要があれば連絡する。」

「了解。」


この報告に作戦本部にいる全員に緊張が走った。

僕は無線でこの内容を伝える。


「こちら健、先ほどA分隊が城内で発砲を確認した。

詳細は不明だが、敵が銃を持っている可能性がある。

警戒してくれ。」

「C分隊了解。」

「B分隊了解。」


そして今までの情報では銃は確認されなかったが銃撃を確認したことで油断大敵だと思い知らされた。

作戦はそれでも順調に進んでいる。


「こちらB分隊、城門を破壊する為支援を要請する。」

「こちら作戦本部、了解。

ヘリを向かわせる。」

「了解。」


「こちら作戦本部よりAリーダー、B中隊から火力支援だ。」

「了解。

無誘導ロケットを使用します。」


ヘリの映像からは一直線に目標に向かう光点が左右からそれぞれ1発ずつ連続で向かい、直後、赤外線映像独特の真っ白い光が目標で炸裂した。


「こちらAリーダ―、目標を破壊。」

「よくやった。」

「こちらB分隊、目標破壊を確認、支援に感謝する。」

「了解。」

「こちらA分隊、制圧完了、結構派手にやったのか?」

「了解。Aリーダーから火力支援を行った。」

「まーそうなるな。」

「撤退するか?

ヘリならすぐに手配できる。」

「地下に何かある。

それを確認してからにする。

無線が途絶する恐れがある。」

「B分隊と合流するまで待て、」

「了解。」


「こちらAリーダ―、燃料補給の為帰投したい。」

「了解、帰投を許可。

燃料補給後、乗員を交代し再出撃する。」

「了解。」


と言ってヘリが戻ってくることが決まった。


現在22:32、ヘリが帰投した。

一部の人間が慌ただしく動いている。

燃料補給車が燃料を補給し、整備班が簡易整備を行っている。

僕はB分隊隊長のカメラに切り替えて様子を観察している。

彼らはA分隊と合流したらしく、地下へつながる階段を下りて行った。

少しして映像が途絶した。


現在22:48、通信が回復したB分隊から内にいた人間たちの中に重症者がいる為、輸送要請が入った。

我々はそれを受理し、再出撃直前だったヘリに僕がさっき召喚した担架と、医療器具を入れ、座席を取っ払い再出撃させた。

その作業で10分遅れたが、Aリーダーは全速力で飛ばしている。

5分後、城の中庭に着陸したAリーダーはその中でも特に重症の2人を乗せ、帰路に就いた。

文明の利器を活用した作戦は一人も欠けることなく終了した。



使用者:佐藤健[詳細]


レベル:14[詳細]


次のレベルまであと64360(99470/163830)Pt[詳細]


召喚可能人数:16183/16383[詳細]


召喚可能t数:162897.056/163830t[詳細]


召喚者:三島優子[詳細]


    ジュリア・エマ・レーガン[詳細]


    マイク・ノア・クロイド[詳細]


    加藤栄作[詳細]


    イ・シア[詳細]


    キム・ウジン[詳細]


    アースィマ[詳細]


    アーティカ[詳細]


    ロバート・ローガン・ムーア[詳細]


    ジョセフ・リアム・ジョンソン[詳細]


    兵庫葵[詳細]


    東郷夏菜子[詳細]


    マリア・フォン・テレジア[詳細]


    ジャック・カー[詳細]


    武極誠一[詳細]


    フ―・バスティン[詳細]


    ウィン・シュード[詳細]


    河野一香[詳細]


    長門勉[詳細]


    ウォーレン・バイス・バッハ[詳細]


    キム・ウォンサン[詳細]


    加藤沙織[詳細]


    ジョシュア・ルイス・アーレイ[詳細]


    ジュリア・レト・アーレイ[詳細]


    クフィル[詳細]


    アーティフ[詳細]


    東郷秀樹[詳細]


    一ノ瀬一葉[詳細]


    佐藤健吾[詳細]



5月27日:召喚人:ウォーレン・バイス・バッハ


         キム・ウォンサン


     加藤沙織


         ジョシュア・ルイス・アーレイ


         ジュリア・レト・アーレイ


         クフィル

   

         アーティフ


      東郷秀樹


         一ノ瀬一葉

   

         佐藤健吾


     召喚物品:M224 x5


          M2 x5


          M935 x304


ガソリン100L


ファーストエイドキット x6


手術台 x6


          手術着 x10


          照明スタンド x5


          手術道具一式 x10




  殺害:ブロンズ級:205


        シルバー級:109


    Pt:4230




5月28日:召喚人:


     召喚物品:M2 銃身 x10


12.7mm bullets x11000


M935 x 1000


鉄条網 x 20km


    殺害:人:9313


    Pt:93130


5月29日:召喚人:


     召喚物品:小隊基地セット(200t)[詳細]

AirBeamShelter2032A x1


    殺害:


    Pt:0


5月30日:召喚人:


     召喚物品:Starlink x2800

SkySat x24

身分証明書カード x30


6月1日:召喚人:

    

    召喚物品:NavStar blockⅡF x24


6月2日:召喚人:AAA0000031-AAA0000200


    召喚物品:Starlink用アンテナ x1

広帯域無線アンテナ x1

         HMMVW x 20


6月3日:召喚人:

 

    召喚物品:車載用SHFアンテナ x25


6月4日:召喚人:

 

    召喚物品:ノートパソコン x200

         ヘルメット装着用カメラ x200

         AN/PRC-163 x170

ヘッドセット x200

M4A1 x170

M9 x170

         5.56mm bullets x45000

9mm bullets x15000

12.7mm bullets x30000


6月5日:召喚人:


    召喚物品:UH-60R x1

燃料補給車(loading:950L) x1

M261 x1

M255 x95

         

6月6日:召喚人:


    召喚物品:担架 x2


    殺害:人:99人


    Pt:990         


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ