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死の扉




 ここはメソンか、目の前が真っ暗になった後目をもう一度開くともう俺は死んでいた。


 早く生き返らないと、だがセピアが生き返らせてくれている感覚はない。


 どうするかしばらく考えたがここに居ても仕方がないとにかく移動しよう。 俺は闇と光の間を当てもなく歩いた。


 しばらく歩くと何もない空間に穴が空いてそこからメソンの闇の部分が溢れて出ており、そこの真下にアロイさんがただ座ってその穴を見つめていた。



 「アロイさん! これはどういう状況なんですか!」



 「死だよ。 天国と地獄の地獄を構成する物質がここから生者のいる世界に漏れ出しているこの物質というか死に触れると文字通り、地獄に落ちるというわけこのままだと良い人まで全員地獄に落ちてしまうからね。 サナト、君がこの穴を塞いでこの穴を作ったやつを殺してくれ」


 「もちろんそのつもりです。 何をすれば良いんですか?」


 「メソンから君が鎌を使って黒液を吸い込んでいたのを見たんだけどあれは良い作戦だね。 あれで行こう!」


 「いやでも俺黒液を吸い込みすぎて死んだんですよ。 どうすれば良いんですか?」


 「君の体とメソンを繋げて、一時的に君が現世で黒液を操れるようにする。 それで黒液を全て吸収して帰ってきてくれ」


 「わかりました。 やってください」



 アロイさんが背中に触れると身体中をナイフで刺されたような感覚が走る。 その感覚は全身からどんどん右手に痛みが集まっていく。 その時一瞬気を失うほどの激痛が右手に走ると、手のひらに指3本分ぐらいの丸い穴が空いていた。



 「これで君は生き返った先でも黒液を操れる。 すべての黒液を集めて最後に死んでくれ」


 「なんか変ですね。 死んでくれって」


「確かに変だけど僕達が会うのは決まって誰かが死ぬ時だからね。 僕はこっちで何か助けになることを探してみる」


 「わかりました。 じゃあ行ってきます」



 俺はメソンに空いた穴から溢れ出ている黒液を吸い込み続けそのまま吸収しながら穴の外に飛び出した。





 「サナト! 起きて! もう限界だよ!」



 セピアの力がで現世に戻ると体はなんとか鎌を支えにして立っている状態だった。 まだ鎌の黒液の吸収は続いていたのですぐに鎌を持ち直し立ち上がる。



 「やっと起きたか、私はもう限界だぞサナトどうにかしろ」



 ベルトワルダは目に見えて疲労していた。 迫りくる黒液を俺の鎌の吸収で間に合わない分1人で押さえていたみたいだ。



 「わかった」



 俺は鎌を握りしめ、鎌で作ったまくを覆っていた黒液を真っ黒な球体を作り出す。 



 「アルサランもうやめにしよう。 本当に死ぬ時間だ」



 「死ぬのはあなたですよ。 救ってあげましょう」



 俺の作り出した黒液とアルサランが操り黒液とかがぶつかり合う。 液体同士がぶつかり合う衝撃で黒い雨が降り注いだ。 俺の黒液の球体は回転を始め教会を中心に操られていあアルサランの黒液を竜巻のように集め出した。



 「私の救いが」



 アルサランは俺の元に集まる黒液を見ながら本当に心の底からこの黒液が救いだと思っている様子でそう言った。 反吐がでる。



 「大人しく地獄に落ちろ、お前の魂は俺が直接すり潰して無に返してやる」


 「黙れ! これは神が私にお告げをくださっているんだ! 私は神の代弁者、私の言う事が絶対なのだ!」



 その時真っ暗だった空から白い羽が黒液にゆっくりと落ちていった。



 「サナト、あの羽は一体私達勝ったの?」


 「違う、あれはそんなんじゃない、アルサランは狭間の世界の死の力だけじゃなく君の持つ生の力の門を開いた。 今現世と死後の世界は完全に繋がった」



 

 

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