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火蓋




 「キルギスにボトムサンズ、両者共武器を置け! ここからは私がこの場を取り仕切る。 言う事を聞かない奴から先に潰す」


 「あんたが、ベルトワルダかもっと怖い顔してるのかと思ったら意外と可愛い顔してんじゃん。 私達は今キルギスを殺す所だから口を出さないでくれる?」



 ミカはベルトワルダに向けて冷たく言った。



 「ボトムサンズを先に潰してから軍を押さえる方が私からしたらやりやすいのよ? そんな態度を取って大丈夫?」


 「潰せるなら潰してみれば? 私がボトムサンズのリーダーよ。 かかってきなさい」


 「面白い子ね、私相手にその態度、良いよ遊んであげる。 あなたが負けたら私の言う事を聞いて軍と和解しなさい」


 「良いわ、そっちが勝てたらね」


 「場所を変えましょうか、そんなに時間はかからないと思うけどね。 キルギス私としてはあんたが死んだ方が軍をまとめやすいから死んでても良いわよ」


 「上からものを言うな、戦いもロクに知らずにヌクヌク育ってきた女王が俺がこいつらを全員殺し、最後にイルムをこの手で殺す。 それでこの戦いは終わりだ」



「殺してやる!」



 アイラさんは叫びながらキルギスに飛びかかったが、簡単にキルギスの操る水に包まれて勢いを殺されてしまった。



 「随分と乱暴な女だな、だが突っ込んできてくれるのは都合が良い。 このまま死んでくれ」



 キルギスは水の球体を作りアイラさんを閉じ込めた。 アイラさんは水の中で激しくもがいている。



 「セピア! 俺はアイラさんを助ける死んだら頼む!」


 「任せて!」


 

 俺は釜を取り出し、アイラさんが入っている水の球体を素早く真っ二つにした。

 アイラさんは地面に落ちて水を苦しそうに吐き出した。



 「勝手に突っ込まないでくださいよ」


 「う、うるさい」


 「喋れたんですか! てっきり喋れないのかと思ってました」


 「私がキルギスを殺す。 サナトとセピアはサポートして」



 アイラさんはたどたどしい言葉で話した。




 


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