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 キルギスが再び指示を出すと剣の兵士はこちらに向かって歩き出してきた。



 「セピア! 俺が相打ち覚悟でこいつを殺すから俺が死んだらすぐに生き返らせてくれ」


 「わかった!」



 俺は近づいてきた兵士に鎌を振り下ろした。


 たが、鎌は何度ふってもギリギリのところで外れ命中しない。 なんでだこの鎌の振り下ろされるスピードは避けられるようなスピードじゃないはず。 


 何度も鎌を振り下ろす間に隙を突かれ、利き手の右腕の拳を剣で切り落とされた。


 激痛で何も考えられなくなる。 傷口が熱い、雨が染みる。 まだ死なないのか? 死んで生き返った方が楽だ。


 セピアが近くに駆け寄ってくる。 



 「サナト大丈夫!」


 「大丈夫、手一本ないけど死ねば復活するから、でもどうして俺の鎌が避けられたんだ」


 「私は分かんないよ、多分相手の動きが素早すぎるとか?」


 「いやそれはない、鎌のスピードでついていける人間が、ここで兵士やってるわけないし。 ダメだ! 痛くて考えがまとまらない! 一回死んでくる!」



 セピアにそう言うと俺は鎌を構え、余裕を持って待ち構えている兵士に向かって鎌を振り下ろした。


 鎌は再び避けられてしまった。 そして俺の体に深々と剣が突き刺さる。




「サナト!」



 顔に雨が降る感触で目が覚めるセピアが俺を生き返らせてくれたみたいだ。 



 「サナト、何かわかったの?」


 「バッチリ! 全部雨のせいだよ!」


 「雨!? 何言ってるの?」


 「大丈夫、俺に任せてくれもう負けられないんだ」




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