プルトニウム無くしちゃった、テヘペロ
(* ̄∇ ̄)ノ 奇才ノマが極論を述べる。ノンフィクション。
野生きのこ・山菜類に関するお知らせ
郡山市産の野生きのこ・山菜類は出荷販売ができません
郡山市産の野生きのこや山菜類は、モニタリング検査の結果、食品衛生法の基準値(1キログラムあたり100ベクレル)を上回る放射性物質が検出され、国から出荷制限等の指示がされています。
生産者の方々や集荷・販売等に携わる事業者の方々に置かれましては、出荷・流通管理の徹底をお願いします。譲渡も出荷にあたりますので行わないようにお願いします。
また、自家消費用の郡山市産の野生きのこや山菜類につきましても、できるだけ摂取を控えていただくとともに、市内の各行政センター等で自家消費野菜等の放射能検査を行っておりますので、ご利用いただきますようお願いします。
なお、この検査において基準値以下でも出荷・販売はできません。
出荷制限指示品目
<山菜品目>
こしあぶら
たらのめ(野生のものに限る)
たけのこ、
くさそてつ(こごみ)
ぜんまい
<きのこ品目>
野生きのこ
以上は2019年5月に福島県内の役所において、貼り紙を目にしたものの抜粋です。インターネットでも見れます。
だからと言って、福島県の人にこの情報が広く周知されることは無く、うちの親戚など、ふきのとうやぜんまいなど採取して自宅で食べたり、ご近所に配ったりなどしています。
役所としては告知したのだから、それを知らずに食べたのは、情報弱者の自己責任と言うところでしょう。
今も原発事故の爪痕は根深く残っています。
これで日本でオリンピックしよう、というのは正気とは思えませんが、これは放射線に対する意識の違いがあるのかもしれませんな。
これは20年ほど前になりますか、私の友人で当時、東京都内のとある大学の院生がいました。
この友人の研究室でひとつの事件が起きました。
実験用のプルトニウムとアイソトープが紛失したのです。
その研究室で実験をしていた学生が、わりとぼんやりしてる人だっという。実験で使っていたプルトニウムとアイソトープが何処に行ったか分からなくなってしまったと。
研究室の皆で探したが、これが見つからない。仕方無く教授と相談。
実験用のプルトニウムもアイソトープも、大学のもので国の物という扱い。無くなったというのは不味い、しかし探しても見つからない。
この件は書類をちょちょいと書き直し、無くなって無いことにしてしまいました。そんな誤魔化し方でもどうにかなってしまうくらい、プルトニウムもアイソトープも管理が甘いというもの。
監視する機関なども無ければ、書類上の偽装で誤魔化してしまえるという。
このとき実験の結果を待つ時間潰しなのか、研究室の机にはゲーム機があり。
当時の実験をしていた学生がプレイしていたゲームのタイトルをもじり、このプルトニウム紛失事件は、プルートニウムストーリーとして、極一部に笑い話として語り継がれています。
プルトニウム無くしちゃった、テヘペロ。
大学の放射性物質の扱いなんて、こんなものですよ。当時の大学教授、研究室の学生が何処まで危機意識を持っていたかは不明。
プルトニウムくらい、無くしたところでたいしたことは無いと考えていたのか、それとも、バレると不味いと隠蔽したのか。
隠蔽したところで、酒の席で、『昔、うちの大学でプルトニウム無くしちゃってさー』と、ネタになってます。わはは。
大学内での教授カースト制度も問題があるのかもしれませんな。
原発推進をしたい国の方針に合わせて、原発推進派であれば教授になれても、原発反対の意見を持つひとは教授になれずに助教授止まり。
結果として大学教授には原発推進派が多くなる、という状況になりました。
ここで問題になるのは肩書き。
人は肩書きに弱い者、大学の教授の言うことなら正しいと、信じてしまう人が多いということ。
これは絶対原子力スイシンジャーでもネタにされている事例ですが、とある大学教授が講演で言った事をご紹介。
『プルトニウムは飲んでも大丈夫』
スゴイこと言い出した。
ついでに放射線健康リスクアドバイザーが講演で言ったこともご紹介。
『放射線の影響はニコニコ笑ってる人には来ません。クヨクヨしている人に来ます』
……これを講演で言うのは正気を疑うところですが。
実際に肩書きに弱い人達がこれを本気にして信じてしまってるんだから、やめて下さい。
これに加えて私の知り合いの中には、
『〇〇先生がお経を唱えていれば、放射線の被害は無いと言っていた』
とか言うのもいます。いやまぁ、価値観が多様化し、根拠が無くても信じることで平穏平和に暮らせるということなんでしょうが。
原発推進派にとっては放射線の被害は無い、と信じる人が増えた方が都合は良いのでしょう。
汚染水が東京湾に流れ込んでも、東京都民が汚染水を口にしても大丈夫、と信念するのが過半数を越えれば、民主主義国家としては問題有りませんか。これも主権者である国民の選択だし。
それなら何故、福島県の役所で山菜類の出荷制限の貼り紙などするのか、いろいろと矛盾を感じたりします。
しかも指示したところで、それを知らずに山菜をとって食べる人が今も多い。私も知らずにご近所から貰ったぜんまいをいただきましたよ。あとで知っても、もう食べた後だという。
オリンピックで海外からの観光客が増えるのであれば、健康食として世界でも人気のある日本食を、取れ立ての美味しい山菜を、知らなかったと観光客に食べて貰うのもありそうです。
しっかりと報道すれば風評被害と喧しく、だからと言って役所の掲示板にこそっと貼っとけば、義務は果たした、というのもどうかと思いますが。
今後はこういった告知も日本語だけでは無く、英語、中国語といった外国語での翻訳も並記すべきではないでしょうか。
まぁ、告知したところで人がこれまでの生活を簡単に変えられる筈も無く、
『そんなこと知ったところで、庭で取れたもの食べて何が悪い』
という人が多いのですが。現地に住んでいる人は目に見えにくい被害よりも、タバコの煙の方を気にしたりします。
プルトニウムが紛失してもたいしたことは無いとか、プルトニウムを飲んでも大丈夫とか。
原発推進派は、原発を無くすなら電気の無い生活をしてみろ、なんて言ったりしますが。
それなら原発推進派はぜひとも、プルトニウムを飲んでいただきたいものです。
そーれ、イッキ、イッキ。
えー、素直に一言感想を述べるなら、
バカが信じるからやめろマジで。