樹さんの本心
「ついでに樹さんの本音も聞いちゃぉ〜!イェーイ!」
「いっ……イェーイ……」
「五月蝿い黙れ聞くな。」
もぅー樹さんは俺様な上にツンドラなんだから!
たまにはデレろよ。デレねぇと面白くねえだろ。
「もぅ!言葉遣いが汚い!
吐かないなら吐くまでコチョコチョの刑だぞ!それ!翼行くよ!」
「ハハ……椿は何時も元気だな……」
「チョッ!?辞め……本当に辞め……」
知ってるですねぇ樹さんってこしょばされるの弱いんだってね!
ゲームでは知りえない情報だけど……小さい頃から過ごした人達だからよく知ってるんだ!
「ごめんってば!もぅ辞め……吐きます!吐くから!辞めろ!」
「いったっ……叩くとか酷ぃ〜樹さんの鬼ぃ!」
「女性を叩くのは良くありませんね。」
「ごっごめん……」
「ふふん。所で樹さんの本心は?」
樹さんの本心は知ってるけどね。
ゲームでは、俺様を演じるのが辛い事実はヘタレである事があげられている。
ヘタレでも萌えるけどな。
「なっ……なんで言わねばならん。」
「ふーん。本心知られるの怖いんだ〜ヘタレだねぇ……」
「へぇー兄さんヘタレなんだ〜いい事しっちゃった〜皆が兄さんの本性を知ったらどうなるかなぁ?教えてこようかな〜」
「辞め!分かったから!あぁ怖いよ!それに、椿と、野菜と勉強と先生が怖い!分かったか!?実は怖がりなんだ!理想の樹像を壊して悪かった。」
やっぱ?
流石樹さん〜いい人だなぁ〜なーんって。そもそも理想の樹さん像なんて無いもんねぇ〜樹さんは樹さんだしね。
「えぇ〜理想の樹さん像なんて元々無いよ。怖がりなの知ってたし。実は何時もの振る舞いが樹さん自らの行動では無いことも、樹さんが皆の期待に答えようとしてる事も知ってたよ?」
「ですね。だから樹本来の自分をたまには出して良いと思うぞ?」
「翼……椿……有難う!大分楽になった。ありがとな。」
ふーん。樹さんでもお礼を言ったりできるんだねまぁどうでもいいけど。