翼の本音
「レヴィ先輩……レヴィ先輩ってそんなにレヴィ先輩が好きなんですか?」
「はい?好きですよ?大好きですよ?異性だったら結婚したいですよ?」
ダンッ!
「そんなにレヴィ先輩はカッコイイですか?僕達そこら辺の人よりカッコイイ自信があるんですけど?」
キャー壁ドンだよ!つか、やられると恐怖でしかないって本当だったんだね。
前世の友よ君の事を頭おかしいとか、言っちゃって済まない……本当に壁ドンって怖いな。
「どうしたの?翼……まさかまだ、お姉ちゃん離れできてないの?ダメだよ。翼はもう高1でしょ?」
「別に……椿を姉だと思った事無いけど……」
何に対して拗ねてんだろ?
私がご飯作らなかったからかな?
「えぇ?でも、私の方が誕生日早いよ?
まさか!翼はお兄ちゃんが良かったの!?」
「いや……そもそも……」
本当にもう!なんで拗ねてるのか言ってくれないと分かりません!
だって椿は天界の生徒たち如く魔力を持った人間ではありません!
「椿を家族だなんて思った事無いんだ!
椿は……椿は僕にとって異性の……愛すべき対象なんだよ!」
「あのね?翼……いくら私達が血の繋がった兄妹では無かったとしても、私は翼を兄や弟以外には見れないの……理解できる?」
「椿は……僕達と血の繋がってない事を知ってたの?なんで黙ってたの?」
久しぶりに翼が本心を出してくれた事は嬉しいけど……私に対して表すものじゃないだろ。
ヒロインにやれよ。
「知ってたよ。ずっと前からね。
椿を……私を家族の様に姉の様にそして、妹の様に扱ってくれてありがとね?」
この事実は翼又は樹さんルートで明らかになる……
実は椿だけ、お義父さんの親友の娘だった事、椿の実の両親は亡くなってる事を椿が知っていて一人だけ家族ではないことを嘆き哀しみ、そして、それがストレスになっていたことが明かされるのだ。
翼又は樹さんルートはたった2つ椿が一条椿では無くなる……ただの椿として生きていける様になるルートなのだ。ここのルートでは椿は自殺こそしないけど……遠くの街の孤児院で働かされるでも、その椿は幸せそうだったと言う事で……たった2つ椿が救われるルートだったりするからヒロインには、翼又は樹さんルートを出来れば進んで欲しいなと思ったりする。
「椿は知ってたの……ごめん……ずっと姉だとも、妹だとも見れなくて……ごめん……」
「うんん。翼は悪くないよ。私は世の中には知らぬが仏なんて言葉が有るけど私は知れて良かったと思いますの。だから……ね?翼は何も悪くないわ。
いつも翼は頑張ってるもの。
これは、きっと神様からのご褒美だとおもえばいいわ。」
あぁなんだか、前世で世話した幼稚園の園児達が懐かしいや……皆は元気かな……