樹さんと翼
「そういや、椿ちゃんは入試何位だったの?」
「ふふん!余裕で首席ですわ。
アスモ様の筆頭弟子が首席を取れなかったらアスモ様の地位が落ちてしまいますわ!それを防ぐために頑張りましたの。」
なんてたって我らがアスモ様だ。
アスモ様の御陰で、今の成績がある。
「頑張ったね。」
「椿は偉いね。早く堕ちておいで?人間界から堕ちて来た子もいるからね。堕ちて来たら罪の一団に今は亡き虚装として迎えて上げるよ。」
いやいや!いくらなんでも悪役令嬢が学校変わっちゃえばヒロインがエンドを迎えられないよ!?お話変わっちゃうわ!
「えへへ……有難うございます。
レヴィ先輩……考えて置きますわ。」
「さて……じゃあ今日は授業の予習でもする?復習は……時間があればやろっか。」
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「アスモ様有難うございます!
それと……ベル様はどちらに?」
「んーベル?部屋に居ると思うけど?なんで?」
「武術を教わりに……」
もし、絶弾イベントが有っても逃げきれる戦闘能力が欲しいし、暗殺者がね?面倒なのよ。それに、私が魔界をウロウロしてるのが気に食わないらしい貴族とか面倒だし。
「あぁ……私が話をとうしてあげよっか?」
「自分から話したいです。もし、迷惑でなければ連れてって下さい。」
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「で?僕が働く事による利点は?」
困ったな……
「ベル様の薬の人体実験時し実験体になります!それなら、教えてくれますか?」
「椿!?それは、危ないから!私が教えたげるからそれだけは辞めて!」
でも……ただでさえ忙しいレヴィ先輩の邪魔は出来ない……
「土日祝は暇だから。週2でもいいなら教えるし、お菓子も付けよう!」
なんか、お菓子で買収出来る女みたいになってるけど……悔しいけどお菓子で買収されるけど!?
「はい!有難うございます!
土曜日の午後一時頃に魔界の生徒会室に行けばいいですか?」
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「只今〜!」
私達3人は学園の近くにある部屋に3人で暮らしてる。
別に寮に入っても良かったけど……寮に入ると料理とかお菓子作りなんて出来ないから両親に我が儘を言って部屋で暮させて貰ってる。
別に樹さんと翼は寮に入れば良かったのに夜女子一人は危ないからって3人で暮らしてる。
凄い幸せだ。
「あぁお帰り。」
「椿……飯。」
いつも翼は暖かく迎え入れてくれるけど、樹さんは偉そうだ。
「あぁ……ごめん。すぐ作るから…」
料理は前世からの趣味な上にレヴィ先輩から教えてもらってるからかなり上手。
流石ハイスペックだわ。