レン先輩のブラウニー
「春うららか、この様な素晴らしい日に名誉ある暁学園へ入学できました事を嬉しく思います。2***年3月20日新入生代表 一条椿。」
入学式は難なく終わりました。
さて子ザルちゃんの反応が楽しみですね。
「貴女!どうせ不正でもしたんでしょ!私は分かってるんだから!」
ほらね?思ってた通り過ぎてあんまり面白くないけどね。
「はぁ……キチンと努力した結果ですが?」
「まあな。椿は勉強オタクだからな。」
「椿が不正した証拠を見つけてからそう言う事を言いましょう。失礼ですよ。」
そうだ!そうだ!もっと言ってやれ!
「翼様に樹様ぁ……彼女の言い分が正しいと仰るのですかぁ?愛華は悲しいです!きっと今後彼女の肩を持ったことを後悔しますよ!彼女に騙されてるんです!目を覚ましてください!」
彼女に騙されてるんです?目を覚ましてください?転生物の勘違いヒロインがよく言ってる奴だよね?もしかして子ザルちゃんは勘違いヒロインかしら?やだわぁ……張り合いがない!
「酷いわ……幾ら私でも…傷つきますわ……」つついでに必殺!女の涙も使っときましょう。
「悲しいわ。見ず知らずのお嬢さんに知ったか振りされてやっても無い事を言われるなんて…………」
頬を清き涙がつたうwww
悪役令嬢椿はいつでも泣けるから便利だけどここぞという時にとっときましょう。
「泣くな椿……俺はお前を信じるぞ!だからな?泣くな。」
「そうですよ!椿例え樹や赤の他人が椿を信じてなくても僕は椿を信じますから。」
「翼様も樹様も騙されてるんです!
そいつは悪人なんです!」
だから何日私が何をしたと?お話になりませんわ。さっさと行こう。そして二度と彼女と関わらないようにしよう。
「樹……翼……早く行きませんか?お話になりませんわ。だって……彼女……知りもしない赤の他人ですもの」
「本当だな。何故知りもしない赤の他人の名前を知ってるのだな。もしかしたら刺客かもな。」
「えぇ。もしかしたらそうかもしれませんね。そうでなくても気持ち悪いですね。」
ふふふんざまぁヒロインwww
「では。せいぜい知恵をお付けなさい子・ザ・ル・ち・ゃ・ん。」
「椿……スピーチなかなか良かったぞ。椿にしてはマトモなものを書いたな。」
「椿が書いた訳無いでしょう。僕が書いたんですよ。お褒め頂き光栄ですな。」
「あぁん?子ザル?だれに向かって口聞いてんだよ!こんの……どブス!」
あらあらヒロインちゃん口汚いですわぁ……椿は悲しゅうございます。
「椿の声が綺麗だからお前の書いた文もなかなかいい物になったんだな。」
「えぇ?失礼ですねぇ。書いた人が分かった途端それですか。
「ねぇ……ねぇ。翼……あの子にどブス って言われたんだけど……言い返しても良いよね?」
ふふふん……良いよねってか、良いだろ。向こうが悪いからな。
「椿はブスでは無いので気にしなくて良いですよ。」
「なんなら、俺が言い返してやってもいいぞ?」
「樹様、翼様!この女は不正をする様な人間ですよ!親に蝶よ花よと育てられた世界のゴミですよ。」
蝶よ花よなんて育てられてねーよ単細胞!これだから、ゲーム脳は……
「椿は蝶よ花よなんて育てられな無いぞ。俺の方が甘やかされてたぞ。」
「椿は心優しい娘ですよ一言余計ですけどね。お手伝いにも気をかける様な人ですから 。」
「樹様は甘やかされる必要があるんですけど。この女は有りません!
私立聖アルテミス学園付属幼稚園に親の差し金で受験せずに入園したりしてる様な人ですきっと暁学園首席も親の差し金です!」
親の差し金とは酷いな。そんなことして無いし頼んでないししてたらその高校行かないし。奨学金とって国立高校行くし。
「随分な言い様ですけど?見てきましたの?そもそも私幼稚園から暁学園に通っておりますの。貴方の言う私立幼稚園には通っておりませんわ。」
「本当だな。お陰で俺等まで幼稚園から暁学園だ。私立聖アルテミス学園付属幼稚園の方がコネが出来るのにな」
ちょっと……内心ダダ漏れですけどね。良いんですか?生徒会長。
「まぁまぁ?暁学園は言い所じゃないですか!ほら……姉妹校の生徒会美男ぞろいじゃないですか!」
「あぁ……魔界寮とか呼ばれてる問題児の巣窟ですね。外国人やハーフだらけじゃないですか。もしかしたら、魔法使いがいるかもしれませんね。」
えっ?マジ?能力者?あぁ……そういや……同じ学園を舞台にした恋乙女戦線とか言った乙女チャートがあったかも。でも……開始する年が違うと思うけど……もしかしたら……人間界寮編がパララブなのかも知れないって今更気付いたわ……
「あっ……椿春休みぶりだな。椿も大きくなったな。高1か?」
噂をすれば魔界寮だったか、姉妹校の生徒会のレン先輩もといレヴィ先輩が来た。レヴィ先輩とは、幼稚園かのつ付き合いだったが小一だったか※私は幼稚園だったに激変してそれから意気投合して仲をより深めた。
「あっ!レン先輩久しぶりですね。一個しか変わんないじゃ無いですか!お慕いしてますわ!」
「あはは……僕女なんだけどな……良かったら僕の寮でお茶でもしていくかい?ブラウニーを焼いたんだ。なんなら、昼食も食べていくといい。ベリゼのお昼の残りで良ければお出しするからさ。」
「ちょ!椿!この人誰!?ちょーイケメン何ですけど!?」
うっさ。私とレヴィ先輩の邪魔するとかなに?馬鹿なの?死ぬの?
ほら見ろ!レヴィ先輩困ってる。
「あはは……僕はレン。レイブン・エンヴィ。姉妹校の副会長をやってるんだ。お嬢さんは椿の友達かな?」
「こいつは初対面でイキナリ私が不正してるとか言い張った勘違い系子ザルちゃんです。」
友達なんかじゃねえよ。むしろ敵だしな。しかも、レヴィ先輩が一番嫌いな勘違い系ヒロイン
「ふーん。キチンと本人の言い分を聞いたあとで決めないとダメだよ?勘違いで堕とされるなんて悲しいからね。」
「はい!姉妹校はどんな所なんですか。」
血湧き肉躍る所。冗談だよ。花咲き乱れる平和な街。
マジで街みたいな所。
床屋、本屋、スーパー、et ……
それを全て姉妹校の生徒が動かしている。つまり、この暁学園より高水準な学校つか、街。
魔法使いなど少数民族が混じってるから独自の校則かがある。
まぁ魔法使い自体は姉妹校の
姉妹校暁学園天界寮があるからそこに通えばいい。姉妹校っても同じ敷地内にあるし、共通の施設とかも結構ある。た・だ・し!これは暁学園天界寮とパララブの舞台暁学園のみだ。
暁学園魔界寮は天界寮に行くべきだけど、問題がある人間が行くところ。天界寮の生徒を天使人間界寮の生徒を人間魔界寮の生徒を悪魔等と呼んでいる。
「レン先輩!早く行きましょう!私ブラウニー大好きなんです!特にレン先輩が作ったやつ!」