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矛盾点が……
目が覚めると見慣れない部屋にいた。
何でだろう?
てか……私はよく死ななかったな……
ん?なんで?寝ていただけなら死なないよね?
何が可笑しい……
バタン!
騒がしい足音が近づいてきた……
「ねぇ様!だいじょーぶでしか?」
「ツバキ……大丈夫か?」
……お遊戯用のハンドベルを鳴らしたようなよく響く可愛らしい声とトロけて、病み付きになるボンボンショコラの様な甘い声が聞こえる……
誰の声だろうか?
「だっ……誰!」
うげぇ……どもったし……そもそも私の声じゃない!
私の声はこんな凛とした百合の様な美しい声はしていない。
そもそもこの人達は誰だろうか?
私ったら、寂しさ余って誘拐でもしたのだろうか?
ん?そもそも私っていくつだっけ?
三十路そこそこだったかなぁ……
ん……?私って死んだはずだよな?
そもそもあの高さから落ちたら死んでるよな?なんで?
色々矛盾点が多いかも……
誰か説明プリーズ!




