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「人を説教するなら帰れ」



そう言われて玄関先にポイっと投げられた。

いったぁ…………腰が痛い…

薙ちゃんに文句の一つでも言ってやろうかと思ったが無常にもドアは閉まり鍵を掛ける音が聞こえた。

あの野郎……

仕方なく部屋に戻ろうとエレベーターのボタンを押すと、ぴったりのタイミングでエレベーターの扉が開いた。



「………ん?お前は……」

「あ、どうも」



中には帯刀していない葛城先輩が私服でいた。

なんか帯刀してないと違和感しか感じない。



「毛利か。ここは一応男子の部屋の階だが……不純異性行動は認められないぞ?」

「いえ、幼馴染みに用があったものですから。先輩も部屋に戻るんですか?」

「あぁ。学園長から呼ばれてな。前の代の委員長が学園に出向くらしくそれで呼ばれたのだ。まったく……いきなりお戻りになるとは…」

「お疲れ様です。頑張ってくださいね」

「何を言っているんだ?お前の兄だろう。会わなくていいのか?」



エレベーターは私が降りる階で止まる。

私が出るとそれに続き葛城先輩も降りた。

先輩はきょとんとした顔だが私は冷や汗が止まらない。

あの兄達は一体何をしでかしていたんだ……



「あの頃はすごかったな。風紀委員長と成敗委員長が零先輩を次期委員長にしようと学校を半壊するほど争ってたらしいぞ。零先輩は結局兼任して、最初で最後の風成委員長として頑張っていた」

「委員長を兼任…………」



なんでそんな事をしちゃったの零ねぇ。

なんか忙しそうで中々帰ってこなかったのはそのせいだったのか…



「雷先輩も絶対委員長として…………」

「絶対?絶対ってなんですか?」

「風紀とも成敗とも違う、生徒会とは別の方法で学園を運営する委員会だ。委員長は誰で、委員は何人いるのかは私でさえ知らん。風紀・成敗は委員長が見込みのある生徒を委員にするが、絶対はそれを行わない。もっとも、一般の生徒には知られない様な委員会だからな。この学園に長年通っていようとも委員長にでもならなければ知ることはあるまい」

「そう、なんですか……でも委員長は普通わからないんですよね?なんでご存じなんですか?」

「雷先輩自身が話していた。雷先輩がこの学園にいた時私はまだ中等部だったが一日もせずに噂ではなく真実として広まった。懐かしい。零先輩は中等部だろうと容赦なく引き抜きに走ったから零先輩は零先輩で、雷先輩は雷先輩で、学園中の噂の的だったぞ。それに2人が奪い合った女子も居たらしいからな」



あの仲が良すぎて将来お嫁さん貰えるのかしらこの子達なんて母さんから言われてたあの2人が1人の女子を奪い合った………?

もーしわけない!普通に忘れてたとか申し訳ない!

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