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「邪魔者もいなくなったし部屋に戻ろう?」
「うん、そうだね………え?」
「邪魔者でしょ。撫子なんて」
「ええー…………薙ちゃん何階?私4階」
「2階。的、話したいことがあるから」
「何?ここでもいいよ?」
「………いや、的の部屋行く。どうせ片付いてないんでしょ。手伝ってあげるよ」
「嫌だよ。下着見られたら女子として一生を終えちゃうから。薙ちゃんの部屋でもいいじゃん。どうせ片付いてるんでしょ?」
「当たり前。俺片付かれてない部屋とか無理。まぁ俺の部屋でもいいけど………………なんかしちゃうよ?」
「なんかってなに?もしかしていたずら?その手には乗らないよ」
「もうほんと鈍すぎて的の事嫌いになりそう」
「でも私は薙ちゃんの事好きだよ?幼馴染みとして大好き」
「…………はぁ………とりあえず私服に着替えて俺の部屋来て。話したいことがあるから。部屋は205室」
「わかった。じゃあね」
エレベーターに乗り込んで薙ちゃんは2階で降りて行った。
もうどうせ誰も乗らないだろうと思ってお下げを解いてメガネを取る。
あ………メガネのお礼言ってないや。
明日にでもお礼言いに行こうかな…美術の先生だから美術室にいるよね、きっと。
すると3階でエレベーターが止まった。
あれ?もしかして誰か入ってくる?
ドアが開くとラフな格好をしたイケメンが二人…………
一人はガスマスクを片手にもう一人の人に話しかけていた。
もう一人の人は明るい茶髪で前髪を伸ばしているのか片目を隠している。
「だから姫さんはいつも唐突に物事を決めるから…………」
「それよりその話この子に聞かれていいの?」
「この子…?お前……………もしかして新入生?」
「え?はい。そうです。新入生です」
「あっぶな…………えーっと………毛利だ。たしか」
「へぇ~この子が斑鳩君の幼馴染みなんだ………はじめまして、俺は錦木匡だよ。一応こんなでも先輩。可愛いね、君」
「嫌味にしか聞こえないのはなぜでしょうか、錦木先輩」
「やだな、ちゃんと褒めてるさ」
「びっくりするほど建前としか思えないですよ」
「本音本音。あ、俺ら5階に用があるんだな」
「信じていいんですか……5階ですね…って5階?」
「そう、5階。俺たちは5階に住んでる引きこもりに会いに行くんだよ。めんどくせ~」
ガスマスク先輩は5階のボタンを押す。
確か初めて寮に来たときに、薙ちゃんが5階の立ち入るのは埃が舞うからと5階の立ち入りを禁止してるって言ってたのに…?
「5階に誰か住んでいるんですか?」
「住んでるよ。一般の生徒には秘密にしてるんだけどね。毛利ちゃんも一回会った事があるんじゃないかな?多分毛利ちゃんなら喜んで部屋から出てくれると思うけど」
「本当に自分の気に入った人間以外にはどれだけ面識があっても話すのも嫌がるから今回も一切何も言わないだろうな」
「ほんと、役割を全うしてほしいよね」
エレベーターはいつの間にか4階に着いていた。
私が降りると一緒に降りようとした錦木先輩はガスマスク先輩に首根っこを掴まれて心底残念そうな顔をしていた。
ドアが閉まりかけの時にウインクもされたけど受け取り拒否だよね。
正直、男子のウインクは平等に気持ち悪いと思うんです。
お、お待たせしております…………いや、毎日更新できないほど忙しくって……受験生活嘗めてましたな………いやほんと……
3日に一回は絶対に更新します…………もう一つのほうも全然進めてないですし……どうにか頑張ります……




