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「ばれてたかー」

「嘘を吐く…というより本物っぽい演技が苦手みたいですね」

「それもばれてたかー…私も帰ろっと。探し物も見つかんなかったし」

「一つお尋ねしてもいいですか?その探し物とは?」

「いやー眼鏡……?と学園のどっかにある教会探してるの」

「そう…ですか………早く見つかるといいですね……」

「うん…眼鏡はいいとしてお姉ちゃんが楽しそうに教えてくれたから嫌なものじゃないと思うんだけど…」



ゴメン、ちーちゃん。

眼鏡すぐそこにあるんだ。

軽くお辞儀をして俯きながらちーちゃんは植物園から出て行った。

何だろう…お姉ちゃんって言った途端に暗い表情になった…


時間を確認しようと携帯の画面を見ると…



「ふ、不在着信46……メール11…………全部薙ちゃんからだし…」



とんでもない数の着信とメールに頭がくらくらする。

メールの内容を見てみると、どこにいるだの連絡しろだの返信しろだの……さっさと帰ってこないとぶっ殺すだの……脅迫されてる私!

ガッツリ脅迫してるよこの人。

帰りたくないけど、渋って帰りが遅くなったら私でも手が付けられないので急いで帰る。

メガネをかけて髪をお下げに結ぶ。

植物の間を縫って植物園からダッシュで出る。

ふと、植木の中にあるピンク色の花が視界をかすめた。

足が自然と止まる。

昔………誰かとあんな花を探していた気がする。

誰と………探してたんだっけ。

ローダンセ………そう、ローダンセ。

植物の本を一生懸命めくって一緒に探した。

薙ちゃんじゃない。

誰だっけ…………そこまで思い出せるのに肝心な部分が思い出せない。



「ってこんなことしてる暇ないんだった…早く帰らなきゃ」



立派な寮まで走ると、出入口には女子たちに囲まれた薙ちゃんが仁王立ちで待っていた。

ひえ……めっちゃ怖い…

どけろだの邪魔だの散れだの散々な言葉をまき散らして囲んでいた女子を押しのけて私のところに来た。

視線が集まるのは嫌だから寮の裏口に私は歩く。

女子の視界の外に出て薙ちゃんを待つ。

恨めしそうな薙ちゃんの声はいつもより低い。



「的」

「なに?」

「連絡取れないとか初っ端からなにやってんの。連絡取れないなんて何かあったかと思って心配したでしょ」

「怒ってる?」

「はぁ?何言ってんの、当たり前じゃん。どうしたの、脳が退化でもした?この雰囲気でわかんないの?」

「そ、そんなことないよ?ちゃんと成長してるもん」

「その絶壁みたいな胸は成長することはないんだろうね。可哀そうに」

「うわぁ、張り倒したい」

「やってみれば?代わりに押し倒してあげる」

「やめてよ絶対背中と腰に響くじゃん!」

「…………そっちなの」

「ベッドとかソファとか衝撃の少ないクッション性のあるとこでやってよね」

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