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「不知火疾風。真っ赤な赤色の王子様ですわ。面白みのかけらもないほど性欲に忠実と思われがちですが、親衛隊からの熱いラブコールに応えているだけです。何故応えるのかと聞きましたらただ単に暇だからだと答えられましたの。私の問いには真面目に答える気はないみたいなんですよね」
「へぇ……なんかバカみたい」
ふと言葉が自然と出てきた。
撫子と葵ちゃんは目を点にして私を見つめてくる。
大パニック。
なんでそんなことを言ってしまったのか、自分でもわからなくなっている。
「……………一応、原因があるんです。的に教えたって事は内緒ですわよ?」
「もし聞かれたとしてもただの噂と答えろ。いいな?」
「え。そんな重い話ならいいや」
「重い話でもなんでもありませんわ。………疾風は的の言ったように昔の想い人が忘れられないんです。名前も知らない、顔も忘れかけている相手を待ち続けているんです」
不知火君がいる筈であろう所に顔を向け話す撫子。
重い話じゃないとか言いながら結構重い話じゃん。
「最後に会った時に貰った玩具のペンダントを大事に持っているそうです」
「それって本人が言ってたの?」
「幼い頃、名前も顔も覚えていない奴に今も昔も恋をしていると本人は言っていましたわ。本人の口からそんな言葉が出てきたものですから驚いたものです。疾風は女が大嫌いですからね」
「はい?」
「所謂、女嫌いというやつです。良く言えば感情表現豊か、悪く言えば感情のコントロールが効かない女子をかなりの数見てますからね。ああしていても、ただの道具としか思っていないのでしょう」
異性を嫌いになる理由は様々だと聞いた。
まぁ結局はどちらかの性別を持った人達が好き嫌いの理由を定めているだけでそれにあてはまるかどうかは人にもよるけど。
「ほんとのバカだね。人と人が支えあって人の漢字ができたと勘違いしている人と一緒だ」
「例えがイマイチだな。何はともあれあまりアイツに近寄るな」
「絶対に近寄らないでくださいね。クラスにはほとんど顔を合わせませんし、基本寮の自室かこの植物園以外には居ませんわ。出席日数がギリギリですから会うことも少ないでしょう」
植物園に案内しておきながらあんまり近づくなと言われると来たくなるもの。
こういう静かな所ってすごく好きだし。
でもなんでだろうね。悪運かな?
「お前ってあの時撫子と葵と居た奴だよな?」
「シリマセンケドダレデショウカ」
「近くで見りゃちったぁカワイイ顔してるかと思えばブスだな。期待外れだ」
「んだと性欲まみれのくそ野郎。もっぺん言ってみろや」
「あ゛あ?テメェ誰に口きいてんのかわかってんのか」
「誰に?はっ!一部の女子からチヤホヤされてるオージサマですよねー!」
なんか植物園に行ったら要注意人物に流行の壁ドンされて喧嘩腰になっちゃってる。
どうしよう……!
そして自分も煽ってくスタイルになってるまじどうしよう!
最近ミルクティーを飲み過ぎて糖分摂取しすぎなんではないかと心配しています
漸く攻略対象(あ、言っちゃった)が出てきました
全女性の敵みたいな奴は一人でもいいから作ろうとしてコイツが出来たと思います
明日はこちらの更新はお休みさせていただいて、0時に新作アップ始めます
皆さん大好きな«ピー»系の«ピー»に«ピー»される奴です。
お楽しみに!




