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「葛城委員長が見逃してくれたのですし、この自由な時間を利用して的に学園をご案内いたしますわ!なんでも、的が学園に足を踏み入れたのはほんの数日前だとか。この大和泉撫子が直々にご案内いたします!」
なぜ私が数日前に学園についたばかりだと撫子は知っているのか。
なんだか聞いてはいけない領域にはいりそうで怖い。
まぁ学園のことを知ることは当たり前だろうし、流れに身を任せる。
撫子が恋人のように腕を絡めてきた。
撫子の隣ではピンク色の風船ガムを膨らませて関与する気ゼロの葵ちゃんが。
どうすればいいのやら。
「さぁ出発!」
そのまま腕をひかれ、階段を下り、廊下を進んで、右に曲がって、廊下を進む。
ひたすら同じような道を歩き続けているため、同じ道を進んでいるのかと錯覚するほどだ。
そしてその終着点がようやく見えてきた。
広い真っ白なスペースに数多くのイスとテーブル。
大きなステンドグラスから差し込む色とりどりの光。
よくは見えないけど奥のほうで白い服を着た人たちが忙しそうにしている。
ほんのりと美味しそうな香りも……
「ここは高等部専用の食堂です。プロのシェフが腕を振るって高等部の胃を満たしている場です。昼食時には超満員ですがSクラスだけ別に入れる場所が御座いますの。そちらにご案内する前にご紹介する方がいらっしゃいますわ」
「今居るのか?あいつ保健室にいたり温室にいたり自由すぎるからな」
「さぁ?自由人ですがマトモに仕事はしていると思いますよ」
どうやら私に紹介したい人がいるらしい。
自由人と聞いただけでちょっと若干嫌な予感。
「あ、いましたわ。おいそこのムコウダ!!!」
「撫子、ムコウダは向こうだ」
「間違えましたわムコウダ!!」
「お前らは学生の分際で遊ぶな!!人で!!!」
「あら、葵。ムコウダは向こうでしたわ」
「そうだったな。向こうだったな」
「いい加減にしろ!!向田だ!」
「嫌ですわタクちゃん。相変わらず脳の血管が切れそうなほどの怒号出して」
「もうほんとお前ら大嫌い!」
「タクの女子力の高さに泣くな」
「俺はお前らのせいで泣いてるわ…」
嫌な予感は見事に外れ、撫子と葵ちゃんに弄られている可哀そうな大人一人。
コックコートっていうのかな。
忙しそうに動いている人達と同じ格好をしてこちらに近づいてきた。
あ、涙目じゃんか。
目が合っちゃったよ。
「も、毛利……?」
「はい、そうです。毛利です」
「ほ、ほんとのほんとに毛利か?」
「イエスめぇん」
「的って壊滅的にネタを挟む場所が違すぎてドン引きさせるよな」
「そんな本当のこと…言っちゃいけませんわ」
本人目の前にいるんですけど。
目の前に人は涙をぬぐってヘラッと笑った。
え。不意打ちが可愛いぞこの人。
「お前の姉貴から話はされていたが……地味だった頃の楓とソックリだなぁ…姉妹揃ってすげぇな……」
「お姉ちゃんをご存じなんですね」
「あぁ、学園長も夜継も春樹も奏も………クラスメイトだよ」
ですよねー。
お姉ちゃんが会話で出てきたあたりから予想はしてたけど。
どうもこんばんは、新キャラ一人出てきました。
もう少ししたらキャラを纏めてみようと思います
まだ出ていないキャラが多数ですが……




