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「まさかあの病弱女が出歩いてこんなとこまで来るとはな……」
「自分が気に入ったのもにはトコトン入れ込むタイプの人間ですもの。的もあの人には気を付けてくださいね」
「なんで二人はそんなに雛罌粟先輩が嫌いなの?」
撫子に腕を引かれ歩き続けている中、私は思い切って聞いてみた。
二人は互いに目を合わせ仕方なさげに話し始めた。
「あの人は…面白半分で事を決めるのが大好きなんです。それが吉と出ても凶と出ても困るのです。あの人の影響力は学園全体に及びますから。だから大嫌いなんです。ちゃんと考えて決めろといつも言ってますのに…」
「影響力?そんなにすごい人なの?」
「すごい?あれでも雛罌粟は《姫》だぞ」
「へ?」
「知らなかったのか?……悲しいことに学園にいる唯一のお姫様がヤツだよ。後任を決めもせず部屋に引きこもっている」
誰とも比べられない、比べるのが愚かだと思えるくらい。
それくらいあの人は綺麗だった。
そんな人が薙ちゃん達の対の存在……これは認めざるを得ない…
見知らぬ校舎の廊下に置いてあるソファに3人揃って腰かける。
撫子と葵ちゃんがサボっても構わないと言っているのだからまぁ大丈夫でしょう。
「あの病弱引きこもりが突然部屋から出てきて的に接触したのが恐怖でなりませんわ……」
「どうして?普通にどじっこだなぁとは思ったけど」
「後任を先延ばしにし続けた女がこの学園に入って間もない的に近づく理由なんて一つのみですわ」
「………後任として的を候補に入れているということか…」
「恐らくは。私だけの的を学園のモノにしてはなりませんわ!私が独占できない!!!」
「高らかに言ってるけどそれ多分私欲だよね!?」
握りこぶしを作って宣言してるけど、撫子さん、それは引くよ。
「当たり前です!」
「諦めろ、こういう奴だ」
「こういう奴とはなんですか葵!!そこら辺のと一緒にしないでください!」
「一緒にしたくなるからそれ以上ヒートアップするのは止めろ。もう一度食らっておくか?」
「スタンガンなんて怖くありませんわ!」
「ほう?電圧はどのくらいがいい?」
「あ、やっぱりちょっぴり怖いですわ」
「今更止めるだなんて言わないよな?」
葵ちゃんと撫子の言い合いにはなんとなく慣れてきた。
そう…………こんなくだらない言い合い、私もしてた。
私と薙ちゃんともう一人。
何してるわけ?バカなの?なんなの?俺らの飯を残飯にする気?
う、うるさいなぁ!ちょこっと塩の量間違えただけだもん!た、食べられないわけじゃ……
うん、このしょっぱさは流石に無理があるよ…
二人とも意地悪すぎ……これでも頑張ったのに……味付けだけ…
的に包丁なんて握らせたらすぐに怪我するでしょ。だから味付けだけ任せたのに…何この始末
まぁまぁ、薙怒らないであげてよ
最近、古参のネットカラオケマンにハマっております
某刀剣が乱舞するものをやりながら某笑顔動画で音楽を聴き、小説を書くというパソたんに負担を掛ける作業を続けているのがマイブームです




