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ここで私が行動しなくてどうする。
本気で殺し合いになりかねない雰囲気だもん。
着替えるの一言で撫子は瞳を輝かせて振り向く。
長い髪が綺麗にファサーとなって綺麗だけど、目が怖い目が。
「生・着・替・え!!!!」
「的、急いで着替えろ。この変態は私が止めておく」
「おやめなさい、この大和泉撫子様を止めることは誰にもできませんわ」
「なら気絶させるだけだ」
そう言って撫子はいきなり倒れた。
え。え。ど、どうし…え。
葵ちゃんが手に持っているのはやけにゴツいなにかしら。
なんとなく見覚えはあるきがするけど……なんだっけ。
「スタンガンは簡単に気絶させられるな。楽だ」
「へ~……え?スタンガン?」
「合法の範囲だ。気にするな」
そう言ってゴツいスタンガンを制服のどこかにしまった。
合法の範囲内とはいえ、なんでスタンガン常備?
合法の範囲なのに人1人気絶させちゃうのっておかしいとか思っちゃダメだし聞いちゃダメだよね。
色々聞きたいけれど、着替えを促されたので更衣室に入る。
葵ちゃんは誰も居ないと言っていた。
さっきまで撫子も葵ちゃんも更衣室にいたはずだ。
それなのに。
誰かいる。
厳重すぎるロッカーと一つだけ年季の入った開かずだったロッカー。
そのロッカーに背を預ける形で私にニッコリと笑顔を送るお姉さん。
日本人らしいありふれた黒と茶色の中間のような髪。
茶色みの強い瞳。
日本人らしからぬ絶世のプロポーション。
葵ちゃんや撫子の様な美しさじゃない。
単なる美しいと言葉を添えれば絶対に間違ってると言えるほど。
この人にはこの言葉しか添えられない。
血も凍る美しさ
「会えて嬉しい。貴女がイクハさんね」
鈴というには幼さのない、どちらかというと風鈴のような声。
こんな人に会うのは人生で二回目。
五年前に一度、会った事がある。
性別は違えどいたのだ。
心臓に悪すぎる程、綺麗な人…………
「はじめまして。こんにちは。私は雛罌粟枳。今年で三年」
「ど、どうも……」
「そんな固くならないで?ね?私武力とかそういう類のものできないし、する気もないから」
「そうですか……それでどうして私に会いに……?」
「私どうしてもイクハさんに会いたくて。遠目から見ててあぁなんか面白そうな子いるなっとおもって~会いにきちゃった」
こんな人に会われたいと思われる人間じゃないのに。
モテ期?それはないそれはない。
そもそもモテてどうする。
ドロップキックしかお見舞いできないし。
どうしよう…?
《的Side end》
漸くここで区切れます
次回からは薙ちゃん主人公で暫く続きます
あとくだらない話なんですが、雛罌粟枳です
雛罌粟枳じゃないんです……
今更ながら変な名前だなと思ったんですが、このキャラを作った時に聞いていた局が悪いかなと開き直りました。




