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16

静まり返る廊下を進み続ける私たち。

相変わらず階段も何も出てこない。

まぁ進む速度は話をしているので遅いのが原因だと思うけど。



「まず«最底辺»にこんなこと言われてるようじゃまだまだだわー。私を見下してくれる人はいるのかなー。男は論外で女の子はSクラス以外パスで」

「じゃあほとんど見下せる人いないじゃん。あれというかドが付くマゾ?」

「そーそうなるねMっ気あるよワタシ。Cクラスに熊さんいるからそいつと、アンタみたいなSクラスの美少女に見下されたいの」

「熊………」

「熊みたいな図体デカい人間がいるのよーまーSクラスは殆んど自分たちの階から降りることはないし。会うことはないだろうけど。あぁでもSクラスでも撫子とか葵みたいな美女は嫌。なんだか征服されてる感が嫌い」

「え」



レオノーラもそのタイプの人間なんだけど、気づいていないの?



「女王様系じゃん?二人とも。ワタシは女王様じゃなくてお姫様に見下されたい。女王様に見下されたらそれはワタシに喧嘩を売ったということで、逆に征服欲が出てくる」



おかしい。この人おかしいよ………

Mだからと自分で言っておきながらそれは素晴らしいほどのSじゃないか…!

途中出てきたお姫様に少し反応はしてしまったけど!

き、気付かれてないよね……



「そーいやー二つ目の質問してなかった。ありゃどこで脱線したんだか。どーしてアンタはお姫様の候補になんて引き受けちゃったんだい?」



少し声を抑えて尋ねるその声に裏表なんてなかった。

素直に聞きたかったらしい。

別に隠すつもりはない。

こんなに私の中に踏み込んだんだ。

無理矢理にでも踏み込むところは、蹴ってでも踏み込む人らしい。



「あーえっと…なんだか断れなさそうだったから……」

「断れない?もしかして白銀さんのご指名?ウケる」

「まぁ、そんなところ……かな…会った事もない人にやれと言われてもやりたくないし……」

「フツーはそうだよねぇ?あの白銀さんもバッカだなぁ」



正直私も笑える立場になってみたいです。

でもレオノーラ程軽快に笑える立場にいるとは思ってない。



「あー笑った笑った。へーそりゃ断れないじゃん。お疲れ。まぁ決まるまで少し目をつけられるのを我慢すりゃいいんじゃない?」

「そんな簡単にいけば文句ないですけど、平凡なんて無理だと学園長に断言されちゃったんで…」

「あー…朝っぱらから騒がれちゃ無理か。ウケる。ほんと、親衛隊には気をつけなよ?顔面の原形ぐちゃぐちゃにされた人間がどれほどいたことか。それで毎年何人も自主退学させられてるよ。アンタが一番危ないんじゃない?新しい王子の幼馴染みとかいじめる要素たっぷりだし」



親衛隊?

アイドルの追っかけですかね。

あぁ、今朝のあの女子の大群みたいなのね。



「ねぇ、その親衛隊って……」

「あーそーだねー……アイドルの追っかけをねちっこくした集団かな。1000人近い高等部の人が大体入ってるよ。私とか撫子とか変態は入んないけど。王子が10人前後だとしても一人一人100人くらいはいると思えばいいんじゃない?中等部の親衛隊も含めるとすごい数にはなるけど。病んでるファンクラブだと思えばいいよ」

「ファンクラブ……」

「まぁそれを纏めてるのが病んでるからなんだけど。ほんとネチネチネチネチ……人を見下さなきゃ死んじゃう病なんじゃないかなあいつら。あー腹立ってきた」



顔を顰めるレオノーラの周りのオーラがどす黒くなる。

うっわこっわ。

左手に階段が見えた。

よし。ここまで来たな。



「あー階段じゃん。よっしゃ上行こ」

「あ、うん」



どうやらここでお別れではなく上まで送ってくれるそうだ。

ありがたいけどレオノーラは上ってもいいんだろうか…?



「一応葵に連絡はしておいたからSクラスの階の階段で待ってると思う」

「何から何まで……どうお礼をすればいいのか…」

「お礼?いらないいらない。私にはアンタと同じ時間を共有できるってのが一番うれしい。可愛い女の子とお喋りする時間ほど尊いものはないでしょ?」

「そうなの?」

「そうなんですな。私個人としては今この時間がアンタの言うお礼みたいなもんなんだから。あんまり気にしないで」

「えー…でもこんなんでお礼なんて…」

「じゃあ…………今日のパンツの色は?何色ですかな?」

「えー……………えーっと……」

「レオノーラ、今すぐ的から離れろ。スタンガンが欲しければ動くな。楽にしてやる」

「あはー葵じゃん。ちょっとパンツの色聞いてただけだよ~」



ふと視線を上げると、怒り心頭の葵ちゃんが階段の先で立っていた。

あ、なんかすみません。



「的!!撫子が心配しすぎて過呼吸起こしかねたんだぞ!しかも迷子になってこんな奴に送ってもらうだなんて……」

「え!?撫子大丈夫なの?」

「こんな奴ってそれなくない?ワタシ結構真面目っ子だから普通に送り届けてあげたのに」



撫子の心配もせずに葵ちゃんのほっぺを掴んで横に広げるレオノーラ。

仕返しとばかりに葵ちゃんもレオノーラのほっぺを掴んで広げる。

仲いいのか悪いのか。

多分仲はいいんだろうな。

だって広げながら互いに火花散らしてるし。

仲良いなぁ……

薙ちゃんと昔はこんなことしてたけどいつの間にか同じ身長だったのにいつのまにか背が高くなっちゃって。

今じゃ10センチくらいの身長差だ。

何時の間にデカくなったのやら…

デカくなってからじゃれあいみたいなのはしてないなぁ……

どうもこんばんは。

親衛隊のイメージはなんとなくわかってもらえたでしょうか

なんとなく邪魔なイメージが必要かなと思って作ったものです

この先悪女が何人も出てくるよ!お楽しみに!

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