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あなたの兄か弟かわからないあいつでさえ離れたくないとか言って離れていったのに。

………悲しくなってきた。

会いたいなぁ。

時差とか苦手だからよくわかんないなぁ。

電話してもいいものか悪いものか。



「……(なだ)の事考えてたでしょ」

「あたり。うん。灘ちゃんの事考えてた。今元気かなって思って」

「今頃講義中で母さんに教わった事しか今の所言われてないから暇でメールでも寄越すんじゃない?」

「やけに生々しい事というか予言みたいな事を言うね、薙ちゃん」



一向に背中から離れない薙ちゃんを無理矢理離れさせて(手段は聞かないで欲しい)一息ついていると、誰かからメールが届いた。

ま、まさか…そんなはずはないよね…



【おはよー⊂⌒~⊃。Д。)⊃そっちは朝だよねーzzz~ ⊂(-ρ-⊂

今演技の講義中なんだけどさー母さんから習ったことしかやんない!(*`へ´*)飽きた!入学早々飽きてきた!

そーそー薙から聞いたけど今日入学式でしょ?入学おめでとう!(っ*^ω^*c)

頑張ってね!。:*⊂(^ω^⊂⌒^つ】



女子力高い。

やだ。

男子に女子力で劣ってる気がする花の女子高生。

画面が心なしかボヤけてる。

おかしい。壊れた?

真っ二つにすればいいのかなぁ私は。

なんともまー女の子みたいなメールだ。

いや、本人もそれなりの格好をすれば女の子だけども!

そしてそれを予言する薙ちゃんはなんなのか。

甚だ疑問だ。

見えない糸で繋がってるの?

赤い糸なの?

メールを無言で薙ちゃんに突きつければやっぱりみたいな顔をして少しだけ笑ってた。

珍しい。

薙ちゃんが笑ってる…

こ、これは…



「薙ちゃん、やっとあったかくなってきたのにまた冬に戻す気?」

「的は一回脳みそ冷凍してもう一回解凍すればいいんじゃない?俺そんなに人間やめてないし」

「例えとして言ったつもりだったけど間に受けた?」

「わざと」

「さいですか……」

「でも冷凍解凍云々は本気」

「十分人間辞めてるよね?」

「だからやめてないしやめるつもりもないって」

「いや!十分人間辞めてるよ!いつだって私には態度が違うもん!ほかの子にはサディスティックな発言しないのに!」

「55点。もっと緊迫した表情作れないの?そして指先の動きをもっと自然に」

「演技じゃねぇ!」

「わざと」

「もういい……」

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