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なんと。

薙ちゃんとはかなりのシンクロ率だ。

本当に薙ちゃん含め、キャラが濃い。

私のキャラが霞に霞んでぼやぼやボヤけてるよ悲しい。

区切らずに一息で会話している小豆色のジャージを着た女子。

地味なその小豆色のジャージ欲しいなぁ。

黒いマニキュアを塗って鏡で髪型を確認している男子。

趣味が悪い迷彩服を着ているけどウサギのヘアピンが可愛い。

最後に薙ちゃんに抱き着く幼女。

可愛い。黒髪ツインテール可愛い。ちょこっとゴスロリみたいな服もだいぶ可愛らしさをひきたたせている。

幼女は世界を救うね。

絶望でしかない学園に光輪を出しながら降り立った女神だよ。



「いいにおい……お兄ちゃん…あのお姉ちゃん好きなんでしょ………?努力をしないと……フられちゃうよ……」

「お前に何がわかるの?」

「ぜぇんぶ………わかるよ……お兄ちゃんはこのかんけいに……あまえたいのと………くずしたくて……しかたないことも……」



薙ちゃんと幼女がコソコソと何かを話してる。

話は聞こえないけど、あぁ……幼女の笑顔が素晴らしい位眩しいよ…。

くそぅ……私もしたったらずな幼女とお話がしたいよ…



「ねぇねぇあなただれぇ私は人の名前が覚えられないけど顔を覚えるのには自身あるんだーあなた誰?」

「そういえば見ない顔だ()。ここに呼ばれたってことはSクラスだ()?」

「今日からこの学園に入った毛利的です」

「「新入生?冗談よしこさん」」

「いや、冗談じゃないですし。そしてよしこさんって誰」

「冗談よしこ、58歳。住んでいる地域で一番大きなスーパーのレジ打ちパートで週休3日で働いている。なによりも噂話を好み、噂を横流しにするという迷惑な人物。彼女にはココだけの話など通じない」

「すげー()。俺、お前のそういうところは評価できる()

「そうー?ありがとーこんなクソ迷彩に褒められるとか損してるけどどう?いそーじゃない?今考えた割には中々マシなもんできたって自負できるわー芥川賞かっさらうわー」



絶対に息が合いそうにないあなた達の息の合い方に私が驚いてますから。

その共通しあえない服装。

ジャージの人は寝癖を立てていて、迷彩服の人はキッチリ髪型も決まってる。



「本気で?嘘じゃないでしょ?」

「も、勿論です……」

「撫子に確認すればい()。ちょっと待って()



だいぶこの人達のペースになってますけど学園長。

どうにかしてよ、学園長なんでしょ?



「大和泉撫子一年生には連絡を取らなくてもいい。この魅力もクソもない奴は正真正銘Sクラスだ」

「なんだろう。腹が立つ」

「俺も毛利的新入生と楓を重ねて気分が悪くなる」

「なんでそこでお姉ちゃんの名前が出てくるんですか。まさかお姉ちゃんに会えないのがそんなに辛いですか」

「ほぅ……言うかこの魅力皆無小娘。残念ながらそのまな板のような胸は楓と正反対だな」

「表出ろ木偶の坊」



ハッとした頃に約2名の笑い声。

かなりお淑やかではない笑い方。

爆笑して床に倒れる2人。

薙ちゃんの迷惑そうな顔。

………そんなに面白い?



「超ウケるね君毛利さんだっけキャラ濃すぎ覚えるよ君だけは!!」

「こいつ面白!!!なぁ、聞いてた()?火久(かぐ)

「なんの…はなし?………わたしはこのひとと………おはなししてたから……よくわかんない…………」

「毛利さんがね学園長のこと木偶の坊呼ばわりしたんだっけね!」



なんでそんなに盛り上がるんだ。

どちらかというとキャラが濃いのは君達だと声を大にして言える。

学園長で遊びすぎだろこの人達。



「すみません学園長。木偶の坊呼ばわりしちゃって」

「構わん。そんなもの気にしてたらもう死んでいる」



どうしちゃったの学園長。

さっきの簡単にキレた学園長はいずこへ。

やだ怖い。

薙ちゃんも今朝笑ったから雪じゃなくて嵐になるって絶対。



「お前らも落ち着け。お前ら全員に真面目な話がある」



いきなり真面目な話を語られても困るけど、皆おふざけモードから切り替えてるので仕方なく耳を傾ける。

切り替え上手なのは羨ましい。



「一つ目、斑鳩薙新入生は校舎裏の森に行け。そこでお前を王子指名した奴が待っている。いくらでも暴言を吐いてもらって構わん。まぁ…奴が淡々と暴言を聞くかと言われたら嘘になるが…」

「ふぅん…じゃあ一発殴ったって支障はないよね?」

「顔以外にしろ」

「じゃあ今すぐ行く。じゃあね的。先に行ってる」

「あ、うん………」



私も一発殴ればよかったと思いつつ立ち去る薙ちゃんを見送る。

くそぅ…………本気で後悔してるぞ……



()?俺らがなんで呼ばれる()

「そうそうちょっとそれよくわかんないなぁ」

「どうい…………かな…?」

「お前らに集まってもらったのには訳がある。コイツだ。コイツを護ってやれ」

「はぁ?」



いきなり頭を叩かれる。

理不尽だし、なんでまた薙ちゃんと同じ事を言うんだろ………

誰かに守ってもらうほど、私は弱くないのに……


「まぁた白銀の次は毛利さん?冗談よしてよおじさん」

「もしかして……………姫………?」

「そうだ。こいつは正式な姫候補だ」

「へぇ…………白銀様からのお達しでも来た()?」

「あぁ、来た。《女王・絶対・風成》の妹だ」



何それ。

私のお姉ちゃんとお兄ちゃん達何かしました?

いや、あの人達なら絶対なにかしてると予想はしてたけど。

そして正式な姫候補って何?

お人形さんになるのは勘弁だって。



「それほんと?やだーじゃあ阿多氏(あたし)そんな毛利さんのガードマン?よっしゃやるやるやってみせようよしこさん」

「わたしも……べつに……………やれと…いわれれば………やる……」

もう少ししたら一区切りつくかな?というところです

途中で出てきた«女王・風成・絶対»というのはその内解ってきます

まぁ簡単に言えば、学園の歴史に残るような事を主人公の姉と兄達がやっちゃった訳です

大分先になりますが主人公もすごいことしちゃいます

分かる人にはわかってしまうと思いますが、お楽しみということで分かってもお口チャックでお願いします

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