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薙ちゃんが私を守るって?
いきなりどうした王子様。
頭でもおかしくなったの?なんて言ったら問答無用で頭を掴まれて握られるから何も言わないけど。
「なんで薙ちゃんに私は守ってもらうの?」
「それは言えない。とにかく的は俺の側に居て。それなら安全だから」
「本当に訳がわからないから、きちんと説明してよ。薙ちゃんが王子になった事も、私が薙ちゃんに守られなくちゃいけないことも」
薙ちゃんは黙り続けている。
相当私に説明したくないらしい。
じゃあいいや。他の人に聞けばいいだけだし。
世の中他人の心は見えないとか騙ってるけど、違うんだからね?
心音、指先の動き、目の動き、瞳孔の開き方。
大体これでわかるってお姉ちゃんが言ってた。
私にはよくわからないけど!
「的」「薙ちゃん」
「何」「なぁに?」
「「早く言ってよ」」
「じゃあ私から言う」
「うん」
「どうして私たちは首根っこ掴まれて、引きずられてるの?」
「学園長だよね?なんで俺ら引きずってるの?」
「ほう、斑鳩薙新入生は口が達者なようだな。一度縫い付けることをお勧めしよう」
「いやいや、秀明学園学園長ほど口は回りませんよ。的、なんだか学園長お怒りみたいだよ。なにしたの的」
「いや、何もしてないし」
正直引きずられる訳はわかってるよ。
薙ちゃんが黙って立ち止まったからだよ。
でも私も一緒に引きずられるとかダメでしょ。
そんなに首根っこ掴まれたら私の真っ白パンツが見えちゃう。
「私の絶対領域が侵略される」
「魅力皆無の絶対領域なぞ価値はない」
「どういうことだよ説明しろよおいこら」
「俺はそんな的が好きだから安心して」
「フォローになってねぇよ」
引きずられてると暫くして床にお尻を強打するほど乱雑に落とされた。
クソ痛いわ………
「これで全員だな」
「学園長まだー?六法全書とあー……誰だっけ誰かが待ってるから本当に誰だろう誰だっけおろろそう誰かが待ってるからね名前忘れた隣の人」
「黙れ」
「無理無理無理無理」
「こいつに言葉なんて通じない市、実力行使しない戸」
「お前も口にガムテープしてろ」
「…………にゅーおうじ。かわいいね」
「…………はぁ……」
「本当に名前を忘れたんですよ学園長ヤバいYO自分が怖すぎてやだお花摘みに行ってきまぁす」
「それはだ芽。勝手に逃げるとか屑かよおま絵」
「………うるさいごびかんじおとこ」
「「お前ら全員うるさい」」
新キャラ3人出てきました
3人の内2人はもう少しで名前が出てきます
1人だけは未だに別サイトでも出していません。まぁ、追々解ってきます
そういえばこのページで、別サイトの半分の量は移しました
こうしてみると予想以上に何も書いていないんだなぁとしみじみ感じます