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6

整列は男子が前の女子が後ろの一列らしい。

葵ちゃんと撫子ちゃんの間に挟まれる形だ。

にしても12人も人がいない。

1人は図書室ニートだから11人はいると思うけど…………って!



「撫子ちゃん。どうして私はメガネを取られて、髪で遊ばれているのですか」

「ちゃんは付けなくていいですわ。イラっときます。ズバリ!その問いにお答えしましょう。眼鏡を取れば可愛いですし、この髪型一度やってみたかったのですよ。ですが髪が長すぎて自分ではできないですし、葵は短いですし……少し遊ぶだけですから」



うわっ……不安。

撫子ちゃ……撫子が言うには右側の髪を少しだけ編み込んでそれを薔薇の花の様にお団子にするらしい。

オシャレすぎて………似合わないと確信。



「できました!葵!見てください!」

「可愛いな。リボンも赤いし、制服に合っている」

「そ、そんなに褒められると照れる……」

「やぁ、毛利さん。その制服はどこから見つけたんだい?」

「気持ち悪い先生ですわ。女子会に割り込む殿方なぞ、嫌われてしまえ」

「君に発言権はないよ、撫子ちゃん」

「っ………!死んでしまえ!」



撫子はそっぽを向き目を閉じた。

葵ちゃんもかなり険しい顔をしている。

私の踏み込んではいけない領域だけど、そのうち踏み込める時がくるかな…

ま。悠長に待ってよう。



「こ、これ女子更衣室にあったんですよー!なんだかサイズも合ってるんです。二人が選んでくれたんです」

「そう…君はそんなにも楓さんに近づきたいのかい?」

「どうしてお姉ちゃんの名前がでてくるんです?」

「………その制服は何年か前の《姫》が着ていた…たしか、腰のリボンの裏にM.Kと刺繍が施してあるはずだよ。それは誰なのか君ならわかるよね?」



この制服……これはお姉ちゃんの制服なの…?

でもお姉ちゃんド派手な赤が好きだからこんなに清楚な格好見たことないよ……

やっぱり…お姉ちゃんは絶対この学園で何かしてる。

その答えは教会にあるのかな…?



《全校生起立。Sクラスを迎えろ》



隠善先生は慌てて列の一番前に行く。

その瞬間、皆の纏う雰囲気が和気藹々としていたものから凛々しいものに様変わりした。

扉が開くと共に上がる奇声歓声大声。

三者三様。



「不知火様ぁぁああああ」

「氏家様ぁぁあああああ!!!!」

「類くぅぅぅぅうううん!!!」

「アレークさまぁぁぁああ!!!!!!」

「おい!王寄さんがいるぞ!」

「大和泉さまぁぁあああああ!!!!!!!」

今日、古典の時間に知音をやったのですがこれ絶対伯牙×鍾子期でデキてる…!と私の中で超話題になりました

多分今後、変態No.1がぶっこむネタとして使いたいと思います

演奏を聴かせたい人が亡くなったら楽器自体ぶち壊す伯牙……

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