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本田優

私、晴山里香はるやまりか

現在21歳。

私には「夢」が3つある。

まずは恋人を見つける。

二つ目は笑顔になれる場所を見つける。

三つ目は…幸せになる。










「あの!」

成人してからもう1年が経った。

そろそろ自分で何でも出来なきゃな。

そう思い、私は仕事を探しにいった。


「こちらにあなた様のお名前、住所などをお書きの上

  ここに職業の条件3つまでお書きください」


数分後。

私を担当していた人がやって来た。


「すいませんが、現在あなたのお探しの条件での

  職業は見つかりませんでした」


見えていた結果といえば結果。

やっぱり今どき一発で仕事が見つかるなんてないか。


私って結構、可愛いもの好きだったりする。

ピンクとか大好きだし、クマとか。

あとはオシャレも大好き。







「大丈夫ですか!?大丈夫ですか?」







気づけば…目を開ければ…

目の前にはたくさんの人がいた。


「私……」


病院にいた。

どうやら倒れたらしい。

私が目を覚ますと、先生らは帰っていった。

手には栄養剤の入った点滴が。


「あの…大丈夫ですか?」

「え?」

「あ、オレ…救急車呼んだ…本田です」

「…あ、あなただったんですか」


救急車を呼んでくれたのは、

私と同じくらいの年齢の男の人だった。

茶髪で…ジーパンにTシャツ。


「大丈夫です、貧血…みたいなものなんで」

「ならいいんですけど…」

「ご迷惑おかけしました」

「いいえ、暇だったんで」


少しだけ気になった。


「それじゃ帰ります」

「あの、ひとつだけいいですか?」

「はい?」

「私…もう少しあなたのこと知りたいです」


最初からこんなこと言うと、

たいていの人は引いちゃう。


「オレもです」


だけど彼だけは違った。

ほかの人とは違う。

そんな気がしたから。


「とりあえず…メアド交換しません?」

「はい」

本田優ほんだまさるさんか」

「はい、じゃああなたは?」

「私は晴山里香です」


そのあと、

その日は一つだけ約束をした。

お互い敬語にしよう。

ただそれだけ。



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