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marui

作者: 田中修平

丸いものは怖いです

「僕はあまり地球が好きじゃないんだ」

「どうして?」

「だって丸いものは怖いものばかりだよ」


だいたい球技っていうのが恐い。

あんなただの丸い球に、大の大人が振り回されてる。

蹴ったり、棒で打ったり

それで金メダルとか取ってる。


そのメダルさえも丸い。

恐怖だよ。

きっと恐怖は丸い。


「あたしはその考えには納得出来ないわ」

だってあたしは筋金入りの先端恐怖症だもの。

恐いのは鋭角であって丸ではないわ!


たとえばあなたが包丁を突きつけられて先端が尖ってるのと丸いのとどっちが恐怖?


「丸だね」

「なんでよ?」


用意周到に包丁を選んで僕に突きつける気取った物欲主義的犯行は

手を上げて財布でも渡せば満足するのさ。


恐いのはそこら辺で拾ったような先の丸い包丁で脅してくるやつだ。

手を上げたら最後56箇所は切り刻まれてあの世行きだろう。



「わたし眼球に鉛筆で刺される恐怖体験を夢で何度もしてるの」


眼球は丸い。

君から見た鋭利な鉛筆も恐怖で目をつぶらなきゃ丸く見えるはずだ。


円形脱毛症の恐怖!

丸くおさめるなんて権力者のうわごとで

唯一マルクスはなにかやったかも知れないけど

名前にマルが入ってるだけで別に関係ない。


共産主義とか資本主義とかよくわからないし

とにかく世界は恐怖の丸いものに洗脳され

日本国旗たるや

赤い血の色をした恐怖の丸を堂々と掲げてる。


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