第8部 闇の毒薬、まさかの完全復活
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僕は、今ビックリしていることがある。
それは、あの爆炎魔女が飲ませてきた、あの泥ジュースを濃縮されたものを飲んで、しばらく安静にしていたら、なんか、体とか全部良くなってきて、前よりも健康になった気がするということだ。
耳の爆発と、頬の火傷はあったが、猛烈な吐き気は消え、むしろ頭が冴えている。普段は感じない、体の内側から湧き出るような活力がある。
「おかしい。絶対におかしいだろ……」
タケが呟くと、薬草茶の煎じカスを片付けていたゆいが、得意げにこちらを振り返った。まだローブは着ていない。
「フンッ!凡庸なる従者よ、何をブツブツと呟いている?体調が戻ったことに驚いているのか?」
「驚くに決まってるだろ!お前の作ったもんだぞ!? 昨日のあれは、どう考えても泥とカビと虫の足の混合物だ!普通の医者なら即入院レベルだぞ!なんで完全回復してんだよ、俺!」
ゆいは、タケの回復を自分の手柄だと信じ込んでいるようで、胸を張り、得意満面にニヤリと笑った。
「当然だろう!あの薬は『生命の躍動を促す深淵の秘薬』!我が闇の魔導教団……いや、我が爆炎の叡智の結晶だ!貴様のような俗世の住人には毒かもしれんが、その毒を乗り越えれば、究極の活力を得られるのだ!」
「毒を乗り越えるって、完全に劇薬じゃないか!お前、魔導書じゃなくて『毒物及び劇物取締法』を読め!」
タケはツッコみながらも、心の中で猛烈な感動を覚えていた。
(すげぇ……。ゆいは本当に、とんでもない才能を持ってるんじゃないか?ただの中二病じゃなくて、本当に奇跡の薬を作っちまった……)
ゆいは、タケの視線が自分の顔ではなく、薬草の棚に向けられていることに気づくと、少し不機嫌になった。
「なんだ、タケ。その尊敬の眼差しは?貴様も、我が魔導の深淵に惹かれたか?」
「いや、惹かれたっていうか……」タケは言葉を選んだ。「お前、凄いよ。本当に。俺、マジで体が軽い。ありがとな、ゆい」
タケが素直な感謝の言葉を口にすると、ゆいの顔が一瞬で真っ赤になった。
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