表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の親友は爆炎を愛する厨二病  作者: 春風拓也
第2章 小さな旅へ
22/25

第22部 二人の証

最後まで読んでくださると嬉しいです!

新しい服の袋を抱えたゆいは、どこか足取りが軽い。さっきのファッションショーの余韻で、まだ少し頬が赤いけれど、その瞳は再び「魔導具」を求めて鋭く(?)光っていた。


「ふ、ふん! 服などという装備を整えたからには、次は真の『アーティファクト』を探し出す番だ。タケ、遅れるなよ!」

「はいはい。お土産も兼ねて、何かいいものがあるといいな」

僕たちは、より専門的な道具が集まる市場の北通りへと向かった。そこには、村では見たこともないような奇妙な骨董品や、キラキラと輝く鉱石が並んでいる。


すると、一軒の露店の隅で、ゆいがピタリと足を止めた。

「……っ、これは……!」

ゆいが見つめていたのは、手のひらサイズの小さな「銀の小瓶」だった。ただの瓶ではない。中には青白い粉末が入っていて、揺らすたびに、昨夜おばちゃんが見せてくれたあの藤色の光に近い、静かで優しい輝きを放っている。

「『星屑の砂』だね。夜に光を吸い込んで、暗闇で優しく光るんだ。とある村にすんでるお婆さんが作ったものだそうだ、かなり人気の品でなここにある限りだぞ。」

店主の言葉に、ゆいは繋いでいた僕の手を、無意識にぎゅっと握りしめた。

「タケ……。これは……破壊の光ではない。私たちが……あの野宿の夜に見た、あの光だ」

「……ああ、そうだね。すごく綺麗だ」

僕は迷わず、残りの駄賃でその小瓶を二つ買った。

「はい、ゆい。一つはゆいの。もう一つは、僕が持っておくよ。これなら、離れていても同じ光を持っていられるだろ?」

「……っ!!」

ゆいは小瓶を受け取ると、それを胸元に大切に抱え込んだ。眼帯の下の瞳が、少しだけ潤んでいるように見えたのは気のせいだろうか。


「……あ、ありがとう。この『共鳴する星の欠片(お土産)』……終生、大切にしてやる。貴様が道を見失った時は、この光で導いてやるからな」

僕たちは、小瓶をそれぞれポケットにしまい、お互いの存在を確かめるように、再びしっかりと手を繋いだ。


その時だった。

市場の喧騒を切り裂くような、けたたましい鐘の音が鳴り響いた。

「な、何だ!? 敵襲か!?」

ゆいが杖を構える。人混みがざわつき、街の入り口の方から黒い煙が上がっているのが見えた。


最後まで読んでくださりありがとうございました!また別の作品も読んでくれると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ