第22部 二人の証
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新しい服の袋を抱えたゆいは、どこか足取りが軽い。さっきのファッションショーの余韻で、まだ少し頬が赤いけれど、その瞳は再び「魔導具」を求めて鋭く(?)光っていた。
「ふ、ふん! 服などという装備を整えたからには、次は真の『アーティファクト』を探し出す番だ。タケ、遅れるなよ!」
「はいはい。お土産も兼ねて、何かいいものがあるといいな」
僕たちは、より専門的な道具が集まる市場の北通りへと向かった。そこには、村では見たこともないような奇妙な骨董品や、キラキラと輝く鉱石が並んでいる。
すると、一軒の露店の隅で、ゆいがピタリと足を止めた。
「……っ、これは……!」
ゆいが見つめていたのは、手のひらサイズの小さな「銀の小瓶」だった。ただの瓶ではない。中には青白い粉末が入っていて、揺らすたびに、昨夜おばちゃんが見せてくれたあの藤色の光に近い、静かで優しい輝きを放っている。
「『星屑の砂』だね。夜に光を吸い込んで、暗闇で優しく光るんだ。とある村にすんでるお婆さんが作ったものだそうだ、かなり人気の品でなここにある限りだぞ。」
店主の言葉に、ゆいは繋いでいた僕の手を、無意識にぎゅっと握りしめた。
「タケ……。これは……破壊の光ではない。私たちが……あの野宿の夜に見た、あの光だ」
「……ああ、そうだね。すごく綺麗だ」
僕は迷わず、残りの駄賃でその小瓶を二つ買った。
「はい、ゆい。一つはゆいの。もう一つは、僕が持っておくよ。これなら、離れていても同じ光を持っていられるだろ?」
「……っ!!」
ゆいは小瓶を受け取ると、それを胸元に大切に抱え込んだ。眼帯の下の瞳が、少しだけ潤んでいるように見えたのは気のせいだろうか。
「……あ、ありがとう。この『共鳴する星の欠片(お土産)』……終生、大切にしてやる。貴様が道を見失った時は、この光で導いてやるからな」
僕たちは、小瓶をそれぞれポケットにしまい、お互いの存在を確かめるように、再びしっかりと手を繋いだ。
その時だった。
市場の喧騒を切り裂くような、けたたましい鐘の音が鳴り響いた。
「な、何だ!? 敵襲か!?」
ゆいが杖を構える。人混みがざわつき、街の入り口の方から黒い煙が上がっているのが見えた。
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