表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/50

わらいかた




 昔から私は無口で、笑わない人間だった。


 だからか、私のことを笑わせようとするクラスメイトもいたが、私は笑わなかった。


 大人になって仕事をするようになって。


 愛想笑いを覚え、愛想笑いをするようになった。


 けど、愛想笑いだとしても、ちょっとオーバー気味に笑うと多少楽しくなる。


 ちょっとでも楽しくなるために、私は変な笑い方をする。


 引き笑いとか「くははは」とか。


 すると、時々ふと自分の笑い方に気づく。


 「あれ、今の笑い方、前にお世話になっていた先輩の笑い方に似てる?」


 と。


 そしてそれを、会社の人にも言われた「~さんの笑い方になんか似てるね」


 と。


 ああ、いつの間にか先輩の笑い方の癖がうつってたんだなと。


 今日も私は、愛想笑いをする。


 オリジナルの笑い方をしながら、時々先輩に似た笑い方をしながら。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
そうですね〜。良いと思います。 オイラも、よく適応するために他者の好いとこ取りのコピーをします♡ オリジナルのオイラは、根暗のコミュ障だからね~。 そうやって、社会に何とか順応?して来た訳さ。 苦労す…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ