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徒然 その8 心霊体験

いざ、今日も潜ります。 今年度、間に合うのかなぁ。

地獄の専門学校生活を語る前の休憩、閑話みたいなものだな。


ここで語る事は不思議体験を連発で食らっている今からしてみたら大した事のない話。


心霊番組はとっても好物。


自分には霊感などは持っていると感じない。

本当に0感なのではないかとさえ思う。


ただ、心霊写真は多く撮る。

というか、恐らく何かが居れば写せる人であるのではないかと思う。

だからこの分野には興味が尽きないというか、趣味というか、好きなんです。


【その1】

一番恐ろしいと思った俺の撮った写真は、小学校6年の頃に奄美大島に母、俺、妹で帰省した際に撮った写真である。


今もはっきりと覚えている。


詳しい場所は話せないのだが、とある建物内から作業している人を撮影した写真であり、作業者の後ろにあった窓の外にそれは映っていた。


落ち武者の生首


はいはい、さくっと行くよー。恐くないよー。


色付きではっきりと映ってた。

サイズ感はおかしかった。

何かそこにあるにしては小さく映った。


自由研究に使うために撮った写真で神奈川に帰った後に、その存在に気が付いた。

大きな虫眼鏡で拡大してみると、、、


チリチリ髪の毛

苦悶を浮かべる顔

大きく見開いた腫れた眼

頭に突き刺さる矢

血っぽいの出ちゃってる


矢には矢羽まではっきり写っており、これ今に思っても本当に謎。


何で矢が映り込むの?矢の幽霊なの?ってなる。



【その2】

落ち武者のせいで、本当に写真は撮らなくなった。映るのも苦手。

まぁ関係のない話ではあるが、俺は俺の写真、持ってないな。1枚も。


そんな中でも撮る時は撮る。


浪人中、良く面倒を見てくれた先輩がいて、同じ浪人友達と一緒に色々な場所に連れて行ってくれた。

その先輩と浪人組2人の計3人で行った富士山の御来光(初日の出)登山。


その先輩のM君がカメラを忘れたので、フラッシュのインスタントカメラを5合目のロッジで購入。


無事に富士頭頂に着いた後でそのカメラを使いまわして撮影した。


使い方は簡単でフラッシュボタンを長押しして、準備が出来たらシャッターを切るだけ。

3人とも同じ撮り方をした。


その後に写真を現像して見ると、雪山の様に猛吹雪となっている写真が複数枚あった。

俺だけが写真に写っていない俺が写したと思われる写真だけ。


その為、心霊写真は、写真を撮った人に関係するのではないかと今は思っている。


映した写真、富士山の山頂はオーブがまるで猛ふぶきの様な嵐であった。


そろそろ、年明けだね。富士山に登る人見てる?山頂はオーブだらけになるよ。


まぁ気が付かないし、ただ、写真には映るだけ。

影響0だから無視でいいけどね。



【その3】

人生初の金縛り、そして、、。


この体験が俺の中では一番ショッキング。

両親は離婚しているが、俺は親父と仲が悪くない。むしろ良い。


これは確か浪人中の事である。


父親は早期に退職して、マンションの一室を購入した。

親父の家に泊まりで遊びに行った時に体験した。


【金縛り】


部屋の一室で布団を敷いて寝ていたのだが、ふと目が覚めた。


見上げた壁かけの時計を見ると時間はちょうど深夜2時ちょうどを指していた。


動こうとすると、体が全然動かない!!!


すんごい、びっくり仰天した。


一気に心音が激しくドキドキ、鼓動が高鳴った。

めっちゃ、怖かった。


音は良く聞こえる。目も動かせる。意識もはっきりと覚醒している。

でも他の体の部位は全く動かない!!


「動け、動け、動け、動け、、、動いてよ!!!」


頭の中で思いっきり叫んだ。


でも動かなかった。


そしてふと、視線を右にそらしたら、若い男の見知らぬ人に、至近距離で覗き込まれた。


これが初体験の金縛り。


「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!」

「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!」


心の声で叫んだ。目を閉じてイメージでパンチを連打した。


※心の声も、イメージも全て本当です。


オラオラは承太郎の業だけど、イメージはケンシロウだったと思う。


承太郎、ケンシロウを俺が超えた瞬間に金縛りが解けた。


金縛りは、結局はどのぐらいの時間だったのか、、比較的短い時間ではあった。

3分間ぐらいだった気がする。


体がふと、緩んだ瞬間に、がばっと、上体を起こした。

激しい息切れの後、右を見ると、その時には男はもう居なかった。


動けた時の安心感は凄かった。


覗き込んでた男の事は良く覚えている。

服装は尾崎豊風でありジーパンに上は白いTシャツ。


髪の毛は短いが、前髪が濡れたようにワカメ風にセットされていた。

そして、めっちゃ笑顔だった。


近い距離でニコニコした顔で覗かれていた。

それでも1m~2mの距離ぐらいは離れており、目と鼻の先でなく本当に良かった。


お陰で彼の全体を見れたし。

立膝で両腕を前について覗き込もうとしてた。


幽霊画の幽霊は白く描かれる様に、本当に存在は白黒で表現できるように存在感が無かった。

周りの色彩とは明らかに違った存在として認識で来た。


本当に何だったのだろうか?

結局のところは良く分からない。俺の従弟に少し似てたかな。


以上が初体験の金縛り。

とっても怖かったが、経験できたのでこの先の人生で2回目が来ても全然大丈夫な自信はある。

金縛りがどういうものなのかが、分かったから。


幽霊を見るより、純粋な金縛り、動こうとしても動けない事、それが何よりも怖く感じた。


一応、もう一度言っておくか。

2回目の金縛りを体験する事になっても、もう大丈夫。


大事な事なので。


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