その48 106歳の婆ちゃんが亡くなる
2024年2月8日
爺ちゃんに続き、婆ちゃんが亡くなった。
享年106歳 とても頑張った。
とてもとても頑張った。
亡くなった時は施設で、本当に寿命と言えるような亡くなり方をした。
体調が悪いからご家族は集まって下さいの連絡を受けて、婆ちゃんの娘っこ達が数人、集まった所で亡くなった。
葬儀場準備で他の親族は離れ、僕と妹と母親3人で亡くなった婆ちゃんへの線香を絶やさないように葬儀会場で一晩過ごした。
安らかな顔をしていた。
爺ちゃんの葬儀には参加しなかった僕が婆ちゃんの時には参加が出来て良かった。
妹から聞いた婆ちゃんの話がある。
婆ちゃんは人付き合いが苦手だった。そうなっても仕方のない過去もある。
デイサービスなんかも年寄り扱いされるのが嫌で行かない。
行ってもそっぽを向いている。
爺ちゃんは大好きであった「かっぱえびせん」であるが婆ちゃんはそんなものいらんと見向きもしない。
そんな婆ちゃんであったのだが、爺ちゃんが亡くなった後はデイサービスに行くようになり、入った施設では歌なんかも自分で歌い周りを楽しませるように大きく変わったのだと。
そして何より、爺ちゃんが大好きだった「カッパえびせん」を好きになり良く持ってきて欲しいと、伝えていたという事。
まるで、爺ちゃんが婆ちゃんに乗り移ったみたいだったと妹が話を教えてくれた。
見えない世界の話は僕には全く分からない。でも爺ちゃんは自分を置いてまで周りの人に尽くして来た人。きっとそんな爺ちゃんが婆ちゃんのサポートに入ったんじゃないかなと思った。
婆ちゃんを火葬する日の朝に聞いたものだから僕は急いでイオンに走り、カッパえびせんを2袋購入した。もちろん、婆ちゃんと爺ちゃんの分と思って。
僕は袋を開けて火葬直前、最後の顔合わせの時に棺に入れた。
それを見た、この妹の話を知らない親族は何を思ったものだか。
もっと爺ちゃんと婆ちゃんの子供達にはこの話を伝えて良い話かもしれない。
婆ちゃんを火葬した日から、僕に変化が起きた。
良い変化なのか、悪い変化なのか分からないが、大きな大きな変化だった。
その日を境に太陽の光が眩しく無くなった。
これまでは急に眩しく感じるようになった強い太陽の光で眩しい眩しいと1年間近く過ごして来た。
日常生活をするのに、もうサングラスをかけないとダメかもと思っていたぐらい。
それが、その日から全然眩しくない。急激な変化だった。
何が起きたのか。何が切っ掛けだったのか。
どういう意味があったのか、見えない所で何が起きているのか、さっぱり未だに分からない。




