嫌われ者との出会い
俺は車から降りた後、困った事態になっていた。『え~っと、今日からここに通うのはわかったけど…まず、何処に向かえばいいんだ?』取りあえず校内に入っていくと、教師らしき人が居た。『すみません、俺はどの教室に行けば_』「ギャァァァァ!!」叫ばれて逃げていってしまった。…なんか傷つく。「ねぇ。」その時背後から声をかけられた。「貴方、大丈夫?凄い顔して唸ってたけど。」『え、俺そんなに凄い顔だった?』「まるで鬼みたいだったわよ。」『ナンテコッタイ\(^o^)/』「まぁ、貴方が噂の転校生ね。」『噂かどうかは知らないけど今日転校してきたんだ。』「大方、迷子ってとこ?最初は全校生徒の前で紹介されるからホールに向かいましょう。」そして彼女は俺の手を握ると歩き出した。彼女の手はとても柔らかく、温かった。「あれ?おかしいわね。確か全校集会は、一番ホールだったはず…」「オーッホッホッ!」何か苛つく声が響いた。「全く、全校集会は二番ホールですわよ。全校集会をほっぽり出して何処に行ってたのですか?」そう言うと、周りの人がクスクスと笑っていた。『…結局、俺はどのクラスに入ればいいんですか?』そう俺が呟くと全員がこっちを見た。「あ…ひょっとして転校生の方ですか。」『はい、迷子のところを彼女に助けて貰いました。』そう俺が言うと彼女達は少し慌てていた。『どうしたの?』「あいつら、私に恥を掻かせようとして、転校生の紹介って言う重大な発表を台無しにしたようなものだからね。だから_」「居た居た、こんなところにいたのか。」先生らしき人がきてその場は収まった。