漫画 フリクションガール、数字であそぼ。
フリクションガール
出会えて最高と感じた漫画。
ただ出会えた時には完結してたのがとても残念で悲しく思う。
友達との遊びなどを捨てピアノ一筋で生きてきた主人公が、ピアノ受験に失敗したことでボルダリングと出会う話。
華奢な金髪美少女な主人公が髪を結んだりスポーツウェアではなく体操服を着て昇るのが最高。
今まで読んで来たボルダリング漫画で一番理路整然としている気がする。
過去に何度かボルダリングに挑戦したことがありますが、全然登れなかったんですよ。
少し昇ったら手の方が先に疲れてしまいまして。
それは筋肉をつけてからも変わらなくてですね。
そしてピアノは手が鍛えられるのですよね。特に指。
バイエルを齧った事がある人なら分かると思うのですけれど、小指を使った和音の条件がとても厳しいですよね。
ただでさえ力が入りにくく、音が小さくなりやすい小指がそのほかの指との和音で同じ大きさの音を叩けないと、やり直しになるじゃないですか。
なので読んでいてすっと心に入ってくるのですよね。
ああ、この主人公は私と同じ苦しみを味わっていると。
あとなんか落ち込む所とかが妙に似ていてですね……。
慣れない筋肉を使ったあと筋肉痛になって学校休むのとても分かる。
数字であそぼ。
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
って一話目を読んでてなりました。
浪人生、留年生、などは読まない方がいいんじゃないかなと思います。
そのですね、高等学校までの中等教育って舗装された道みたいなものなんですよ。
特に五教科。
道を通る人が多すぎて塵すら残ってないのですよね。
だから先人たちが沢山考えてくれたおかげで、沢山考えなくても問題が解けるようになっているというか。
無菌室で培養した物を外に出した途端に死ぬみたいな。
大学ってそんな所じゃないですか。
考えなくても良かった事を考える苦痛。
なので私は持病と自分が専攻してる分野だけ7年くらい考えてますけれど、良かったなと。
一コマ目から汚部屋を見るような数学の辛さ。
それを再度味わえる本。
フラッシュバックするトラウマを楽しめるドМ向け。