フェルダーとゲイル
冒険者ギルドの窓口に並んでいたレン達。リーダーが受付嬢と会話していた。
「さて、やっと俺達の番になったか」
「あら、フェルダーさん。帰って来たのですね? ………な、なんですか! その可愛い子達は!」
「おう、コイツらは後でだ。まずは護衛依頼の完了報告とこの坊主の冒険者登録。その後にコイツらの従魔登録をお願いする。ん〜、その後に討伐した魔物の素材と採取した物の買い取りだな」
そう言いながら、フェルダーは御者から完了のサインを貰った依頼書と冒険者証、を受付嬢に出した。
「え、え、ああ、はいはい。分かりました」
それらを受け取り確認し冒険者証を魔道具に通す受付嬢。
「依頼完了の確認をしました。報酬は買い取りと一緒にしますか?」
「そうだな。買い取りと一緒にしてくれ」
「それでは、次は冒険者登録ですね。この申請書に必要事項を記入してね。自分で記入出来ますか?」
受付嬢はレンに申請書を渡す。
「ああ、大丈夫ですよ。文字は書けます」
レンは申請書に必要事項を記入していく。
「次は………、この子達の従魔登録ですけど、主はフェルダーさんですか?」
「いや、5匹とも主はレンだ」
「え? じゃあレンくんのスキルはテイマーなのね」
「そうです。テイマーです。はい」
と言いながら記入した申請書を提出するレン。
「コボルトテイマー!?」
レンの申請書を見てつい大声を出した受付嬢。
「おいおい、声が大きい! 守秘義務って言う奴があるだろう。何年受付やってんだ!」
「あ! ごめんなさい。そうすると、この子達はコボルト………。何年って何よ。何も歳に関係する様な事でを言わなくてもいいじゃないの………」
受付嬢は段々声が小さくなっていき、最後は聞き取り難いぐらいの呟きになっていた。
「レンも申請書に書く時はテイマーだけでいいんだよ。あ〜、すまん。先に言っておけば良かったな」
とフェルダーは小声でレンに謝り、
「おい、これ以上広めるなよ! この件はギルマスにもきつく言っておくからな」
フェルダーは受付嬢にきつく念押しをしているが………。
「………こんな些細な事をギルマスに言い付けなくてもいいんじゃないの」
神妙そうな顔をした後、顔を伏せた受付嬢は、頬を膨らませてブツブツ言いながら怒っている様だった。
(フェルダーは受付嬢に念を押しているけど、皆聞き耳立ててるからなぁ)
レンは周りを見てガッカリする。
「従魔の証は5つだ」
フェルダーの言葉に受付嬢は済まなそうな顔をして、無言で5つの首輪を出した。
レンはそれを受け取り、コボルト達に首輪をつける。
「はぁ、レン。冒険者の説明は聞かなくてもいいよな?」
「はい。ダリアさんとエリーさんに聞いているので、特には必要ないですね」
「じゃあ、買い取りは量が多いので、裏の解体所に直接持っていくよ。ゲイル達が戻ってきたら解体所にいると伝えてくれ」
フェルダーは受付嬢と喋るのが、面倒臭くなって、そう受付嬢に伝えると
「レン、解体所に行くぞ」
とレンに言って解体所に向かった。
レンとコボルト達はその後をついて行く。
(槍術士の名前はゲイルって言うのかぁ)
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