其の3 生後半年が父にいきなり話しかけてみた
産まれてから半年経った、赤子の体は成長が早いもので、
二足歩行が出来るようになった、不安定だしまぁ普通は出来ないだろうから親には見せてないが
あとギリギリ聞き取れるぐらいにまで話せるようになった、
はい!というわけでね!今回は「親に話しかけてみた」ということでね!高評価お願いします!
まず最初の被害者は父のアシュビー、庭で素振りしてる、木刀の
まぁ大剣とか振ってるわけじゃないし、そもそもファンタジーな世界の可能性もあるから
別に父がイタいわけではない、きっと。
父が庭から戻ってきてタオルで汗を拭いている、早速実行だ。
深呼吸して...すぅーはぁー...よし行くぞ
「父様、父様はなぜ木刀の素振りをしているのです?職業は森の狩人とかではないのですか?」
どうだ!なんでか父は「?」って顔をしてる、聞こえなかったのかな
「父様はなぜ木刀の素振りをしているのですか?職業はなんですか?」
父の顔がみるみる驚きの表情に変わっている、と思ったらバタバタと母がいる方向に走っていった。
しばらく経つと母が話しながら歩いてきた
「あなたどうしたの?どう考えても生後半年の子がそんな流暢に話すわけないじゃない...
素振りのしすぎで幻聴聞こえてるんじゃないの?」
あー...なるほど、俺があまりに良く話したもんだから、多分疑ってるんだな、
父がヤバいやつ扱いされかけてて可哀想だし、フォローをしてやろう
「父様は幻聴なんて聞こえてないですよ、僕はちゃんと話せます。」
2人とも表情が変わっていく、父は驚愕、母はなぜかめっちゃ喜んで目をキラキラさせている
「あなた聞こえた!?この歳?であなたより丁寧に話せるのよ!アッシュは天才よ!!」
「お前なぁ...息子がいきなり話してよく驚かないなぁ...」
意外と好感触だな、俺はてっきり「なんだコイツ!きもちわる!」くらい言われる覚悟はしていたんだが。
そうして俺は、人と話す手段を手に入れて、ちょっとだけ親と仲良くなったのであった。
そういや、質問答えてもらってないな、また今度話しかけてみよう
なんかこの物語書いてる自分もイタいかもしれない