2話 強すぎる少年
必死に逃げ続けている、エルとリン、二人はどうにかまこうとしているがなかなかうまくいかない。
このままあの男につかまってしまうのだろうか?!
エルとリンは、男から逃げ続けていた。
「なんだよ?!あれ!見た目は人間なのにものすごい早い、クソが!」
リンが焦った感じで言った
「わからないけどでもあの目普通じゃないよ本当に私たちを殺そうとしてる目だよ」
エルはほぼ怒りに任せて言った。
「なんでだ!なんでこんな目にあいつは俺たちに恨みがあるわけじゃないし、まずあんな奴に会ったこともないはずなのに!」
エルとリンは必死で走った。
「まずいこのままだと追いつかれちまう!」
リンは何かを見つけエルに言った
「エルくんあそこに路地裏があるよ。あそこでやり過ごそ!」
「あぁ!」
「No.0応答せよこちら、ライア改造人間隊お前に命令を与える。アヴァロン東地区の市街地にて、ドレイスによって、改造人間にされた男を発見直ちにむかい殺せ」
「了解した」
そう冷たく冷淡に応えた。
「どこに隠れやがった!あのクソガキども!」
と声を荒げて歩いている。
(まずい!このまま何もしなかったら俺もリンも見つかるのは時間の問題だ!今ここで警兵隊に電話をしようものなら間違いなくばれちまう)
(よしそうだ!この手ならリンだけでも)
エルは一つの手を考え、覚悟を決めた
「リンいいか!落ち着いて聞いてくれ俺は今から囮になるその間にお前が逃げて警兵隊に連絡してくれ!」
「でもそれだとエルくんが!!」
心配するリンを見かねてエルは、
「大丈夫だ!俺はこう見えて結構強いからな!」
と思ってもないことを言った。
「おい!このクズサイコ野郎こっちだ!」
「まずは男の方か、面白い!俺の新たなる力の一人目の犠牲になれやがれ!ヒャッハァッハー」
(よしのかったこのまま出来るだけ遠くに!)
時間は少し遡り、
「リンいいか、俺があいつを挑発して、ひかかった瞬間に警兵支部隊のところまで行くんだ!いいな!」
「わかったよ、死なないでね」
と心配そうに言う。
「当たり前よ!」
時間は戻り
(あのまま何時間走ったかなそろそろ体力の限界だぜ。
体力には自信があったんだがなー)
と息を潜めて休んでいると、
「あ、見つけちゃったー鬼ごっこは終わりでいいよね!」
(しまった!俺があいつと正面向き合って戦えるはずがない!俺は信じまうのか、)
「じゃあね!クソガキくん!」
(終わった)
その瞬間その男の手が宙にまった。
「うっ、うぁーー俺の腕がーいてぇーよいてぇーよー」
と目の前で泣き叫ぶ男、
「目標発見直ちに任務を遂行する」
「このクソガキが!この俺の腕をー!死んで償え!」
その瞬間その男の蹴りを軽くかわし、後ろの腰部分にあるさやから刀を抜きその男の首を切り落とした。
「任務完了直ちに撤退する。」
「おい!お前その顔神起だろ!俺だよ俺エルだよ!」
神起はエルの顔をよく見た、
「君はそうかなるほど、マスター撤退を撤回します。
学校で僕の名前と顔を知っている人間を発見直ちに殺します。」
そういうと、神起はエルの方に向き直って首を切ろうとしたその一瞬
「No.0その命令を撤回する。ライア隊は国民の安全を守る機関だ。その勝手な命令は許されない行為だぞ。」
「ですがマスター、この人間は他にバラすかも知れません、放っておくことはできないかと」
神起は誰かと少し話して、
「エル君はこの事を誰にも話さないと誓えるか?」
「それは当たり前だよ!誓う!」
と慌てて言い返した。
「んーそうかわかった見逃そう、ただし、君が変なことを言った瞬間殺すからねそれと君の事を勝手ながら監視させてもらういいね?」
と圧力をかけて言った。
「あぁ、構わないよ」
と落ち込んだ感じで言った。
それから一時間が経ち、
「エルー大丈夫?!警兵隊連れてきたよ!あの怪物みたいな人はー?どこに?!」
「あーあいつなら俺が倒したぜ!なんてな!どっかいったよ!」
とエルが言った時、
「良かったよ〜」
と泣きながら、エルに抱きついた。
次の日エルはずっと考えていた。
(あいつにどう接したらいいんだよ!!この事リンに相談したら神起に殺されるだろうし、どうしようか)
とエルはずっと考えていた。そう考えていると、
神起とリンが一緒に登校してきた。
「エルくんおはよっ!」
「エルさんおはようございます、」
となんら変わりなく接してきた。
「ところで一ついいですか?」
エルとリンは神起の顔を見て、
(なんだろう?と思った)
「僕!皆さんと同じ部活に入ろうと思います!」
「入ってくれるの?!ありがとう!」
と神起が歴史研究部の部員になる事を素直によろこんだ。
「いやーお前が入ってくれて嬉しいよ!よろしくな!」
と、エルは棒読みに近い感じで言った。
あの男から必死に逃げ続けていたエルを助けたのは
意味ありげな神起だった!エルに秘密をバラさないと約束させ監視させられることに!
そして、神起の驚くべき強さとはないか?!
次回改造人間
次回もお楽しみに!