あの公園へ
次の日、俺たちはマスターに事情を話すと「私は店があるから、けど試練をクリアできるよう出来るだけ手伝うわ」と言ってくれた。
そしてその日から俺は少し仕事を早く上がるようにし、手掛かりを探しに行くようになった。
彼女の方も誘ったが、「私はインターネットなどでヒントがないか、見てみます」と言っており、俺もそうしてもらえるように頼んだ。
「まぁ、どうすっかな」
俺はあの町に一度戻ることにし、電車に乗った、そして気乗りしなかったが、あの公園に行ってみることにした。
「元はあの公園から始まったんだし、何か手掛かりになりそうなものがあればいいんだがな」
しかもファースがつれていたあの変な生き物はあの公園の象だった。
「まぁ俺主人公だし、大丈夫だよな、なんとかなるよな?」
そして俺は公園に着き、何かヒントになるものがないか探す。
だが、遊具や自動販売機、ベンチなどをみたが特に変わったことはなかった。
「残すはあれだけか…」
最後にあの滑り台を確認するために向かった。
滑り台の下などをみたが、やはり何もなく階段上の踊り場に立ち「妖精さーん!いませんかー」と叫んだ。
「側から見たら頭おかしいやつに見えるかもな」
生憎、その日は平日でまだ子供達の学校は終わっていない時間帯だった。
「まぁいないか…」俺は諦め、公園を出ようとした。
「なんで最初に見にこないのよ」と背後から声が聞こえる。
振り返るとそこにはあの羽が生えた象がいた。
「あ、いた」と俺がいうと、
「なに、最初から滑り台を見にきたんじゃないの?なんで他のとこから見るの?自動販売機とかにヒントなんてあるわけないじゃない」
「それは…あ、あれだよ。好きな食べ物とか最後に取っときたいじゃん?それと一緒だよ一番可能があると思ったから、最後にしたんだよ」
「一番可能があるのを最後にしたの?変な人ね、最初にすれば早く終わるかもしれないのに…まぁいいわ、私の所に来たんだし、そうね…前にファース様が言っていた「直接は無理」それに付け出していうわね」
俺も「ああ、頼む」と頭を下げた。
「確かに直接話すことは不可能だけど他の方法、多分SNSなどでも調べてみたところ思うけど、残念だけどそれができても多分無理だと思うわ、貴方達のいた世界とほぼほぼ同じだけど一応別の世界なの、だから“ゲーム“そう思ってもらった方がいいわね」
「ゲーム?」俺が聞き返す。
「そう、ゲーム。ゲームって進めるためにはイベントなどで人助けをしたり、ボスを倒したりするでしょ?それと同じ貴方達にもゲームの世界にいるのそして今は認知されると言うイベントをやっていてそのためにしなければならないこと、別に有名人になってとか難しいことをしろってわけじゃない」
「じゃあ、どうすればいいんだ?」
「ゲームでもイベントを進めると自分でも進んだなってわかるでしょ、この世界も同じで認知される方に近づけばわかるようになっているの、今だってそうでしょ、貴方は私に合った、そこから今ヒントを得ている、こんなふうにわかるようになっている。答えを教えることはできないけど、一つ言えるのは答えに近づく方法は一つしかないそしてそれに近づけば気づくことができる、と言うことは近づいていると思わないことは出来るだけすぐにやめて次を探した方がいいと言うことね」
少し長かったが象は俺に教えてくれた。
「けど貴方って“主人公“みたいね」
「主人公!?」と俺も驚く。
「な、なに?そんなに驚くこと?」
「いや、なんでもない…」
危ない、危ない。
主人公って言葉に反応して危うく本性がバレることだったぜ、この性格はキモすぎて人に気づかれるわけにはいけないからな。
「まぁ、いいわ、さっきの話の続きね、最初によくここに来たわね、もっと後になるとも思ってたし、そうね住むことだってそう、結構すぐに見つけて暮らしの面でもあまり苦労してなさそうだったし、なんか貴方には都合話が進んでるって感じがして主人公っていたの」
「ああ、ありがとうな」俺も少しに嬉しくてやけが顔に出てしまう。
「なに、にやけてるのまぁ私からは、これぐらいね、また困ったことがあったら聞きに来てね」
と言って象の妖精は消えていった。
そして俺は公園を後にして、喫茶店へと帰るのだった。
まぁ今回は結構よかったんじゃないか、答えにも近づいるって言ってたし、こんな調子で進めていけばすぐに帰れるだろう、
だって!俺主人公だし、余裕かな
象の妖精から主人公みたいと言われ、テンションが上がりながら帰るのだった。
そのせいで帰りの電車で少し変なこと目で見られたのは気のせいだろう。
まぁこの調子で頑張るか、俺はそう思うのだった。
あけましておめでとうございます、ゼロCです。今年に入っての初めての投稿です。今年も頑張って書いていこうと考えているのでよろしくお願いします。そして良ければこれから是非見てください!