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俺をこの世界に送った者


そして一ヶ月が過ぎた。

仕事の方にもなれ、最初は皿洗いぐらいだったが、今は接客の方も行っている。

俺自身もこの店が好きになり、仕事をやるのが、楽しくなっていた。

「ふぅ、今日も疲れた…」

俺、今日も仕事頑張ったな!前のバイト先より楽しいし、自分で淹れたコーヒーも美味しいし、店の雰囲気も好きになってきたし、なんか最近楽しいことばっかりだ。

まぁ明日も仕事があるし

「寝るか」

でも、なんか、忘れてるような…………………

「って!元の世界!」

俺も最初は戻る方法を探していたが、マスターも彼女も帰り方の手掛かりにないそうなことは知らなかった。

図書館に行ったり、インターネットなどでも調べてみたが、結局何も得ることが出来なかった。

一週間ぐらいで「もう戻れないのかな」って思い始めて、そこからは仕事に集中してすっかり忘れたけど。

「結局何すればいいかもわからないもんな」

完全に詰みだ、なんだよ進め方のわからないゲームなんてクリア不可だろ

「まぁ、諦めるべきなのかな…」

俺自身もこの生活が嫌ではなく、この世界で生きていくのもありだなと思っている。

その日は、そのまま何もせずに寝てしまった。

次の日もいつものように店の接客をしている。

昼時も過ぎ、お客さんもいなくなる。

そんな時、カラカラッとドアが開く。

「いらっしゃいませーって、え?」

俺は驚いた、そこには小学生?ぐらいの子供が立っている、髪の色は銀髪、顔はハーフ見ないな顔付きの美形な少年だった。

だが俺が驚いたのは、そこではなかった。

先ほど立っていると言ったが、実際には浮いていたのだ、見間違いとかではなく確かにその少年は浮いていた。

「なんだよ、そんなに驚いた顔をして、私がそんなに変か?」

その子供は首を傾げる、そうだろ!と言いたかったが、驚きのせいか、俺は「ああ」としか答えることが出来なかった。

「単刀直入に聞くが、お前は元の世界に帰りたいとは思わなかったのか?」

「いや待て、先に聞かせてくれ、俺たちをこの世界に送ったのはあんたか?」

「ああ、そうだ」と子供は頷く。

「やっぱりか…」俺もこいつも見た時から薄々気づいていた、多分こいつが俺たちをこちらの世界に送ったんだと…なぜって?だってゲームや異世界に出てくる。キャラがそのまま出てきたようなビジュアルしてんだもんこいつ、これで逆に違うって言われたら、ねえ、もう俺なんも信じれなくなる。

「さっきの質問だが、元の世界に帰りたいと思わない?違う!俺はずっと帰りたいと思っていたし、戻る方法を探していた」

まぁ最近は忘れてたけど

「ん?じゃあなんで、戻ろうとしない、私はもう“試練“を与えたはずだぞ」

試練?なんだそれ?

「そんなの…聞いていなが?」

「え?」と子供は素の声が出る、そして考えながら「あいつに伝えろと言ったはずだが…」とぶつぶつと何か言っている。

「本当に聞いていないんだな?」

「ああ」俺はそう答える、だよな俺この子供と会うの初めてだし。

「フェリ!」と子供が叫ぶと、その場が光り、小さな羽の生えた象が現れた。

「どうしたのですか?」

「喋った!」

俺はどこかで聞いたCMのような反応をしてしまう。

けどあれ?なんか…あの象?見覚えがあるような……って、あの公園の滑り台じゃねぇかよ!

そうそれは俺が戻った時、何度も見た象の滑り台だった。

「おい!フェリ。こいつに“試練“の事話してないのか?言っておくよう頼んだだろ?」

「けど結局ファー様が自分からおっしゃるってフェリから言わなくていいって言ってたじゃないですか!」

何やら言い合っていたが、俺は何のことかさっぱりわからない。

その後、数分間言い合いの末

「はいはい、私が悪かったです、すいませんねー」

「ん!まぁいいです、次からは、気をつけてくださいね」

ファー様?まぁ子供の方が適当だが、謝りなんとか治ったようだ。

「まぁいい、待たせて悪かったな、まず自己紹介がまだだったな、俺はファース、お前らでいうとこの神様ってのに近いかな?だが別に近いだけで別物だがな」

「名前なんてどうでいい、俺が聞きたいのは、なぜ?俺をこの世界に送ったんだ、というか向こうの世界の俺は生きているのか?」

もし元の世界に戻れたとしても、俺自身が死んでいては元も子もないからな、一応トラックに轢かれたわけだし

「先に生きているかの方を言おうか、まぁ生きている」

俺はそれを聞き、胸撫で下ろす。

「だが、寝たきりで体の方もいい状態とはいえないな」

まぁそれは仕方ないな車に轢かれたわけだし

「それでもう一つのなぜ送ったのか、それは“気まぐれ“だ、別にお前だからという特別な理由はないただその時ちょうど死んだのがお前だったというだけだしな」

俺はそれを聞き、怒りを覚える、「たまたま」俺はこの世界に送られたのか?そんな気まぐれで俺の人生は変わったのかよ。

「ごめんね、お客さん来てた?」

すると奥から休憩が終わり彼女が出てくる、丁度、マスター方は今日は材料の調達でいなかった。

「え?」と彼女も驚いていたが、俺が事情を話すと「ひどい…」と言っていた。

「そうだから、君たちに元の世界に戻るチャンスを与えるよ」

ファースは話し始めるのだった。









こんにちは、ゼロCです。次は試練の内容ですね、やっと本編に入れるので出来るだけスムーズに投稿もしていきたいなと考えています。次も是非見てください!お願いします

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