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もう一人の俺







俺は今日、トラックに轢かれるという悪い夢を見た。悪い夢を見ること自体はよくあることかもしれないが、起きた場所が公園の遊具の上という普通では考えられない場所で寝ていた…なぜこんなところで寝ているのか疑問に思ったが、起きた時は7時を超えていて風も寒く、帰ってから考えることにした。そして俺は足早に家に急いだ。

「誰かいるな…」

そこは俺の家から5分ぐらいのところにある自動販売機だった。俺はこの時期になるとそこでココアを買うことが多く、ここから家まで飲みながら帰るのが好きだった。近づくにつれその人の服装などもみえてくる。あの服俺のに似てるなそれは今着ている白のパーカーに似ていた。下の方も今俺の履いてるジーンズに似ていた。そして背負っているリュックも俺と…

「は?」

自動販売機まで三メートルぐらいのところで

それが誰なのか気がつく。それを見て俺は驚きを隠せずにいた。そう、そこにいたのは“俺“なのだ紛れもなく他人の空似とかそういうものでない、自動販売機の光に照らされ顔もはっきり見える。それは確かに俺の顔だった。俺は生まれた時から一人っ子だ。だから血の繋がった双子の兄弟などいない。

「ならあいつは誰なんだよ…」

おばけ?幽霊?ならなんであいつは俺と同じ顔をしている。そしてそのもう一人の俺はその場を後にしようと歩き始める。俺も慌てて後を追いかける。

「おい!待ってくれ」

俺は後ろから声をかける。だがその瞬間頭が急激に痛くなる。そして俺はそのまま意識を

失った。

「ん…ってまたここかよ」

そして気がつけば俺はまたあの公園にいた。携帯を取り出し時間を確認する。時間までは戻らないのか。携帯には7時25分と表示されていた。さっき公園を出たのが7時10分だったので15分経っていた。そしてそれは大体ここからあの自動販売機に行くのに掛かる時間だった。

「何がどうなってんだよ…」

俺はこの状況を素直に受け止めることができなかった。だってそうだろう?子供を庇ってトラックに轢かれたと思ったら公園で寝ているし、家の帰り道にもう一人の俺もいるし、そしてその俺に近づいたらまたここの公園に戻される 。こんな状況を理解しろと言うのが無理という物だ。逆にこの状況を理解できるものがいるなら挙手して名乗り出て欲しい。ついでに言うと俺はできない方なのだが手は挙げる。なぜかって?片手じゃなくて両手だけどな降参って意味な白旗あげるんで元の世界に戻してください。お願いします神様。そんなことを願いながら滑り台の上、天に向かって祈るポーズをする俺。

「何してるの?そんなところ立って」

振り返るとそこに近所の幼馴染が立ってた。

「いや、流れ星でも見えないかな思ってさって、てか俺のこと見えてんの?」

トラックに轢かれてから人話すのは初めてだな。他の人からは見えてないかもって思ったけどそんなことはないのか…

「何言っての…じゃあ私の前にいるのはおばけ?」

「いや冗談だ。てかお前こそこんな時間まで何してるんだ?」

俺は無理矢理だが話を逸らしておく。こっちの世界で余計なこと言って元の世界戻ることができなくなるのは嫌だからなって、向こうの世界の俺生きてんのかな

「私は塾の帰りだけど、風寒っ!こんなとこいたら風邪ひくよ、帰らないの?」

「そうだな、帰るか」

まぁ帰るのは三回目だけどね。

「こうやって話すのも久しぶりだな」

「そうだね。あんたが大学に行き出してからこうやって会うこともなかったしね」

「塾通ってるんだな。行きたい大学でもあるのか?」

「うん。あんたが通ってる大学に行きたいだ」

「俺の通ってるとこ結構偏差値高いぞ?」

こいつは馬鹿ではないが決して頭がいい方ではなかった。よく勉強教えて〜って、家に来てたしな。けど流石に68点を自信満々に見せられた時は驚いたな

「それだから塾行ってんのよ」

「そうだよな、悪かっ…」

それは先程の自動販売機だった。まぁいるわけないよな…

「ん?何そんなに自動販売機の方みて、何か買うの?」

「いや…そうだな、何かいるか?奢ってやるよ」

「ほんと!じゃあコンポタ!」

「はいはい」

コンポタージュを買って手渡し、俺もココアを買い手に取る。ここでもう一人の俺を見たんだよな…もう一人の俺もココアを買っていた。やはり性格も俺に近い方なのか?

「あったかーい、やっぱり寒い時はあったかい飲み物だよね。体の芯まで温かくなってくるよ」

「そうだな」

少しして彼女の家の前に着く

「じゃ、ここだから」

「勉強、頑張れよ」

「うん、ありがとね」

って、結局俺結構話したけど大丈夫かな?まぁ大体は話を聞いただけだし…ま、いっか!

彼女の家に近く少し先に俺の家が見える。

「どうするかな…」

ここまで来たが多分家にはもう“俺“がいる。

俺の家の二階の電気がついていた。そしてそこは俺の部屋だ。どうする?またここで会って公園に逆戻りになるのは避けたい。何かいい方法がないかそんなことを考えていると頭に頭痛が走る。

「うっ…疲れてんのかな」

まぁ色々あったからな…肉体面や精神面から疲れによるもの俺はそう思った。だがそれは家に近づくにつれだんだん酷くなっていく。俺はそのまま意識が遠くなっていくのだった。 目を覚ます、だがそこは自分の家ではなかった。しかしやけに見覚えのある空…空?

「なんで…なんでまたここなんだよ!!!」

そしてそこはまたあの公園だった

こんにちはゼロCです。やっぱり話を書くのは難しい…だけど文章力や会話文などの書き方を考え、どんどん成長していくのでよろしくお願いします。なので投稿は一週間を目安に出していきたいと思っています(遅くてすいません!)これからも頑張って行くのでこれからも是非見て来てください!

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