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~ここまで読んでくれた読者の皆様へ~

 時き継幻想フララジカ、遂に完結致しました。

 ここまでの大容量文字数に渡るお付き合いをしてくださった読者様に、まずはお礼を述べたいと思います。 よくここまで読めたね!? 貴方ガチで凄いよ!!! ほんとありがとう!!!!!


 ……とまぁこんな感じに語彙力が死ぬくらい長かった作品だと思います。 加えて未だ文のつたない部分も多く、乗り越えるのは恐らく至難の技だったでしょう。 その事を考えると、お付き合いしていただいた方々には感謝してもしきれません。


 しかし本来はここまで長くするつもりはありませんでした。

 精々100万文字くらいかなぁなんて思って書いてたりもしたのですが……えぇ、想像を遥かに超えてきました。 勇君達みんなが独り歩きしまくった結果です。 これでもプロット通りなんですけどね。


 思い起こせば、このお話を書き始めたのは2017年の5月、GWの最中でした。 キッカケは無く、ある日ふと思い立って書き始めて。 それで4年以上も没頭し続け今に至ったという訳です。

 でも実はこの作品、最初に考えられたのはそのおおよそ3年前。 2014年くらいにふと閃いたのが始まりでした。 とても長い道のりだったと思います。


 では折角なので、この場でその歴史をちょっと振り返ってみようと思います。 ちょっとした秘話も織り交ぜつつ。


 最初はただ魔法の力で戦う逆異世界転移モノとして創造されたもので。 魔剣も命力も無く、ただ獣人的な怪物と戦う「桃太郎」の様な英雄物語、それがコンセプトだったのです。

 その頃はまだ「藤咲勇」という名も決まっていないし、統也(仮)は生きてるし茶奈(仮)はモブだったし。 デュゼロー(仮)をラスボスとして都庁で戦う構想はあったのですが、この時の彼は世界を救う気なんて全くありませんでしたね。 何の為に戦ってるの?みたいな。 これがおおまかな第一プロットです。


 そこで〝このままでは凡作だ〟と思い、第二プロットを真面目に考え上げました。

 まず主人公像をハッキリとする為に名前を決めます、叫び易い名前に。 ほら、決戦になるといつも叫ぶじゃないですか。「フジサキユウー!!」って。 あれは叫ぶ為に語呂を考えて浮かんだ名前だったんですよ。 もちろん敵の名前もそんな感じで決めてます。 名叫び、大事じゃないですか。

 そんな感じで気合いを入れ、物語の根幹とヒロインの役付けなどを決めました。 ここで生まれたのはエウリィさんですね。 元々彼女、ヒロインだったんです。 後で茶奈さんに役割奪われましたけど。

 あと丁度その頃「異世界モノは中世じゃない近世ベースだ」説が流行ってて。 じゃあ「この作品では中世にしよう」と決め、『あちら側』の根幹が出来ました。 野性味あふれる世界に。

 でもまだこの頃には天士という設定も無く、世界を救う目的も出来ていませんでしたね。 気付いてます? まだこの時点で第三部は白紙なんですよ。


 そして来たるべき第三プロットが来ました。 世界を救いたくなっちゃって。

 それでようやく第三部が少しづつ象られてきたんです。 アルトラン・ネメシス(仮)もここで考えられまして。 この時はまだ世界を混ぜようとした元凶で邪神、というだけでざっくりとしていましたけど。

 「じゃあ何者だよ? よし天使にしよう。 全知全能の天使で。」で生まれたのが天士です。 そのままの文字で打たないのは天士が天の使いじゃ困るからですね。 語句の問題です。

 つまり、この頃は創世の女神がラスボスだったんですよ。 ア・リーヴェさん悪役だったんです。 その名残は「かつての記憶」の所に残ってますね。 この時アネメンシー(仮)をパックンチョしたのは元々ア・リーヴェさん本人です。 アネメンシー自体はまだ居ませんでしたけど。

 そんな感じで既存部も組み立て、ようやく現行に近い形に仕上がってきました。 この頃ですね、ようやく統也が死んで茶奈がヒロインに決まったのは。

 それでようやく執筆を開始しました。 ここまででなんと3年です。

 

 そこから書き始めて、第一部を書き終えたのはなんと二か月後。 速い、速過ぎる!!

 ですが―――


 元々小説なんて書いた事無かったもので……出来た文は当然、滅茶苦茶。 読む事さえ困難極める程の凄惨なモノでした。 それでも「小説家になろう」に投稿し、長きを経て己の愚かさを身に刻み込んだものです。 物語はいくら壮大でも、書き主が読める様に興せなければ意味が無いのだと。


 それからは地道との戦いでしたね。 第四―――現状のプロットを練りつつも幾度と無く改稿を重ね、第二部を書いたり想像を何度も巡らせたり。


 するとね、そこでようやく出会えたんですよ。 良い曲に。


 物語を妄想する時、私は大抵何かの曲を聴いたりしています。

 それでオープニング映像を妄想したり、戦いを思い描いたり……小説書きはその延長です。

 でもフララジカはここまで良い曲に恵まれなくて、なんとなくな曲を充てて誤魔化していたんですが。 こんな曲にいきなり出会えちゃいました。

 まず最初に出会ったのは茅原実里さんの『TERMINATED』。 『境界のホライゾン』という作品のアニメOP曲ですね。 こちらが第一部の物語性に直撃でした。

 次にPileさんの『伝説のFLARE』。 アニメ『テンカイナイト』の後期ED曲です。 これは第三部の構造に思いっきり刺さったので背筋に雷が走りましたね。 実際に聴いてみるとわかるかもしれません。 歌詞の大体が第三部後半をまるっきり歌っていますので。 偶然の一致とは恐ろしいもんです。 「百億の時を超え、一つになるまで導かれて」のフレーズはそれだけで震えます。 フララジカァァ!!って。

 どちらもアニメ自体は見た事なくて曲も知らなかったのですが、歌手繋がりで見つけて聴いて。 そして痺れて聞き惚れました。 「これを待っていたのだ!!(デュゼローの声で)」と。


 そこからはもう止まりませんでした。

 それらの曲を毎日リピートで聴きまくり、口ずさみながら書き殴りました。

 その途中で某書籍化作家さん達と出会い、書き方を教えて貰ったりもしました。

 ただひたすらこの物語を完成させる為に、完成度を上げる為にと。


 ちなみにこの時点で第三部の構想はほぼ出来ていましたが、詳細はまだあんまり組み上がっていません。 実はなんと、ここまでデュラン達がそっくりまだ居なかったー! それどころかアルディやリッダ&アネットと【アーディマス】&【エテルコン】、最終魔剣などのコンセプトは一切出来ていませんでした。 武器に至っては最後まで当初のままの予定だったのです。

 あ、でもアルトランはもう居ましたね。 アネメンシーはまだですけど。(この子も割とギリギリで生まれた方。 デュラン戦中でのカプロの説明台詞にその名残があります。 彼女の事を「弟」と言っていたりで※過去では弟と妹を同じ言葉で示しているという設定で逃げた)


 そのまま第三部を書き始め、新たな曲なども聴き始めて。 物語を描いている内にどんどんと必要なキャラが浮かんできました。 リッダ&アネットに関しては本当に思い付きで、書く三日前くらいに生まれた子達でしたね。 割とギリギリでしたが多分良い味は出せていたのではないでしょうか。

 そんな感じでキャラを生み続け、天士デュランというカウンターファクターまで作り出して。 この辺りからもう自分自身でワクワクが止まりませんでしたね。 どこまで進化するのこの子達は!?って。

 まぁきっとそうワクワク出来たからここまで書けたのかもしれません。 個人的には大満足です。


 さて、そんな感じで出来上がった拙作ですが……

 お気付きになった方は多いと思いますが、実はこの物語自体は完全には完結しておりません。

 本来なら「最終節」となるはずだった「第三九節」。

 でもそうしなかった理由というのが「実はまだ終わっていないから」なのです。 読者さんサンキューと言いたかったのもありますけど。


 ですが事実上、現代的にはもう脅威がなくなりました。

 フララジカは完全に解消し、怨念の力も消えたからです。

 よって「時き継幻想フララジカ」というタイトルが相応しくなくなるので、ここで一端の区切りを付けたかったという訳ですね。

 残るは後一節分、真の最終節という形の小説を新たに作る事となるのではないでしょうか。


 しかし、私としては現状―――その最終節を書く予定はありません。


 ご存知かとは思いますが、本作はそれほど人気が御座いません。 支える声も乏しければ、不人気ジャンルともあって全く奮っておりません。

 その為、これ以上続けるのも個人の頑張りでは限界があるかな、と。


 もちろん改修・改稿はこれからも続けていくつもりです。(2021年12月現在)

 個人的に完璧だと思える形になるまでは。


 ただそれでもこうして綺麗に終わったからこそ、今はここで終わらせたい。

 独りよがりで書き続けるのではなく、今度は多くの人々に向けた作品を書く、あるいは描きたいと思っています。(小説か、漫画か、色々と挑戦していきます)


 なのでまずはここでの一端の完結を。

 でももし遠い未来に本作が人気を得たり、多くの人々に続きを望まれる事があったら是非とも最期を描きたいと思っています。 その日が来る事を切に願いながら。


 そんな終わり方で大変恐縮ですが、何卒ご理解を頂きたく。

 それと同時に、このあとがきまで読んでいただいた全ての御方に改めて感謝を。


 ここまで続けられたのは意欲だけではなく、読んで頂いた皆様のお陰でもあるのですから。




 以上、あとがきでした。

 もしこの物語にて心を暖められましたなら、是非ともその熱を末永く胸に抱き続けて頂きたいと願っております。


 ひなうさ




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