#0 壁
その日、過去が終わりを迎えた。
そこは昔人間が支配し時代を築きあげてきた世界。
日々向上する技術の力を駆使し人間はその星のあらゆる謎を欲望のままに解き明かしていった。
そして人が星の中心にたどり着いたときそれは起こった。
星の中心から七色の光が膨らみその星に生きる者全てを包んだ。
その日、未来が始まった。
光が星を包んでからもそれまで通りの生活が続いた。
だが5年後にそれは起きた。
世界の各地で不思議な力を使う者が現れ始めた。
火を操る者、空間を無視して行きたい場所へ瞬時に行ける者、
その能力は人々に突然現れていた。
力を持つ者を持たない者は異人類と呼び蔑んだ。
その日世界から人はいなくなった。
持たない者は持つ者を世界の端に押しやった。
持つ者は抵抗しなかった。
その日世界から心が消えた。
持つ者の王は持たない者へ歩み寄った。
持つ者は共に生きようとした。
持たない者の王はそれを拒んだ。
持たない者は恐怖していた。
持たない者は持つ者の王を殺した。
その日消えたものの代わりが生まれた。
憎しみが世界を包んだ。
闘争の日々が始まった。
あらゆる破壊を人であった者達はおこなった。
技術力は飛躍的に向上したが文明自体は衰退していった。
人々は皆、自身が正しいと信じ疑わなかった。
失われたものは戻ってこなかった。
初の投稿で至らないことしか無いレベルであるとは思いますがどうか暖かく見てってください!