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ネコネコストーリー9

「今日も行ってらっしゃいませ、お姉様。ニャフフフフフ・・・・」

と一緒についてきたクレアが言った。

僕とノエルドは魔法のじゅうたんに乗ってミルクを買いに行くことにした。



◇◆◇◆

僕とノエルドが乗っている魔法のじゅうたんは乾いた砂漠の上空を飛んでいく。

優しい風にあたりながら、僕は彼女と色々な会話をしていた。



その時のことだった。僕は誰かに襲われたりしないだろうかといきなり不安になった。

「あの・・・・変な気配がしませんか?」と僕は言った。

「ん・・・・?大丈夫だと思うけど?」

と彼女が答えた。

僕は彼女の言葉を聞いて少しだけ安心した。

しかし、それは間違いだった・・・・・・。

僕達は闇の気配に気がつくことができなかった。

「・・・・こっちだよ、ノエルドお姉ちゃん。いっしょにあーそぼ」

いきなり変な声が聞こえた。

僕とノエルドは後ろを向いた。そこには、あの時砂漠で出会った不気味な仮面をつけた女性がいた。彼女は僕達が乗っている大きな魔法の

じゅうたんの後ろに乗っていた。

彼女は片手にコンバットナイフを持っている。

ノエルドはすぐにロングブレードナイフをさやから抜いて、かまえた。

「・・・・ニャフフ。エリコちゃんどうしたの?いっしょに遊ぼうか?」とノエルドが言った。

「フフフフ、クヒヒヒヒヒ。

ねぇ、こんな世界よりもっといい世界があるよ。誰も傷つかない世界で傷のなめあいっこ・・・・・・。

あなただって苦しくて泣いていたでしょう?それは違うのか?」とエリコが言った。

「・・・・そのとおりだよ。

ニャフフフ、どうして知ってるのかな?おかしいなぁ。

うーむ、私の秘密を知っているのは基本的にクレアだけのはずだよ」とノエルドが答えた。

その後、彼女達は5分くらいの間にらみあっていた。

しかし・・・・・・彼女はとても強かった。

僕とノエルドはエリコに魔法をかけられて、少しの間だけ目を閉じてしまった。

すると次に目を開けた時、彼女は僕達の前から姿を消してしまった。

僕はとても驚いた。

それは間違いなく魔法だった。

「じゃあね、ノエルドお姉ちゃん。次に会った時もいっしょに遊ぼうね」とエリコが言った。

しかし、彼女の姿は見えなかった。

僕は彼女を見つけようとした。

すると・・・・・空を飛ぶ大きな犬に乗った彼女が魔法のじゅうたんの下の方から現れたのだった。

彼女は少しの間、無言でこっちを見つめていた。

秘密クラブで使われてそうな不気味な仮面が、謎という言葉を語っている。

僕はとても複雑な気分だったけど、よく見ると彼女は悪人ではないことに気がついた。

「もしかして、彼女は本当に悪魔にとりつかれているのだろうか?」と僕は心の中で考えた。

そのように考えていたけど、彼女は空を飛ぶ大きな犬といっしょに立ち去ってしまった。

「・・・・・・ニャフフ、彼女の事は今度私が教えてあげるよ。

今は彼女の事は気にしないでくれ」とノエルドが言った。

「彼女は悪い事をしているのですか?」と僕は言った。

「それは違うよ。彼女は天使のような女の子だよ」と彼女が答えた。



◇◆◇◆

僕達はミルクを買いに行くために、魔法のじゅうたんで空を飛んでいた。

砂漠の空では時々、鳥達が飛んでいた・・・・・・。

僕は鳥達が天使や妖精の化身のように思えた。

僕は色々な事を考えてみた。

しかし、難しくてよくわからなかった。

そして・・・・・その後のことだった。

僕達はオアシスを見つけたのだ。

さっそく、魔法のじゅうたんは、オアシスの入口から100mくらい離れた場所に着陸した。

「うむ・・・・到着したよ。

ニャフフフフ、びっくりしたらごめんね。

なんとここは、ライオン族のオアシスだよ」魔法のじゅうたんから降りると、彼女が言った。



◇◆◇◆

僕達が到着した場所はライオン族のオアシスだった。

僕はその場所が普通のオアシスだと思っていた。

しかし、謎の光景を目撃したのだ。

それは・・・・・ライオンが二足歩行していることだった。

しかも彼らは普通の村人達と同じように民族衣装を着ていた。

信じられないかもしれないけど、彼らは普通の村人のような姿をしていたのだ。



僕達はライオン族のオアシスの中を進んだ。

そこでは、ライオン族が町の通りを普通に歩いていた。そして、互いに会話したりする光景も見ることができた。

僕は夢を見ているような気分だった。

しかし、現実だった・・・・・・。

それは信じられないかもしれないけど、絵本の世界が現実になっていた。



僕達は歩いていた。

すると、飲み物とフルーツを売っているお店に

到着した。

「こんにちは・・・・・・猫の女神ノエルドだよ。

ニャフフフ、いつものミルクを5本くださいな」

と彼女が言った。

「ん・・・・?ノエルドちゃんか。

あいよ・・・・・・あんたはミルクが好きだよな」

とライオン族のおじさんが言った。

「フゥ・・・・・・オレも優しい心を持った鳥達に会ってみたいねぇ」と彼がミルクの準備を

しながら言った。

そうして、ミルクを買った後、僕達は町の通りを歩いていた。

「・・・・このようなオアシスは、普通の者達には見ることができないよ。

うむ、たどり着くためにはとても厳しい修行を

やらなきゃいけないよ」

とノエルドが歩きながら言った。

買い物が終わったので、僕達は魔法のじゅうたんに乗ってナイトフォールド神殿に帰ることにした。

さきほどのライオン族のオアシスは、どうやら普通の者達には見えないらしい。

そして僕がオアシスに行くことができたのは、

ノエルドがいっしょに行動していたおかげだったのだ。







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