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ネコネコストーリー7

「うーむ、本当に別の惑星に来てしまったみたいだな。

あの・・・・もしかして夢を見ているとかじゃないですよね」と僕は言った。

「いいえ、現実ですよ。さて、ファルート君は『鳥達の教え』にたどり着くことができるかな。ニャフフフフフ・・・・」

と彼女は意味深いことを言ったが、僕はその言葉を理解することができなかった。

僕はそれから少しの間黙っていた。でも、ただ単純に黙っている訳ではなかった。その時、僕はある光景を見ていたのだ。

それは神秘的な列柱が並んでいて、屋根が付いている古代神殿のような展望台のことだった。

僕とクレアがいる展望台のような場所の床には大きな八芳星のシンボルが描かれていたのだ。

そして・・・・もっとも気になったのは可愛らしい女の子の存在だった。

神秘的な列柱と柵がある場所で、その女の子は

外の景色を眺めていた。彼女はフード帽が付いている、まっ黒な魔法使いの衣装を着ていた。

彼女の髪の毛は銀髪だった。

そして、しばらくすると僕は気がついた。

彼女はあのカードに描かれていた女の子だったのだ。

「こんにちは‼ナターシャ。遊びにきましたよ」

クレアは少し大きい声でその女の子に声をかけた。

「・・・・どうしてここに来たの?今日は向こうの砂漠でキャラバン隊とか剣士が悪霊に襲われているのよ。そして私もこの後、悪霊との戦いに出撃する予定なんだけど」とナターシャが言った。

「フニャ⁉やっぱりここに来るのはいけないことだったかニャ⁉」

「あたりまえでしょ。それとそこにいる旅人みたいな男の子はクレアの友達なのかな?」

「ニャフフ、まぁそんな感じです」

「・・・・よくこんなとこまで来ることができたよね。普通、妖精の世界なんて地球人はほとんど信じていないはずよ」

「えーと、でもこの方は妖精のことを少しだけ信じているみたいですニャ」

「うーむ・・・・そうなのかい?でも、こんなとこに来て悪霊に呪われても責任はとれないよ。

まぁ、いいんじゃない。そこにいる子おもしろそうだし」

◇◆◇◆


僕はその後、ナターシャの言ってた悪霊達との戦いに来てしまった。僕はそこで信じられない光景を見たのだ。

それはキャラバン隊と護衛隊がドラゴンや空を飛ぶ仮面と戦っていたことだった。

「なんでこんなとこまで一緒についてきたの?」とナターシャが言った。

「ニャァ、地球人に悪霊との戦いを少しでもいいから理解してほしいですニャ」

「よく考えなさい、ダメ猫・・・・・。こんなの地球人に理解できるわけないでしょ」

彼女はそう言った後、腰に付けたホルスターから拳銃をとりだした。そして、キャラバン隊や護衛隊と同じように銃を撃ち始めた。

バンッ、バンッ、バンッ、バンッ‼︎

僕は拳銃の音に驚いてしまった。

「ウワーォ、本当に拳銃を撃ってるよ。ちょっとびっくりしました」と僕は言った。

信じられない光景。それは仮面のお化けが空を飛んでいることだった。そしてなぜドラゴンが一緒にいるのか僕にはよくわからなかった。

「あれは地球人の持ってるデザートイーグルそっくりですニャ。でも、デザートイーグルより威力は低いですニャ。重量もけっこう軽めですニャ」

「・・・・すいません、あの仮面はもしかしてデビルとかいうバケモノですか?」

「まぁ、そんな感じですにゃ。

あの仮面にとりつかれてしまうと大変ですにゃ」

「あ、あの・・・・僕達仮面のお化けに襲われたりしないですよね?あと、ナターシャさんは仮面のお化けにやられたりしないよね?僕は彼女のことが心配だよ。助けてあげることはできないかな?」

「大丈夫ですにゃ。仮面はそんなに強くないですにゃ。それにナターシャは射撃が得意ですにゃ。

えーと・・・・私が一緒にいるから安心ですニャ」

その時だった。とても気持ち悪い声を聞いたのだ。

「キシシシシシ・・・・」

僕は後ろを向いた。すると、目の前に仮面のお化けがいた。僕は仮面のお化けを見てしまった。そしてすぐに意識を失った。

しかし、その10分後目を覚ました。

僕は意味がわからなかった。

それは僕のいる場所が、女神の石像が置いてある教会のような場所だったことだ。

僕はいきなり教会のような場所に来てしまった・・・・。

僕の目の前にはさっきの仮面のお化けがいる。

「え・・・・?」

僕はそのように言った後、4分くらいの間黙っていた。

そしてその後、さらに意味がわからなくなった。

空中に浮いている仮面が、いきなり赤い涙を流し始めたのだ。

僕は黙っていた。仮面はもちろん誰かが付けている訳じゃない。それでもなぜか赤い涙が流れていた。それはとても気持ち悪い光景だった。

教会の地面にポタポタと赤い涙が落ちていく。

バンッ‼︎

しかし、しばらくすると拳銃の音がした。僕はとても驚いた。

その瞬間、仮面に銃弾が当たったのだ。仮面は壊れてしまい、地面に落ちた。

そしてその10分後、僕は意識を失った。


◇◆◇◆

「・・・・おい、大丈夫か?地球人」

僕は砂漠に寝転がっている状態で目を覚ました。僕は50分くらいの間眠っていたのだった。

「今日の戦いは終了したよ。君は仮面に襲われて意識を失ってしまったのさ。そして私が仮面を撃ったのだよ。

うむ、とりあえず私達のいたベイルートタワーに戻ろうか」とナターシャが言った。

「ニャァ・・・・・・ファルート君、私のせいです。ごめんなさいですニャ。私がちょっと油断していたのですニャ。でも助かってよかったですニャ」

「・・・・とても危険な魔界を見てしまったよ。あの場所は夢だったのかな?」と僕は言った。

「・・・・それは秘密ですニャ。ファルート君がその事を知ってしまうと危険ですニャ」




その時、僕はクレアといっしょに、ミステリアスな旅行をしていた。

僕はそれをここに記しておく・・・・・・。

ちょっと信じられないかもしれないけど、見えない者達がいるということは真実なのだ。




◇◆◇◆

僕達は空を飛ぶ馬に乗って、ベイルートタワーに帰ってきた。実は僕達は、悪霊がいる砂漠へ向かう時も、空を飛ぶ馬に乗っていたのだ。

そして帰ってきた後、タワーの階段をのぼって展望台にたどり着いた。

「じゃあ、魔よけ用のペンタグラムのシンボルを頑張って地球人に教えてあげてね。

地球はイエズスの宗教の力が強いみたいだし、デビルもたくさんいるだろうからね」








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