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13話

遅くなってすみません!

しばらく不安定な更新となりますが、大丈夫な方引き続きよろしくお願いします。



結界は全部で五枚。外側は若干弱いらしいが、それでもミシェリアが張った結界だ。結界の魔力以上の力を与えないと破られない。


「外側とはいえ、いとも簡単に破られたのは悔しいですわ!どこのどなたか存じませんがこてんぱんにしてあげます。」


ミシェリアの結界を破るくらいの力の持ち主をこてんぱんに出来るかは分からないが気合が入っている。

ちーちゃんもスイとスニもファイティングポーズなんぞとっている。


そうして、あっという間に最後の結界だけになった。

ミシェリアはピリピリとしたオーラを纏い始めた。ちーちゃんとスイ達はワクワクすると言ってキャッキャしている。僕はと言うと、ちーちゃんたちのせいで恐怖とか緊張感なんてものはどこかへ飛んでいき、何が起こるのかというだけだ。


凄まじい力を持っていると思われる何かは最後の結界に到達したようだ。

「みなさん、念のため家の方に下がっていてください。」

ミシェリアはそう言い、魔法の杖ぽいものをどこからか出し構えた時だった。パリンッという音が鳴り響いた。結界が全て破られた。

黒く禍々しい何かが近づいてくる。効果音をつけるとすれば「ズモモモモモッ」って感じだ。

流石に背筋がゾワッとする。


「どちら様でどのような御用ですか!」


ミシェリアが問う。


「我が誰か分からぬか…お前に力はその程度に落ちぶれたか。我が来た理由など一つしかなかろう。この世界のものでは無い存在が現れたと、そのような存在を放置しておくなど出来んであろう。」


どうやら現れた禍々しい何かはミシェリアと面識があるようだ。


「はいはーい。別の世界から来たのは私とそこにいる旦那さんのぽんくんです。ミシェちゃんは関係ないから攻撃しないでください。」


ミシェリアと禍々しい何かが対峙している所に自ら進んで割って入るちーちゃん。


「ほお、自ら出てくるとはなかなか勇気があるではないか。うむ、ミシェリアより力を持っているな。」

「ミシェちゃんのお知り合いさんですか?」


どうやら相手はミシェリアの事を見知っているようだ。恐れもせず謎の相手と話をするちーちゃんもなかなかだが…。


「ミシェリアとはそうだな、長い付き合いだと思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。」


気持ち悲しそうな感じがするのは気のせいだろうか。


一方的に攻撃をされるのかと考えていたが、そうでもなく攻撃の素振りも伺えない。と、なると相手は何をしに来たのだろう。僕たちのことが気になって来たような事は言っていたが、ただ単に見に来ただけとは考えにくい。

ミシェリアは戦闘態勢を崩さないまま対峙している。じーっと、お互いの出方を伺うこと約五分…といっても体感でそれくらいというだけだが。


「ミシェリアよ、一緒にいるということは異世界からの存在に危険は感じられなかったのか?」

「あなたには関係ないでしょう。」

「そうはいかん。危険な存在であればこの場で屠る。」


あ、やっぱり危険分子と見なされた場合は抹殺対象なんですね。相手はミシェリアを無視してちーちゃんに近づいてくる。ミシェリアが魔法攻撃をするも手で払う動作をするだけで防いでしまう。

明らかに強い。


「ミシェちゃんのお知り合いさん、私達はあなた達に危害を加える気はないです。どちらかと言えば、仲間になりたいくらいですよ!どう見ても闇属性でしょう、ミシェちゃんの攻撃を軽く流せるくらい強いですし、弟子にしてくださいよ。」


禍々しい感じは確かに闇属性のようだが、これで光属性ですなんて言われたらこの世はどうなってるんだと問わねばならない。


「ちょっと、ちーさん!得体も知れないのに何を言ってるんですか!」

「いやぁ、だってさミシェちゃんの知り合いだって言うし、何も言わずに攻撃したりしないよ?」


ある意味紳士的はあった。いくらでも攻撃できる隙はあったのにしてこなかった。近づくちーちゃんにも特に何もしてこなかった。ということはやはり僕達を確認しに来ただけか。攻撃を仕掛けたミシェリアにも応戦せずにいたしな。


「あの、僕達が無害だという証明はどうしたらいいですか?」


無害だという証明が出来れば問題ないのであればそれを証明しなくてはいけない。かといって、その方法が分からなければ証明しようがない。

そう尋ねた僕達の前に急に何かが現れた。


「ミシェリアちゃんが一緒にいる、それだけで私としてはあまり問題視してないんですよ。でもね、どうしても魔王が見に行きたいっていうから来ただけなのよ。怖がらせてごめんなさいね。」

突然現れた女性は微笑みながら言う。


…え、あの禍々しい何かが魔王様なんですか!?





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